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北海道大学大学院医学系研究科・皮膚科学講座(阿部准教授研究室)特任助教または研究員募集

北海道大学大学院医学系研究科・皮膚科学講座・阿部研究室では、特任助教または研究員を募集しています。
当講座では皮膚の基礎的~臨床的検討を幅広く行っています。特に遺伝性皮膚疾患の原因遺伝子解明(道化師様魚鱗癬J Clin Invest 2005、アトピー性皮膚炎J Allergy Clin Immunol 2007)、自己免疫性皮膚疾患の病態解明(水疱性類天疱瘡モデルマウスNat Med 2007)、先天性皮膚疾患の治療開発(PNAS 2010)などを行っています。
阿部研究室では致死的な重症薬疹(Stevens-Johnson症候群、toxic epidermal necrolysis)をテーマにしています。これまで(1)早期診断マーカーの同定、および迅速診断キット作製(J Allergy Clin Immunol 2008、Ann Intern Med 2009、J Am Acad Dermatol 2011)、(2)重症薬疹発症機序解明およびモデルマウス作製(Am J Pathol 2003、J Allergy Clin Immunol 2013)を報告しています。
最近当研究室で、重症薬疹は皮膚上皮細胞(表皮細胞)の特異な細胞死(programmed necrosis: necroptosis)で惹起されることを見出し、さらにnecroptosisを誘導する受容体を同定しました。Necroptosisを阻害することで重症薬疹発症が抑制されることもモデルマウスを用いて示しました(論文リバイス中)。新たな細胞死のタイプであるnecroptosisは注目を浴びており、RIP3などのkey moleculeなどが同定されていますが、未だにヒト疾患に対する直接的関与は明らかになっていません。我々の研究は基礎的研究成果とヒト疾患病態を結びつけるものです。現在、この受容体からnecroptosisが惹起されるシグナル伝達経路の解明、および受容体のアンタゴニスト(治療薬候補化合物)の探索を進めています。
上記の研究テーマに熱意をもって取り組んでいただける意欲的な方を募集しています。
着任時期:採用決定後、出来るだけ早い時期。
採用期間:1年ごとの契約となります。更新可。
待遇:北海道大学の規定によります 。
応募資格:PhD。基本的なMolecular biology、Cell cultureまたはMouse handlingの技術を習得している。細胞死研究の経験、または薬学のバックグラウンドを持っている方を優先します。
応募手続: 電子メールにて応募書類をお送り下さい。提出していただいた書類は、採用審査の用途に限り使用されます。これらの個人情報を第三者に開示、譲渡及び貸与することはありません。書類審査の後、必要に応じて電話、スカイプ等にて面接を行います。
連絡先:北海道大学大学院医学系研究科・皮膚科学講座
阿部理一郎
Email: aberi@med.hokudai.ac.jp

投稿者:阿部理一郎(aberi@med.hokudai.ac.jp)

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