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国立シンガポール大学メカノバイオロジーポスドクあるいは大学院生募集

国立シンガポール大学メカノバイオロジー(ポスドクあるいは大学院生)

私たちのグループでは、メカニカルストレス(物理的な環境・刺激・因子)が、組織、細胞、さらには分子の機能を制御するメカニズムの解明を目指しています。メカノバイオロジーというと、これまでは骨や血管循環器系に関わる研究が多かったのですが、その定義はまだ確立おらず、「こんなことまでメカノなの?」というくらいに物理/機械的因子は広く細胞の機能や現象に関わっていることを示そうと考えています。そこで、骨や血管に限らず、神経、癌、転写因子、細菌、酵母などをふくめて、バイオロジーのどのような研究分野でも構いません。「こいつもメカノでは?」あるいは「こんなのをメカノという観点でみたら超大物が釣れないだろうか?」といった発想で、新しい流れをつくってみたいという方に、ライフサイエンスの新興国シンガポールで研究に没頭できる環境を用意したいと思います。大学およびラボ内の公用語は英語ですが、日本語、中国語、マレー語(?)が飛び交っているため、英語に自信がない方でもスムーズにラボに溶け込むことができ、すぐに研究を遂行できると思います。なお、メカノバイオロジープログラムはすでに始まっておりますが、今如�11月に大学キャンパス内の新築のビルにラボが移転・拡充いたします。そこで11月からの赴任がベストではないかと思います(それ以降でももちろん結構です)。
 ポスドクでの採用に際しては、英文のpeer-reviewed paperが少なくとも1編、アクセプトになっていることが必要です(アクセプトになりそうになっている、でも可)。また、海外学振(http://www.jsps.go.jp/j-ab/ab_boshu_f.htm)に応募したいという方は、申請期限が迫っておりますので早めにご連絡ください。
 大学院は博士課程(4年間奨学金授与)であり、毎年2回、1月と8月に新入生を受け入れますが、それぞれ約3ヶ月前までに応募する必要があります。今年8月の入学でも今ならまだ間に合いますので、やはり早めにご連絡ください。

参考文献
1. Sawada Y. et al. Force sensing by mechanical extension of the Src family kinase substrate p130Cas. Cell. 2006
2. Tamada M., M. P. Sheetz, and Y. Sawada. Activation of a signaling cascade by cytoskeleton stretch. Dev Cell. 2004.
3. Sawada Y. and M. P. Sheetz. Force transduction by Triton cytoskeletons. J Cell Biol. 2002.
4. Sawada Y. et al. Rap1 is involved in cell stretching modulation of p38 but not ERK or JNK MAP kinase. J Cell Sci. 2001.
5. 澤田泰宏ほか. Srcファミリーキナーゼの基質p130Casの伸展を介するメカノセンシング. 実験医学. 2007年4月号
6. 澤田泰宏. 細胞骨格に存在する新しいタイプのメカノセンサーの発見. 蛋白質核酸酵素. 2007年9月号

Web-sites
Lab: http://www.dbs.nus.edu.sg/staff/sawada.html
Research Centre for Excellence in Mechanobiology: http://www.dbs.nus.edu.sg/mechano/index.html

Yasuhiro Sawada, M.D., Ph.D.
Associate Professor
Research Centre for Excellence in Mechanobiology
Department of Biological Sciences and Division of Bioengineering
National University of Singapore

投稿者:澤田泰宏(dbssy@nus.edu.sg)

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