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カナディアンロッキー・モーターホームの旅

基礎編はこちらです。

■前日

モーターホームのレンタルの場合はたいてい前日の夕方に借り出すことが出来るようです。私が借りたところもそうでした。

夕方4時に妻と車に乗ってモンローまでモーターホームを受け取りにいきました(小1時間)。車をレンタル会社の駐車場に置いていってもいいよといわれていたのですが、さすがに無人の駐車場に1週間も放置するわけにはいかないので、車を自宅まで持って帰ってもらうように妻にも同行してもらいました。

4時きっかりに到着し、まずは、レンタル会社の人と契約書の作成と代金の支払い。クレジットカードを使うと3%割り増しになるというので、小切手で支払いました。今回立ち会ってくれたレンタル会社の方の英語は(私にとって)非常に聞き取りにくい英語で、これから受ける説明が理解できるか不安になりました。

どこかのホームページにも書いてあったように、取り扱いの説明を受ける際に、すべてビデオに撮影しておくことにしました。20分くらいかけて車内および外側の説明をしてもらいました。聞き取りにくい英語であることもあって、気が遠くなりそうになりましたが、最後にインストラクションビデオとマニュアルがあるといわれ、ホッとしました。

さて、いよいよ乗り込んで、家までの小1時間を運転です。気をつけなければいけないのは、車幅のことと、コーナーを曲がるときにお尻をふるということの2点です。

はじめは本当にこわごわとハンドルを握っていましたが、高速に入ってからは、少し落ち着きました。でも、カーブの時ははみ出しそうになり冷や汗が出ます。何とか、家の近くまでやってきましたが、最後に2箇所左折する箇所がありました。とにかく、ゆっくり大回りすれば、相手がよけるだろうと心に決めて、なんとかコーナーをクリアし、家に到着。幸いアパートの前にモーターホームが止められるスペースがありました。

その日は、モーターホームを借りたら是非見学させてくださいという家族が2つあり、案内しました。

とりあえず盗まれても平気なものを積み込み、食料品やその他のものは明日一番に積み込むことにしました。

家に帰ってインストラクションのビデオを見ようと思ったら、テープが切れていて見られませんでした。ビデオを撮っておいてよかった。

■第1日目

いよいよ国境を越える。

カナダの国道1号線はこんな感じのひたすらまっすぐな道。

Detourを砂埃をあげて運転中。

こんな感じでフックアップに上水道、電気コード、下水道のホースをつなぎます。

食料品などを積み込む。積んだあと、そのままにしておくわけにはいかず、それぞれ収納しておかないと走行中に車内をものが飛ぶことになります。

ちょっと準備に手間取りましたが、なんとか9時前に出発。

家から5分ほどでI-5に入り、そのまま北を目指す。しばらく運転すると落ち着きが出てきて、クルーズで60マイル時に設定し、一番右の車線をマイペースで運転するとずいぶん楽なことがわかりました。そのままI-5で国境を越えると少し遠回りになるので、国境の10マイルほど前のBellinghamでI-5をおりて、Meridian St (Route 539)をまっすぐ北上する。この一般道に設置されている検問所はI-5のものに比べるとかなり小さいのですが、並んでいる車も数台ですいていました。検問所のアメリカ側にガソリンスタンドがあり、カナダはアメリカより2割くらいガソリンの値段が高いらしいので、満タンにしておきました。

国境の検問も難なくパス。そのまま北上し、国道1号のバイパスから国道1号に入る。とにかく、行けるところまで行こうということで、2時間あまり走り続けて、Kamloopsに到着。昼ご飯はMcDonaldで済ませることに。狭い駐車場に入れなければならず、妻に誘導してもらって駐車しました。ここから、今日の宿泊先のSalmon Armまでは2時間弱。順調にいっているかのように思えましたが、Kamloopsの少し先で、道路が通行止め。どうやら事故が起きたようで、回復まで5時間くらいかかるとUターンしてきたドライバーが教えてくれました。仕方なく、UターンしてDetourに入る。しかし、このDetourがすごい道で、舗装していない、いわゆる田舎道。ここを80キロくらいのスピードでモーターホームや大型トラックまでがすれ違う。我ながら度胸がついてきたと思うのですが、ハンドルを汗でぐっしょりぬらして、30分ほどで、なんとか国道1号に戻れました。ここから1時間ほどで目的地のSalmon ArmのKOAに到着。結局、走行距離は400マイルちょうどでした。

