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Columbia Universityポスドク、大学院生募集

Columbia University (NY, USA) の藤崎研究室では、博士研究員(ポスドク)及び大学院生を募集しています。

当研究室では、stem cell nicheのimmune privilege(免疫特権)を追求すべく、生体マウス内の細胞動態をリアルタイムに可視化する顕微鏡、intravital multiphoton/confocal microscopyを用いて研究を行っています。

幹細胞が存在する微小環境、stem cell nicheは、stem cellの機能を制御する場として研究されてきました。しかし、nicheの免疫学的寄与は未検討のままです。興味深い事に、stem cellを含む組織、精巣や胎盤は、免疫特権部位と呼ばれる強い免疫抑制環境であり、免疫攻撃からstem cellを保護することが知られます。当研究室では、stem cell nicheも、精巣や胎盤同様、免疫特権部位ではないかという仮説を追求しています。nicheに免疫特権がもし存在するならば、それは、1)癌を免疫攻撃から防ぎ、2)幹細胞に対する自己免疫を予防し、3)同種異系幹細胞移植後の拒絶を抑制する、革新的な原理かもしれません。

私は近年、骨髄内のhematopoietic stem cell nicheに免疫特権が存在することを示しました(Fujisaki etc. Nature. 474, 216-219, 2011 )。intravital microscopyを用い、生体マウス内のhematopoietic stem cell nicheに制御性T細胞が集積し、免疫攻撃からstem cellを保護していることを示しました。当研究室では、このhematopoietic stem cell nicheの免疫特権機構の更なる解明を目指します。intravital microscopy、シークエンス、トランスジェニックマウス等を用いつつ、正常幹細胞あるいは癌幹細胞、移植幹細胞に対する免疫特権の役割を明らかにし、画期的な免疫寛容の機序の解明、革新的な治療開発を追求します。

採用時期:2016年10月より随時

応募資格:ポスドクは、上記の研究に興味のある PhD, MD, MD-PhD 取得者、あるいは着任までに取得見込みの方。分野融合領域の研究、新しい技術の習得に興味のある方、とにかくやる気のある方、歓迎致します。microarrayあるいはRNA sequencing、TCR sequencing、幹細胞、免疫の研究のいずれかがある方が望ましいですが、必ずしも必須ではありません。in vivo microscopyの経験は問いません。

応募方法:CVを jf2819@cumc.columbia.edu まで送付してください。(日本語可)ご質問などお気軽にご連絡ください。

参考文献: Fujisaki J*, etc. In vivo imaging of Treg cells providing immune privilege to the haematopoietic stem-cell niche. Nature. 474, 216-219, 2011 June.

Joji Fujisaki, MD PhD
Assistant Professor
Division of Hematology and Oncology
Department of Pediatrics
Director of In Vivo Imaging
Columbia Center for Translational Immunology
Columbia University College of Physicians and Surgeons

投稿者:藤崎譲士(jf2819@cumc.columbia.edu)

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