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MacとWindowsのデータ交換

■MacとWindowsのファイルの違い

●拡張子

Mac使いの人には不慣れなことですが、Windowsのファイルには必ず、.docや.xlsなどのピリオドで区切られた3文字の英語の拡張子がついています。これは拡張子と呼ばれ、そのファイルがどのアプリケーションで作られたかを示しています。Widowsでファイルをダブルクリックすると、OSはファイルの拡張子からファイルの種類を判断し、関連づけられたアプリケーションを起動してファイルを開きます。

一方、Macのファイルはリソースフォークと呼ばれるファイルの属性を保存している部分とデータフォークと呼ばれるデータの内容を表す部分からなっていて、リソースフォーク部分にクリエータ、ファイルタイプといった形でファイル形式などの属性を保存しています。MacのファイルをWindowsで開けると、リソースフォークは無視されて、データフォークだけを読み込むので、ファイル形式などの属性は失われてしまいます。したがって、MacとWindowsでファイルを共有しようと思う人はMacでファイルを作成する際に、適切な拡張子を自分でつけてあげるようにすればいいのです。

Mac使いの方も拡張子をつける習慣を身につけましょう。

主要なアプリケーションの拡張子を列挙しておきます。

拡張子

説明
.txt テキスト形式のファイル
.doc ワード文書ファイル
.xls エクセルファイル
.ppt パワーポイントファイル
.htm、.html HTMLファイル
.psd フォトショップファイル

●ファイル名の長さ

また、MacではMacは半角31文字まで、WIndowsは半角255文字までですので、MacとWindowsでファイルを共有しようと思う人は半角31文字以下のファイル名をつけるようにしましょう。

●改行コードの問題

Macでは改行をCR1文字で表しているのに対し、WindowsではCR+LFの2文字で表しています。そのため、テキストファイルをMacとWindowsでやりとりするとうまく改行されなかったり、妙な記号が残ったりします。

改行コードを変換するには以下のようなツールがあります。

ふみばこ(Mac用)
http://www.vector.co.jp/soft/mac/util/se037144.html

CoDesk 9x/NT(Win用)(http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se079537.html

また、テキストエディタを使って変換することも可能です。

Jedit(Mac用)
http://www.matsumoto.co.jp/

秀丸エディタ(Win用)
http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se079537.html

●圧縮形式

MacではStuffIt形式(.sit)が主流ですが、WindowsではZIP形式(.zip)、LHA形式(.lzh)が主流です。ファイルを圧縮して渡すときには、相手のことを考えて圧縮形式を選びましょう。なお、Windows使いの人に渡すときには、圧縮時にMacBinaryのチェックをはずして圧縮するようにしてください。

●画像フォーマット

MacとWindowsでやりとりする際には、Mac特有なPICTやWindows特有なBMPは使わずに、TIFFやJPEGやGIFなどの両OS共通の画像フォーマットを使います。

●機種依存文字

MacとWindows(およびUNIXなど)で互換のない機種依存文字の使用は避けましょう。Windowsの丸つき文字やローマ字は気づかずに使ってしまうので注意してください。機種依存文字の詳しいことについてはhttp://apex.wind.co.jp/tetsuro/izonmoji/をご覧下さい。

■MacとWindowsでファイルをやりとりする方法

●メールに添付してやりとり

エンコードはMac特有のBinHexを使わずに、MIME(またはBase64)で行いましょう。

●ネットワークを介してやりとり

次章で詳しく説明します。

●リムーバルメディアを介してやりとり

フロッピーディスク、MO、ZIP、CD-Rなどを介してファイルのやりとりをする方法です。最近ではドライブが不要である、コンパクトということもあり、USBメモリーフラッシュが便利です。

■リムーバルメディアを用いたファイルの受け渡し

Macはwindowsで使用する「DOSフォーマット」のメディアにデータを読み書きできるFile Exchangeコントロールパネルを標準装備しているので、何の問題もなく、Windowsのメディアの読み書きができます。一方、Windowsは「Macフォーマット」のメディアの読み書きはできません。

そこで、WindowsにMacからリムーバブルメディアを介してファイルを受け渡しするには、メディアをまずDOSフォーマットして(フロッピーディスクならMacでもDOSフォーマットできる)、そこにファイルをコピーします(このとき拡張子をつけることを忘れないように)。

毎回、わざわざDOSフォーマットしたものを使うのが面倒くさいという人のために、Mac Drive 6 という市販のソフトがあります。

MacDrive 6 日本語版 for Windows

イーフロンティア(2004/11/26)、価格:¥ 8,860(税込)、ASIN:B0006G8VT0 【amazon.co.jp

このソフトを使うと、WindowsでMacフォーマット(HFSまたはHFS+)のリムーバルメディアを読み書きできます。また、このソフトは、拡張子のないファイルには自動的に拡張子をつけてくれるので便利です。頻繁にリムーバルメディアを介してWindowsとMacのファイルのやりとりをするならおすすめです。

ほぼ同様の機能を提供するソフトとして、Mac Mounter 98があります。

「Mac Mounter98」

アクト・ツー(1998/11/27)、価格:¥ 7,974(税込)、ASIN:B00005OFLN 【amazon.co.jp

Mac Mounter 98がありますが、現在Windows 98までしか対応していません。取り扱いアクト・ツー。定価9,800円。


■参考文献

「WindowsとMacintoshを一緒に使うための本」著:板垣朝子、秀和システム

この本は大変分かりやすくおすすめです。

更新記録

●2001年3月26日:新規掲載

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