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ポスドク(博士研究員)募集 (米国アストラゼネカ)

本求人は候補者が決定したため募集を打ち切りました。This advertisement was withdrawn because the position has been filled.

ポスドク(博士研究員)募集 (米国アストラゼネカ):モデリング&シミュレーションを用いた臨床開発プログラムの最適化

現在、アストラゼネカの革新的で学術的なポスドクとして働いて下さる優秀な科学者を募集しています。採用後はすぐに、米国マサチューセッツ州Walthamにある弊社研究所で実際のプロジェクトに携わっていただきます。プロジェクト推進にあたっては、大学や他の研究機関に所属する社外専門家からも、様々な指導や助言が得られます。

-アストラゼネカについて-

アストラゼネカは、世界でも深刻とされる疾患を対象とする医薬品の、創薬、開発及び販売を行う、イノベーション志向のグローバルなバイオ・医薬品企業です。アストラゼネカは世界的な製薬企業というだけではなく、ユニークな企業文化を有し、イノベーションや協業を促進しています。弊社は社員一人ひとりの多様性を尊重し、新しいアイデアや革新的な取り組みを奨励します。


-研究分野-

国際的な新薬の臨床開発には莫大な投資が必要であるにもかかわらず、世界各国での新薬の承認取得は計画通りにいかないことがしばしばあります。各国の規制要件は必ずしも一様ではなく、結果的に国ごとで異なる多くの開発計画を策定することになります。近年、有効性及び安全性に関する検証試験を計画するために、薬物動態及び薬力学(PK/PD)データを母集団解析する手法は、急速に発展しました。モデリング&シミュレーション(M&S)は、既存のデータや知識を有効活用することで、効率的な臨床開発プログラムを提供するものです。したがって、M&Sによって民族差を予測し、また民族ごとに適切な用量を選択し、更には安全性及び有効性の基本的な特性を理解することが可能です。

日本での臨床開発を国際共同開発プログラムに載せることは特に困難がともないます。第Ⅰ相試験は多くの場合、日本国内で実施するか海外在住の日本人被験者を対象に行いますが、第Ⅱ及び第Ⅲ相試験を国内単独試験として実施するか否かは薬効クラス、適応症、又は企業の開発戦略によって大きく異なります。国内単独試験を実施した場合、用法・用量や使用上の注意が国内外で異なることも珍しくありません。アストラゼネカのような外資系製薬企業は、有効性や安全性が日本人と他の人種間で異ならないことを示すためだけに、大規模な用量設定試験や検証試験を再度実施することが度々あります。これは、多大なリソースを費やす割には新たな知見を得ることは少なく、しかも、安全で有効な治療薬を日本の患者さんに届けるのが遅れてしまう可能性さえあります。

国及び地域の臨床開発計画に沿った画期的で統合的なM&S研究には以下のようなものがあります。

1. 新たに用量設定試験や有効性の検証試験を実施することなく、特定の民族での用量用法を設定すること
2. 国及び地域での用量設定試験が必要となった場合、その症例数や投与群数を削減すること

3. 小規模なブリッジング試験の実施により、海外データを特定の民族における用量設定及び有効性の評価に活用すること

4. 国際共同第Ⅱ相及び第Ⅲ相試験における民族差の評価に関して母集団解析技術を向上させ、新たな国内試験の必要性を低減させること

本ポスドクの研究テーマとして、日本における臨床開発戦略を中心に一般的なモデルの適用について研究をするとともに、新たな方法論の開発を予定しています。


-募集要項-

ファーマコメトリクス及び統計学領域でのポスドクを募集します。採用後は米国マサチューセッツ州Walthamのアストラゼネカ研究所Quantitative Clinical Pharmacology部門に属し、Scientific Core Platformsのファーマコメトリクス専門家で構成されるInterdisciplinary Program in Pharmacometricsのメンバーとなります。


ファーマコメトリクス及び統計学領域でのポスドク研究員の応募要件は以下の通りです。

● 統計、ファーマコメトリクス、数学、工学、又はこれらと関連する分野での業務について実績のある博士号を有すること

● 英語による文書及び口頭による優れたコミュニケーション能力を有すること

● 分野横断的なチームのメンバーとして業務を遂行する能力を有すること

● 知識を共有し、知見を解釈する能力を有すること

● 査読のある学術誌での論文発表又は論文の受理、あるいは、学会での口頭又はポスター発表等の業績を有すること


なお、以下のスキル及び資格があればさらに望ましい。


● 安全性薬理、薬物動態、薬力学の知識を有すること

● 数学的又は統計学的モデリング能力を有すること(生物学的データのモデリング経験があればなお可)

● R、SAS、NONMEM、MATLAB、Phoenix又はその他のソフトウェア/スクリプト言語などのソフトウェアプラットフォームを実践的に使い慣れていること

● 指導者からの指示を待つのではなく、ファーマコメトリクスの研究を遂行できる能力と情熱を有すること


-ポスドク研究員の主要業務-

● モデリングチームの一員として、公知及び社内データから抗癌剤分野の臨床データを収集し、抗癌剤分野における統計学的及び薬理学的モデルを開発する

● R及びSASなどのプログラムを用いてデータマイニングを実施する

● 臨床薬理及びファーマコメトリクスの能力を高め、医薬品開発業務に貢献する

● 社内の上司及び外部の指導者と積極的に関わり、他の社内研究者と協力して業務を遂行する

● 重要なステークホルダーに対してモデリング結果をプレゼンテーションし、知見や新たな方法/アプローチについての学術論文を発表する


該当するあらゆる分野からの応募をお待ちしています。

応募される方は下記リンクをクリックしてください。
http://jobs.astrazeneca.com/jobs/details/l1r1650098661-postdoctoral-scientist-in-pharmacometrics-and-statistics

投稿者:松本 晶子(アストラゼネカ株式会社)(research.grant@astrazeneca.com)

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