このキャンプサイトはプール、パターゴルフ、動物園(といってもヤギとウサギと鶏しかいない)もありました。値段は、1台35ドルに大人4人の場合の超過料金10ドルを追加して、45ドル。AAAの10%の割引がききました。

はじめてフックアップをつなぎました。ここは、フルフックアップといって、上水道、電気、下水道のフックアップがついています。下水道のホースは小さなマンホールみたいなものにつっこみます。つっこんだ後、クランプをひねると、その日にたまった下水が流れ出ます。上水道はホースを水道の蛇口とモーターホーム側のプラグにつなげて、水道の蛇口をひねればセットアップ完了。電気は普通にコードをプラグに差し込むだけです。いずれも特に問題なく終了。

一つ問題があったのは、シャワーです。シャワーの水の勢いはあまり強くない上、湯温があまりあがらないので、寒くてちょっと使えない感じ。湯船にお湯をため、さらに沸かしたお湯を加えることで、なんとか湯船のお湯は適度な温度にすることが出来たので、子供はそれにつかりました。大人はキャンプサイトについていたシャワーを使うことにしました。キャンプサイトにはシャワー以外にも、品揃えは少ないながら食料や燃料などを売っている売店がありました。

夕飯はすき焼き。こういうところでは鍋料理やバーベキューがやはり便利でおいしいです。

初めてのモーターホームの長時間ドライブだったせいか、バタンキューでした。

■第2日目

トンネルマウンテンキャンプサイト

hoodoo

Banffは都会です。

予定より1時間遅れ、9時にキャンプサイトを出発。ここから、Banffまでは約400km。国道1号は線路と川沿いに走り、とても景色がいい。

途中、工事区間などがあったことに加え、BanffがMountain Timeにあることを忘れていたせいで、予定の1時半より1時間半遅れの、3時にキャンプサイトに到着。Banffエリアで、フルフックアップのあるもっとも大きなキャンプサイトであるトンネルマウンテンキャンプサイトにチェックインする。ちょっと時間が遅くなったので、いっぱいになっているのではないかと心配だったが、なんとか入れた。ここは巨大で500大くらいのモーターホームがキャンプをしていた。

hoodoo

バッファローパドックはクローズ

Banffの町のはずれにRV用の無料駐車場があり、そこにモーターホームを止めて、町中を歩く。

Louis Viton

OK shop

食料を調達してキャンプサイトに戻る。

粕漬けと麻婆豆腐


■第3日

朝はまずまずの天気。

HoodoosからBow Fallsまでハイキング。アップダウンの少ない1時間ほどのコースだったが、子供を背負って歩いたので、それなりに疲れる。Banff市内からタクシーに乗ってBanff Springs Hotelに向かう。あわよくば、ビュッフェを食べようと思ったが、2時を回っていて、すでにビュッフェは終了。Deliでサンドイッチなどを買い込み昼食にする。

ここからはバスに乗って、サルファーマウンテンのゴンドラへ。ゴンドラでサルファーマウンテンの頂上に。

下山後、バスに乗ってバンフスプリングスホテルに戻る。そこで、タクシーに乗り、バンフしないで叔母と母をおろし、キャンプサイトに戻る。

夕食は昨日買ったアルバータ牛のステーキ。キロ23カナダドルだったが、なかなかおいしかった。BBQは面倒なので、モーターホームに付いていた鉄板を使ってコンロで調理。


■第4日

朝7時にトンネルマウンテンのキャンプサイトを出発。1A号線を通って、レイクルイーズジャンクションにあるキャンプサイトに向かう。1A号線は野生動物に会う可能性が高いといわれていたが、事実、鹿とエルクにあうことが出来た。

朝早すぎて、レイクルイーズジャンクションにあるキャンプサイトはチェックインできないかと思ったが、チェックイン可能とのこと。ここはフルフックアップはなく、電気のみとのこと。1泊21ドル。それと国立公園のパス1日10ドルを支払う。

キャンプサイトの人に天気をきくと、今日は曇り時々晴れ、時々曇りのような天気だが、明日は雨とのこと。予定を変更して、今日、コロンビア大氷原をはじめグレイシャーパークウェイ沿いの見所を回ることにする。キャンプサイトを出るときに、サイトの番号を聞かれたのでいやな感じがした。

