home
MENUPREVNEXT

個人売買による車の購入

■誰から買うか

車の個人売買情報はSeattel TImesのClassifiedにのっていますが、主にアメリカ人からの情報です。日本人から買いたい場合は、「ソイソース」や「You遊ガイド」のClassifiedや宇和島屋のなどの日本人がよく集まる場所の掲示板を参考にします。

日本人同士の売買は言葉の問題の他にも車を手放す理由がはっきりしている点で安心できます。しかし、日本人だからと言って完全に信用してもいけません。買った後でいろいろ不具合が見つかったり、支払いでトラブルがあったという話を聞きます。

■個人売買で購入する際に注意すること

価格に関してはN.A.D.A. Official Used Car Guideまたはthe Kelly Blue Book(http://www.kbb.com/)を参考にして決めます。

買う場合には次のようなことを質問しましょう。

  • あなたがこの車の持ち主であるか?タイトルを持っているか?
  • どのくらい乗っていたか?走行距離はどのくらいか?
  • なぜ車を売るのか? 
  • 新車で買ったか?中古車で買ったか?購入価格はいくらだったか?
  • 事故や修理歴はあるか?
  • メインテナンスはきちんとしていたか(場合によってはエンジンオイル交換の領収書などを見せてもらう)?

たまにClassifiedに載っている「車売ります」の中にはCurbstoners と呼ばれる闇ディーラーの広告が混じっていますので注意が必要です。

必ず試乗してから購入しましょう。また、日本人から買う場合でもアメリカ人から買う場合でも購入前に整備工場に持ち込んで、修理が必要な箇所がないか検査をしてもらうことをおすすめします。もし、ご自分で点検されるのでしたら、以下の点に注意して点検して下さい。

  • パワーウインドウ、カーステレオ、暖房、冷房、ワイパー、シガレットライター、リアウインドウのdefogger、クラクションが動くか。
  • すべてのライト(ヘッドライト、テイルライト、ハザード、ブレーキランプ、方向指示器)がつくか?
  • シートベルトは問題ないか?
  • ブレーキは問題ないか(30-40マイルからの制動をチェック、ブレーキ時にハンドルを左右に動かしてチェック、ブレーキオイルレベルのチェック)?
  • タイヤは問題ないか(十分なタイヤの溝が残っているか、タイヤサイズはあっているか、明らかな傷はないか、すべてのタイヤが同程度に摩耗しているか)?
  • 床下は問題ないか(ホースからの液漏れや錆など)?
  • エンジンオイル、トランスミッションオイル、バッテリーは問題ないか?
  • 車の古さに比べて走行距離が少なすぎる場合には時に走行距離計の不正(ODOMETER FRAUD)があるかもしれません。

■VINナンバーから車の事故歴などを調べる

VIN(Vehicle Identification Number)ナンバーから事故歴などの登録情報を調べることができます。この手のサービスとしてはCARFAX(http://www.carfax.com/)が有名です。CARFAXでは無料で、VINナンバーから車の年式、形式などを割り出してくれます。さらに、事故歴などの詳しい履歴を調べようとすると有料になります。$19.99で無制限の照会可能。$14.99で1回の照会可能です。

■個人売買で売る際に注意すること

個人売買で売る場合、ディーラーに売るより割高に売れますが、帰国間近のあわただしい時期に購入希望者に車を見せる(試乗させたり、整備工場でチェックを受ける)のはかなり時間をとられることを覚悟しなければなりません。

もう一つ注意しなければいけないのは、お金の支払いです。買ってくれると言っていた人が引き渡す時点になって、弱みにつけ込んで値引きを迫ってきたりしないようにお金の支払いについてはよく話し合っておくことが重要です。

■車の名義変更の手続き

ワシントン州での車の個人売買に関してはWashington State Department of Liscensing(http://www.wa.gov/dol/main.htm)のホームページが大変役に立ちます。

