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University of Pittsburgh Cancer Instituteポスドク募集

University of Pittsburgh Cancer Instituteポスドク募集

University of Pittsburgh Cancer Institute/Department of PathologyのDr. Shi-Yuan ChengのラボでNIHサポートのポスドクポジションを用意しています。リサーチのテーマは細胞運動性亢進におけるsmall GTPases (Rac1 and Cdc42) の制御機構で,プロジェクトとしてはヒト腫瘍細胞の運動/浸潤およびそれに伴う血管新生の分子機構に注目しています。具体的にはin vitroおよびin vivoモデル,ヒト腫瘍組織を用いて,細胞運動/浸潤に関わるRac1 と Cdc42,およびその調節因子guanine nucleotide exchange factors (GEF)の機能を制御しているEGFRやVEGFRなどの成長因子受容体のシグナル伝達経路を調べています。最近我々はgene array analysisに基づいた一連の実験により,Rac1の bipartite GEFである ELMO1-Dock180が実際にグリオーマ細胞のin vitro および in vivoにおける浸潤能を亢進させていることを示しました(Cancer Res. 2007, in press) 。現在のプロジェクトはグリオーマ細胞の運動/浸潤,或いは転移を誘導する乳癌細胞の細胞運動/浸潤/サバイバルの亢進における,ELMO1-Dock180を含めたGEFs,small GTPases,およびそれらの調節因子を制御しているシグナル伝達経路の解明に取り組んでいます。
最近の業績は以下の通りです: Cancer Res. 67:4254-42, 2007; Oncogene, Mar 19; [Epub ahead of print], 2007; Cancer Res. 66:775-783, 2006; Am. J. Pathol., 166:879, 2005; Genomics, 84:82, 2004; Proc. Natl Acad. Sci. USA. 100:8904, 2003; Cancer Res. 63:4684, 2003; Am. J. Pathol. 162:1083, 2003; Am. J. Pathol. 162:1083, 2003; Cancer Res. 62:756, 2002; Cancer Res. 61:8569, 2001. ラボのリサーチ内容および最近の業績の詳細についてはhttp://path.upmc.edu/personnel/Faculty/ChengSY.htmを御参照下さい。
現在のリサーチチームは欧米・アジアおよび諸外国出身の研究者の混成です。
応募者には学位を取得され,分子生物学,細胞生物学,或いは生化学分野の専門的技術,および論文業績を有していることが望まれます。当ラボはUniversity of Pittsburghの所属機関として2002年に開設されたHillman Cancer Centerにあり,世界トップ水準の施設を備えています。またこのポジションにはUniversity of Pittsburgh School of Medicineよりcomprehensive benefit packageが提供されています。Pittsburghは米国内都市圏の中でも生活費と犯罪発生率が際立って低いのと同時に文化教育レベルが高く緑も豊かな街で,家族連れの日本人にとってたいへん暮しやすい環境です。
興味のある方は,カバーレター,CVおよび3名の推薦者の名前と連絡先を下記宛てにお送り下さい。
[連絡先]
Shi-Yuan Cheng Ph.D.
Associate Professor
University of Pittsburgh Cancer Institute & Department of Pathology,
Hillman Cancer Center Research Pavilion, 2.26f,
5117 Centre Avenue, Pittsburgh, PA 15213-1863, USA.
Phone: (412)623-3261
Fax: (412)623-4840
E-mail: chengshiyuan2005@yahoo.com or chengs@upmc.edu

投稿者:今西順久(yorihisa@ja2.so-net.ne.jp)

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