まずは、グレイシャーパークウェイを北上して150キロほどでコロンビア大氷原に到着。風が冷たい。7月はじめに事故があったこともあり、スノーコーチに乗って、大氷原を歩くのはあきらめる。大氷原の先端まで歩くだけにしておく。しかし、寒い。フリースを着て毛布をかぶるも寒い。氷河も先端部分は汚くて感動は少ない。

コロンビア大氷原のビジターセンターは人混みがすごい。日本人ばかり。

グレイシャーパークウェイを引き返す。

ブライダルベール滝。

ペイト湖

Bow湖

クロウフット氷河

モーレンレイク

レイクルイーズ

夕食時になり、息子が寝てくれた上に、少し時間が遅くなったので、今日はシャトーレイクルイーズのパピールームで食事を済ませる。いわゆるアメリカ料理のようなもので、おいしくはない。

キャンプサイトに戻ると、自分のサイトに他のモーターホームが泊まっていてびっくり。事務所の人に言ったら、他のサイトをアレンジしてくれた。


■第5日

今日は天気が悪いといわれていたが、朝起きたら晴れていた。

今日はレイクルイーズ周辺で楽しむ。まずはジャンクションにあるインフォメーションセンターで情報を仕入れる。レイクルイーズからミラーレイクを通って、アグネスレイクへと歩くハイキングはファミリー向けだといわれたので、チャレンジしてみる。

しかし、子供を背負っての山道は思っているよりきつかった。夫婦2人で交替で子供を背負ったが、4キロほど歩いたミラーレイクに着いたときにはへとへとに。上の方に見えるアグネスレイクへ歩くのはあきらめ引き返すことに。途中、レイクルイーズを眼下に見ながら食べたおにぎりはおいしかった。シャトーレイクルイーズに戻り、妻のたっての希望でホースライディングに。5時からの予約まで時間があったので、馬好きの息子をポニーライドに。実際には、ポニーではなく、小さめの馬だった。

私と妻はホースライドに1時間のコースで1人37ドルほど。1つ1つの馬に係の人が付くのではなく、簡単な乗り方の説明があったあと、係の人の乗った馬を先頭に5人ほどのゲストの乗った馬が付いていくというスタイルであった。途中、馬が脇道には行ってしまったときなどはかなり怖い思いをした。ツアーは山道を1時間歩くスタイルで、かなり本格的なもので、なかなかおもしろかった。

キャンプサイトに戻り、今日はBBQ。シアトルから持ってきた、スペアリブと焼き鳥。BBQをしている最中、我々のキャンプサイトの脇に人が集まっているので、どうしたのかきいてみると熊がいたとのこと。すでに見えなくなったというものの、さすがに私も青くなった。ふと目をやると50メートルさきに大きな黒い熊が道路に出てきて、森の方に戻ろうとしているのが見えた。ちょうどNational Parkのレンジャーが来ていて、ファイヤークラッカーを熊にむけて3発打ち込んでくれた。


■第6日

宿泊先をOliverからHopeに変更。

サーモンアームまで4時間。ケンタッキーで簡単な昼食を済ませてHopeを目指す。3時間ほどでHopeに到着。

HopeのKOAはプールやプレイグラウンドもあってなかなか充実の施設。

ビールを買いに行くときに、レストランの屋根にRVの天井をぶつける。


■第7日

昨日、RVをぶつけてしまったので、とにかく、寄り道をしないで家に帰って、今日中にRVを返却することにする。Hopeから国境までは1時間ほど。ここの国境はとにかくすいていていい。ちゃんと免税店もあり、そこでGSTの還付が出来た。国境での待ちはまったくなし、審査は簡単なもので、IAP-66だけチェックし、一応、写真と本人確認をするので、imigrationに寄ってくれとのこと。そこの審査も簡単だった。

そこから2時間ほどでなんとか家にたどり着く。

走行距離1500マイル。

総ガソリン消費量は682リットル($312)

3.54 km/l

Depositが200ドル

2114.67を7月14日に支払う。

■キャンプサイトQ&A

参考になるサイト:カナダモーターホームの旅

更新記録

●2004年4月1日:新規掲載

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