ワシントン州の場合、次のような手順で車の名義変更の手続きを進めます。

  1. Emission Testが必要か調べ、必要なら受けます。必要かどうかわからなければ、まず、 Vehicle Liscense Agencyに行って、受ける必要があるかどうか聞きます。
  2. Vehicle Liscense AgencyにVehicle Certificate of Title(裏面がOdometer Disclosure Statementになっています)を持っていきます。私は売り手と買い手そろって二人で行きましたが、Titleの必要な箇所に売り手のサインをもらっておけば、実際には買い手のみでも大丈夫なようです。また、Photo IDも必要です。
  3. そこで書類の記入方法などは教えてくれます。
  4. 売却価格に対する税金と、名義変更料を払う。UNIVERSITY LICENSE AGENCYではクレジットカードは受け付けてくれなかったので、現金かチェックを用意。
  5. 仮のタイトルがすぐに渡され、本物のタイトルは2-3週間後に送られてきます。

全部あわせて半日かかりません。ただし、Emission Testの検査場やVehicle Liscense Agencyには定休日がありますので注意して下さい。

Vehicle Liscense Agencyの場所はhttp://vs.dol.wa.gov/VSAgents/で調べて下さい。UWの近くは以下の3つです。

UNIVERSITY LICENSE AGENCY
5615 Roosevelt Way NE
Seattle, WA 98105
Hours: Tues-Fri: 9:00-5:00; Sat: 9:00 - 2:30; Phone: (206) 522-4090

WENDEL'S LICENSE & SERVICE INC.
13201 Aurora Ave. North
Seattle, WA 98133
Hours: Mon-Fri: 9:00-5:00; Last Sat. of the month: 9:00-1:00; Phone: (206) 362-6161

BILL PIERRE LICENSE AGENCY
12531 30th Ave. NE, Seattle, WA 98125-1565
P.O. Box 27165, Seattle, WA 98125
Hours: Mon-Fri: 8:30-5:30
Phone: (206) 361-5505/5506


費用は登録に関する諸費用($19.25)に加え、売買価格に対する消費税がかかります。売買価格は自己申告です。ただで譲ると言えば消費税はかかりませんが、ただで譲ることを認めない係官もいるようです。

なお、新しいオーナーが車を手に入れてから15日以内にこれらの手続きを行わなかった場合は罰金($25、1日遅れるごとに$2加算)が科せられます。

■Emissions Test

Emission Test(排気ガステスト、http://www.wa.gov/ecology/air/emchinfo.html)は特定の地域(King Countyは含まれます)を登録住所とする車が2年間に一度(偶数年式の車は偶数年に、奇数年式の車は奇数年に)受けることが義務づけられているものです。車を譲渡する場合には2年に一度の検査に加え、新たに受けることが義務づけられています(ただし、過去12ヶ月に検査を受けていて証明書が残っていれば免除されます)。

費用は$15です。試験場の場所はhttp://www.wa.gov/ecology/air/emchinfo.htmlをご覧下さい。UW近辺だとNorth Seattle(12040 Aurora Ave. N, Seattle, Phone: 206-362-5173)が一番近いです。ちなみに、日曜日と月曜日は定休日で、火曜日から土曜日までの9:00AMから5:00PMまでですのでご注意下さい。

■必要書類

●Vehicle Certificate of Title(タイトル)

略してTitle。この書類がもっとも大切です。車の所有権の証明書です。Vehicle Liscense Agencyで買い手と売り手がサインをして譲渡が完了します。ワシントン州のTitleにはSeller's Report of Saleが付いています。ここに書いた売買価格を元に税金が計算され、税金をOfficeで支払います。

●Odometer Disclosure Statement Form

通常、タイトルの裏面になっています。必要事項を書き込み、買い手と売り手の双方がサインをします。車が製造年から10年以上たっている場合は、この書類は不要です。

更新記録

●2000年3月4日:新規掲載
●2000年8月15日:全面的に最新情報にupdate
●2001年4月26日:全面的に情報を改訂、作者の場合を追加

home
MENUPREVNEXT