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国立長寿医療センター研究所 研究員、リサーチレジデントの募集

 研究員(1年ごと更新、3年まで)、またはリサーチレジデントの募集のお知らせです。
 
 当国立研究所では、超高齢化社会を迎えた日本で高齢者をメインターゲットにした医科学的研究を基礎から臨床まで幅広くすすめています。
 生体防御研究室では、現室長の『長寿のはじめはこの1日から』、『免疫・内分泌・神経系が生体防御機構を形成する』という考えで、ストレス応答が疾患を生じるメカニズムおよびその制御法を鋭意研究しています。また、プロジェクトとして、ウイルスベクターを用いたアルツハイマー・ワクチンの実用化を進めています。室長が新任になりましたので、研究内容は研究所HP記載の内容を引き継ぎつつも、より生体防御機構の研究へと変化していきます。
 領域としては、免疫制御、炎症制御、心身相関の分子基礎、を研究の中心対象にします。研究は長寿研他部門との連携を取りながらすすめ、基礎生物学にも反映できる知見を蓄積していきます。こうした主旨ですから、生物学実験に興味があり、抵抗がない方であれば、ご活躍いただけるものと推測します。また、機材等研究資源はたいへん豊富です。
 研究の主旨、進め方に対して現研究所長からご理解いただきましたので、幸いにも研究室の拡充の機会を得ることができました。

1:アルツハイマー・ワクチンに関連して
腸管免疫、脳免疫、遺伝子治療時の能動免疫の獲得メカニズム、単球〜マイクログリアの分化と性質の制御といった研究を通して、ウイルスベクター感染、形質転換、抗体産生効率のアップや合併症回避を達成することを目標にしています。ウイルスベクターの使用経験があれば進めやすいです。

2:生体防御機構制御に関して
 精神的ストレスによって生体防御機構の制御に破綻が生じ、疾患が生じるメカニズムを、神経・内分泌・免疫系の制御、炎症過程の制御に注目して制御することを目的にしています。バイオロジーのトレーニングを受けた方にとっては、ELISA, RT-PCR, 組織科学的検討、HPLCなど多くの技術を生かせる研究です。また、疫学的研究もすすめていますので、心理社会学領域の方にとってもご活躍いただけます。
 
 総じてですが、若い先生方にとっては研究資源が充実しているうえに幅広い領域の先生方と知り合いになるチャンスでもあり、また公的な競争的研究資金(文部・厚生科研)の獲得がやりやすいですから、将来のためにたいへん役立つポジションですしそのように活用されることを期待しています。
 ご希望にもよりますが、研究室の資金獲得状況によっては、より上級の研究員へのステップアップにも尽力いたします。

投稿者:関山 敦生(brains@wj9.so-net.ne.jp)

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