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Cedars-Sinai Medical Center ポスドク募集

新たなグラント獲得に伴い、カルフォルニア州ロサンゼルス、Cedars-Sinai Medical Center, 山下Labでは意欲のある研究員をそれぞれ1名ずつ募集しています。

1.細胞や動物モデル、そしてヒトの腎生検組織を用いた糸球体腎炎の基礎研究
2.豊富な腎生検および臨床データを用いた臨床研究

1. 糸球体腎炎の発病メカニズム、特にマクロファージや好中球の半月体形成性糸球体腎炎における役割について、cell culture, animal model, そしてヒトの腎生検組織を用いて調べています。
また、これに加えて、糸球体内皮細胞特異的な分子の同定、matrix metalloproteinase, inflammasomeそしてACEのRAS非依存的な腎炎への影響についても調べています。
参考文献:
Constitutively Bound EGFR-Mediated Tyrosine Phosphorylation of TLR9 Is Required for Its Ability To Signal. J Immunol. 2018; 200(8):2809-2818.
Renal tubular ACE-mediated tubular injury is the major contributor to microalbuminuria in early diabetic nephropathy. Am J Physiol Renal Physiol. 2018; 314(4):F531-F542.
Epidermal growth factor receptor is essential for Toll-like receptor 3 signaling. Sci Signal. 2012 Jul 17; 5(233):ra50.
Antiviral innate immunity disturbs podocyte cell function. J Innate Immun. 2013; 5(3):231-41.
非常にsupportiveなCollaborator達(Drs. Moshe Arditi, Kenneth Bernstein, Ravi Thadhani, and Ananth Karumanchi)に囲まれて、ラボを運営しております。面白い数々のTransgenic/Knock-out miceや機材、試薬も揃っており、非常に恵まれた環境です。私達のグループには現在25人が働いており、私も含めて6人の日本人研究者が在籍しています。みなさんとても協力的で環境の変化にも適応しやすいかと思います。

2. 豊富な腎生検のデータ(5万件以上)や臨床データを用いて、臨床研究を行っています。全体の内、70%が自己腎(Native Kidney)で30%が移植腎(Transplant Kidney)です。Transplant Centerでは腎移植自体も活発に行われており、年間200例ほど行われています。腎移植外来患者数は3,000人(年間の外来患者来院数8,000)で臨床情報はすべてそろってます。これだけ大きなデータがあれば、腎生検/腎病理に関係することであれば、臨床上の些細な疑問も含めてすべてプロジェクトになり、比較的簡単に論文化(少なくとも年3-4本)されると思います。今年の7月に1人腎臓内科医が加わりましたが、既に今年のASNに演題 (Thymic disease-associated nephropathy: a report of 21 cases from a single institution)を提出し採択されました。論文の執筆も始めております。
Cedars-Sinai Medical Centerはビバリーヒルズにある、およそ900床の病院でそれに併設している研究所では活発にtranslational researchが行われております。ロサンゼルスは気候もよく、日本の食材も簡単に手に入り、また日本人も多いため、他の州に比べて非常に快適な生活が送れると思います。私が所属するRenal Pathologyは腎生検標本年間3600例を有し、私も含め5人のrenal pathologistsが所属しています。腎病理の症例数では、全米第3位、アメリカ西海岸では第1位となっています。年間3600例のうち、移植腎生検も活発に行われており、年間700件以上あります。
また、2017年11月よりMGHのNephrologyのトップであったDr. Ravi ThadhaniとBeth Israel HospitalのDr. Ananth Karumanchi(両者ともHarvardのProfessor)がCedars-Sinaiに移ってきており、共同研究を行っています。腎臓研究はますます活発になってきています。
https://www.cedars-sinai.edu/Bios---Physician/Pathology-Bios/Michifumi-Yamashita-MD-PhD-FASN.aspx

応募資格:私はもともと腎臓内科医で、アメリカで腎病理医になりました。1のポジションは、基礎研究の経験があり腎臓病に興味のある方、2のポジションは、腎病理(移植腎も含めた)に興味のある腎臓内科医、移植腎病理に興味のある泌尿器科医、腎病理に興味のある病理医の方が最適かと思います。
応募方法:興味のある方は、お気軽に下記のメールアドレスまで連絡をください。

給与:Cedars-Sinai Medical Centerの内規に沿ったものとなります。
詳細についての質問はメールで聞いてください。

山下倫史
Michifumi Yamashita, MD, PhD, FASN
Assistant Professor
Department of Pathology & Laboratory Medicine
Cedars-Sinai Medical Center
8700 Beverly Blvd. PACT 500
Los Angeles, CA 90048
Email: Michifumi.Yamashita@csmc.edu


投稿者:山下倫史(Michifumi.Yamashita@csmc.edu)

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