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留学先紹介

Dartmouth Medical School (Dartmouth College)

ニューハンプシャー州ハノーバ
特派員:Shigeki Sugii
Dartmouth Medical School (Dartmouth College)
e-mail: sugii@mac.com

■ハノーバーの紹介

●概要

ダートマス大学の位置するハノーバーは人口1万人弱、他に学生数5000人ほどの小さな街です。町は典型的なニューイングランドスタイルのつくりで、夏は緑美しく、秋は紅葉に染まり、冬は雪景色の似合う街です。緯度で言えば北海道の旭川くらいに位置しており、御想像の通り、冬はめちゃくちゃ寒いです。ニューハンプシャー州に属していますが、バーモント州とコネティカット川をはさんで接しており、これらの都市一帯で「アッパーバレー地域」を形成しています。ニューハンプシャー州とバーモント州は同じようなロケーションや気候であるにもかかわらず、州政府や人々の性格がまったく異なり、しばしば意地の張り合いがおこなわれます。大学関係者でもバーモント州側に住むことにこだわる人たちもいます。一般的にニューハンプシャー人は保守的、バーモント人は革新的な気質であることが全米でも広く知られています。また産業では、ニューハンプシャーが観光で栄えてきたのに対し、バーモントは数十年前までは人より牛の数の方が多いと言われたくらい牧畜業によって支えられてきました。ニューハンプシャー州のSales Taxは0%です。また、大学周辺地域を一歩出たら95%以上白人の社会です。ハノーバーから近郊の大都市は車で、ボストンまで2時間、カナダのモントリオールまで3時間、ニューヨークまでで5時間です。なお、この辺りの暮らしについては、10年ほど前にハノーバーに住んでいた女優の中井貴恵さんが「ニューイングランド物語:信号三つの町に暮らして」(角川書店)で詳しく書かれているので、興味があれば読んでみられることをお勧めします。しかし信号は残念ながら、今では町に3つ以上あります(笑)。

●家賃相場などの物価

ハノーバーの町は典型的な大学町で、ハノーバー市内に住むのはこの辺りの相場からしたらかなり高いです。ハノーバー内では2 bed roomでおおよそ1500-2000ドルの範囲です。大学が提供するカレッジハウジングはハノーバーの相場からしたらかなりお得ですが(2BRで700-1200ドル)、入居するのに順番待ちで通常数カ月以上待たされます。子供の教育や、大学までの距離にあまりこだわらない人たちは、ハノーバー郊外の都市・町に住んでおり、2BRアパートで700-1200ドルが相場と言えるでしょう。無料のシャトルバスなども運行されてますが、あまり便利とは言えず生活に車は必須です。

●日本人

少ない方だと思います。Dartmouth のビジネススクールは結構日本人はいますが、メディカルスクールの方は10人にも満たないです。

●日本食

ほとんど手に入りません。スーパーなどで米・ソース・醤油類・寿司を作るための材料などは手に入ります。が、やはり望むもの全てを揃えるには車でボストンまで買い出しに行くことが多いです。

●治安

治安はアメリカでも例外的に良いと言ってもよく、この辺りの人たちは車や家の鍵をかけない人も多いです。子供を持つ家族にとってはこれ以上ない素晴らしい環境と言えるでしょう。 

■Dartmouth Medical Schoolの紹介

Dartmouth Collegeは1769年に創立された古い大学で、アイビーリーグ(アメリカ東部の名門大学の総称でエール・コーネル・コロンビア・ダートマス・ハーバード・ブラウン・プリンストン・ペンシルベニア大の8大学)に属している大学の中では一番北に位置しており、学生数も最も少ないです。歴史上の理由から"College"の呼称を用いていますが、れっきとした総合大学です。日本では知名度がいまいちですが、Undergraduate educationやMBAのプログラムの評判の高さのおかげで、アメリカでは圧倒的な知名度を維持しています。またスタンフォード・UCサンディエゴ・イギリスのOxford・カナダのMcGillなど様々な大学と交換プログラムを設けていて、この中には日本の慶応大学も含まれており、毎年交換留学生が行き来しています。土地柄もあって、大学がスキー場、ゴルフ場、乗馬クラブ、カヌー/ボートクラブ、テニスコート多数、スケート場(屋内・屋外)、ハイキング&クロスカントリーのコース、各地に山中コテージなど所有しており、大学関係者はリーズナブルな価格でアウトドアスポーツをすることができます。またホプキンスセンターと言う大きな建物の中に美術館・大小ホール・アトリエ・スタジオなど揃っていて、芸術文化的なアクティビティ・催しも頻繁に行われています。反面、ナイトライフなどは皆無に等しく、都会ッ子にとってはつまらないかも知れません。孤立した場所柄だからか分かりませんが、コンピュータネットワークは非常に発達していて、昨年Yahoo!の"Best wired university"の一位に選ばれました。アメリカでは珍しく(?)マッキントッシュ王国で、キャンパスのあちこちにネットワークに繋ぐためのiMacが置かれています。

Dartmouth Medical Schoolは1797年設立で、アメリカで4番目に古いメディカルスクールです。メディカルスクールとは別に、Dartmouth-Hitchcock Medical Centerがメインキャンパスから5kmほど離れた緑の中に新しく建てられ、病院や臨床・免疫系の研究室はこちらにあります。病棟は、中央は天井まで吹き抜けになっていて空が見えるし、病室はホテルのようで、外観も内装もとても病院とは思えません。ただメディカルスクールとセンターをあわせても、医学部の規模としては全米トップ50のメディカルスクールの中でも1、2を争う小ささ(!)ということです。そのためか、アットホーム的な雰囲気で互いの研究室の交流は盛んで、教授陣にも近付きやすいです。ただし全体としての研究室の数や多彩性にはあまり富んでいないかもしれず、著名な研究をあげている分野に偏りがあるでしょう。しかし私の所属する生化学学科の研究室に限って言えば、平均的な研究室のレベルはたいへん高く、多くのラボがその分野では一線級で活躍しています。その割には孤立した土地柄がわざわいして、多くのラボが人手不足と言えるので、我こそはという人はぜひ乗り込んで来て下さい。

■現在留学先を探している方、留学予定の方に一言

冬の寒ささえ耐えられれば、ここはたいへん住みやすい場所であると言えるでしょう。特に家族連れの方にはこれほど恵まれた環境はなかなかないと思います。また、研究室の雰囲気もアットホーム的であることが多く、一般に一メンバーとして大事に扱われると思います。あとは自分の興味ある分野に著名な研究室があればいいですけどね。

■有用なWEBサイト

ダートマス大学 ウェブページ
http://www.dartmouth.edu

ダートマスメディカルスクール
http://www.dartmouth.edu/dms/

ダートマス・ヒッチコック メディカルセンター  
http://www.hitchcock.org/

私の個人ページ
http://shigeki.org

■情報提供者へのコンタクト

e-mailアドレスを公開されていますので、現地情報などが必要な方は直接e-mailして下さい。

更新記録

●2000年9月19日:新規掲載
●2001年7月29日:一部訂正

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