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Weill Medical College of Cornell University ポスドク募集

私の研究室では、一緒に研究をしてくれるポスドクを1名募集しています。場所は、New Yorkのマンハッタンの中で、Department of Cell and Developmental Biology, Weill Medical College of Cornell Universityです。Rockefeller UniversityやSloan-Kettering Instituteに隣接しており、scientificな環境に優れています。

研究テーマ:転写抑制機構の解明です。発生遺伝学的解析に優れたショウジョウバエをメインの研究材料にします。corepressor(DNA結合転写抑制因子に直接結合しcis-regulatory elementにリクルートにされ、転写をオフにする因子)に主眼をおき転写抑制機構の解明を目指します。転写抑制は、ショウジョウバエの初期胚の前後軸背腹軸形成、分節構造形成、組織分化に必須です。初期胚では、広い領域で多くの遺伝子の転写がオンになりますが、最終的な発現パターンは、DNA結合転写抑制因子によって狭められバンド状や縞状に発現します。転写抑制様式は、cis-regulatory elementに結合した転写抑制因子が抑制できる距離という点から2つに分類されます。[1]Short-range repression(100bp以内に限定される場 合)。[2]Long-range repression(1 kb以上でも抑制できる場合)。これらの転写抑制は、進化的に保存されているcorepressor(CtBP, Drap1, Ebi/SMRTER/HDAC3, Mi2/NuRD, Groucho/HDAC1, Atrophin/HDAC1/2)が仲介します。これらの中には、クロマチンの構造変化を引き起こすcorepressor複合体も含まれています。しかし、そのcorepressorたちがどのように抑制できる距離を決めているのか、その分子機構は未だ多くが謎です。

テーマは、主に以下の4つです。
1、Long-range repressionを仲介するcorepressorの分子機構の解明。
2、Short-range repressionを仲介するcorepressorの分子機構の解明。
3、新しいShort-range repressorの同定、機能解析。
4、腫瘍形成抑制におけるShort-range corepressor CtBPの機能解析。

ChIP-qPCRや ChIP-on-chip (or ChIP-seq)といった技術を取り入れています。ショウジョウバエの経験は問いませんが、転写の研究や分子生物学的手法(プラスミド構築やPCR)に精通している人を歓迎します着任時期は、できるだけ早く。給料と健康保険など の待遇は、大学で決められた規定によります。我々の大学は、ポスドク用のアパートを用意しています。

問い合わせは、電子メールでお願いし ます。また、応募に際しては、履歴書(業績リストとこれまでの簡単な研究内容も含 めます)と推薦者3名の氏名・所属・連絡先を電子メールで送って下さい。

Yutaka Nibu, Ph.D.
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Assistant Professor,
Department of Cell and Developmental Biology,
Weill Medical College of Cornell University,
1300 York Avenue - Box 60, A308,
New York, NY 10065, USA
Tel: +1-212-746-6202
Lab Tel: +1-212-746-6184
Fax(Department): +1-212-746-8175
E-mail: yun2001@med.cornell.edu
lab's home page: http://cornellcelldevbiology.org/nibu/
http://www.med.cornell.edu/research/ynibu/index.html
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投稿者:Yutaka Nibu(yun2001@med.cornell.edu)

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