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University of California, San Diego(UCSD) ポスドク募集

University of California, San Diego(UCSD), Division of Cardiology, ポスドク募集
当研究室では心疾患、特に拡張型心筋症の発症メカニズム、診断、予防、治療の研究に意欲的なポスドクを1名募集します。

<研究内容>
心筋細胞はほとんど再生されることがないと考えられていますが、50年以上の長きにわたりどのように恒常性を維持しているかはほとんどわかっていません。ご存知のように心臓は休むことなく働き続けており、様々な血行動態の変化に常にさらされています。我々は、ウイルス性心筋炎の研究を通じて、自然免疫に関わるメカニズムが心筋内で非常に重要な役割をはたしていることを発見しました(参考文献)。さらに、こうしたメカニズムがウイルス感染のみならず心筋が酸化的ストレスにさらされた時などにも働いている可能性を見つけました(未発表)。生態内でこうしたメカニズムがいかに働くかを詳細に検討するため、これまでにノックアウトマウスとトランスジェニックマウスの作成を終了しました。こうした未発表のマウスモデルを用いて心筋内の自然免疫システムが心筋防御機構にどのように関与し、心筋の恒常性維持や心筋症の発症にいかに影響を与えているかを徐々に明らかにしていこうと考えています。
(参考文献)
1. Yasukawa H & Yajima T et al. J Clin Invest. 2003;111(4):469-78.
2. Yajima T. et al. Circulation. 2006;114(22):2364-73.
3. Yajima T. & Knowlton KU Circulation. 2009;119(19):2615-24.

<研究環境>
大学のあるLa JollaはUCSD以外にも, Salk Institute, Scripps Research Institute, Burnham research institute, La Jolla Institute for Allergy & Immunologyなど世界的に有名な研究施設がひしめきあい、全米でも有数の研究環境を形成しています。研究者間の交流も盛んで世界中から優秀な若手研究者が集まっています。UCSDのDivision of Cardiologyには多くの研究グループがあります。我々はDr. Kirk U. Knowlton (Division Chief), Dr. Ju Chen, Dr. Robert Ross, Dr. Kirk L. Peterson, Dr. Sylvia Evans, Dr. Gianluigi Condorelliのラボと研究スペースを共有しており、お互いに情報交換、研究協力などを頻繁に行っています。特にKnowlton, Chen, Ross, Condorelliラボとは週一回共同のラボミーティングを開いています。グループ全体としては、20名以上のポスドクをはじめ、大学院生、大学生、アシスタントなどが常に出入りしていて大変にぎやかです。全米で活躍している研究者を招待した講演も毎週のように開かれおり非常に刺激的な環境となっています。

<募集要件>
資格:医学・理学・薬学・農学系PhD(見込み可)または、MD
基本的な分子生物学、細胞生物学的実験の手法をマスターしていることが望ましい。ノックアウトマウスの表現系解析、プロテオミクス、細胞電気生理などに経験のある方は優先的に考慮致します。
<募集人数> 1名
<募集期間>適任者が決まり次第締め切り
<期間>本年9月から。仕事振りに応じて3年まで延長可。
<給与>
PhD (大学院卒業者、または見込み): UCSDの規定に準ずる(医療保険は給料とは別にカバーされます)
MD: これまでの臨床経験や研究業績に応じて判断。PhD相当の研究技術があると判断された方は上記PhDの規定に準ずる。
<提出書類>
(1)履歴書(これまでの研究業績、学会発表なども含む)
(2)Self Assessment 1通 (重要)
Applicantがこれまでの研究や臨床の現場でどのような目標をたて、どのように工夫し、どのような成果を得たのか、将来的にどんなVisionを持っているかなどを自分なりにアピールして下さい。(Applicantがいかに素晴らしいかを形式にとらわれず自由に表現して下さい。自己批判的なことは一切必要ありません。)
(3) 推薦状 1通
Applicantの人柄、仕事振りなどをよく知る方からのものが望ましい。
全て、日本語、英語、どちらでも可。

<その他>
企業の研究員などで1-2年の短期留学を考えている方、留学Grantのある方、自費留学を考えている方なども遠慮なくご応募下さい。上記募集枠とは別に随時考慮致します。臨床の経験しかないが、ぜひ循環器の基礎研究をやってみたいと真剣に考えている方もご連絡下さい。
<San Diego生活>
南カリフォルニアの温暖な気候で一年を通じてとても暮らしやすいところです。治安も良く、家族で暮らすには最高の条件がそろっています。日本食のレストラン、スーパーマーケットもあり食事にも不自由しません。美しい海、ゴルフ場などにも恵まれており、サーフィンやゴルフ好きには最高の息抜きとなります。他にもキャンプやハイキング、サイクリングなどアウトドアでの楽しみには事欠きません。

<連絡先>
矢島利高(下記)までメールにてお願いします。(日本語可)
応募につきご不明な点などあれば遠慮なくお問い合わせ下さい。

Toshitaka Yajima, M.D., Ph.D.
Assistant Professor
Division of Cardiology, Department of Medicine
University of California, San Diego
9500 Gilman Drive, 0613K
La Jolla, CA 92093
Phone: (858)822-0334
Fax:(858)822-3027
e-mail: tyajima@ucsd.edu

投稿者:矢島利高(tyajima@ucsd.edu)

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