オンラインでのタックスリターンの体験談

Kさんから、オンラインでのタックスリターンの体験談をいただいたので、紹介します。

私はH-1B(J-1ではありませんので御注意)ビザで働いております。オンラインでのタックスリターンをしましたのでご報告します。ご報告する理由は、申告が非常に楽で、合理的、低コストだったからです。もしこの報告を参考にされる方は、この報告を最後までよく読んでから始めてください。

私が選んだサイト上の申告処理ソフトは、IRSに紹介されていた20ほどのもののうちのひとつでした。ソフトによって、下記の状況は違ってくるかも知れません。私の選んだソフトは税金のことがほとんどわからなくても、簡単な質問にこたえるだけ(一問一答形式)で、最終申告書(PDFファイル、Form1040と州税関連の2通の書類)の各項目が埋められていきます。所要時間は私の場合はゆっくりやって2時間ほどでした。

IRSのサイトの状況を叙述した下記1−5は2004年前半現在のものでしたが、年ごとに変わっていくかもしれません。しかし、IRSのサイトの主要な目的のひとつは、オンラインでの申告処理のようですから、年が変わってサイトの様子が変わっても目的のサイトまでたどり着くのは簡単だと想像できます。

  1. まず、IRSのサイトへ行きます。http://www.irs.gov/
  2. e-file を選びます。
  3. e-file for Individual Taxpayersを選びます。Free Fileを選びます。
  4. Start Now!を押します。すると20個ほどのサイトが紹介されているページが現れます。これらは営利サイトのようです。IRSがサイトを紹介しているのならば、比較的安全かもしれないと私は考えました。
  5. 私はフリーということで以下のサイトを選びました。
    FreeTaxUSA.com: Free federal online tax preparation & e-filing if you live in either CA, NY, PA, NJ, OH, IL, GA, NC, VA, IN, LA, AZ, CO, or UT. http://www.freetaxusa.com/
  6. 上記営利サイトへ飛びます。このサイトでは、処理ソフトを自分のパソコンにダウンロードするのではなく、すべてサイト上で処理が行われるようです。Begin E-filing New Return NOWを選びます。
  7. 同意事項を確認し、同意できれば、個人情報などをいれていきます。
  8. あとは、日本の源泉徴収書に相当するW-2と私の場合は銀行の利子収入の証明書の2通の情報を一問一答形式でいれていきます。簡単な質問形式になっているのが非常によくできていると思いました。
  9. さらに寄付をした場合の金額とか、年間の食事代などを入れます。
  10. さらに州税の質問とその答えに移ります。
  11. わたしは、税金のことはほとんど分かりませんが、難しい質問は一つもありませんでした。すべて回答した後に、きれいに作成されたPDFファイルのForm1040を確認できます。また自分のパソコンにこのファイルを保存するのも可能ですので保存します。
  12. このサイトの場合、Form1040を作成し、保存したり送るのはタダですが、私の州税(私は上記の州に居住)のFormを作成、送付には$9.95が必要でした。非常によくできているので、すべてタダだと逆に気持ちが悪かったのですが、これでようやく納得。(でも実際の店においてある市販のソフトよりはずっと安いようです。)クレジットカードのナンバーを入れて購入。領収、引き落としの通知がe-mailですぐ届く。利用者の心理をよく考えた上手な商売です。
  13. 還付金ための私の口座情報を入力(電子送金を選択)。チェックで受け取る選択も可能ですが、郵送のトラブルも考えて(紛失すると損害が大きい)電子送金を選びました。
  14. ステップ16)を省くためには送付のスイッチを押す前にself-select pinの選択(電子的にe-file を認証できる)が必要なので注意。これは初めてだとわかりにくい。ちゃんと書いてあったんですが、ここだけがこのシステムの不満なポイントでした。私はそれを選択せず、IRSと州の担当部署へ送付のスイッチを押し、電子的に送付。
  15. 数時間後(サイトには24-48時間とある)、IRSがあなたの申告を受理しましたのe-mailが届く。州の方は1−2日後でした。この返事にはとても安心できます。また、サイトには好きなときにログインできます。すべてを一度に終わりにする必要はありません。
  16. e-fileしたことの認証書類Form 8453-OL(個人用にこれも自動作成されている、IRAの受理後)をサイトから保存、印刷、サイン、IRSへ送付。Form 8453-OLの裏面には、自分の申告書の処理状況をチェック(トラッキング)するやり方も書いてある。未記入Form 8453-OLはIRSのサイトからもダウンロードできる。
  17. 連邦税は受理が04/13/2004、還付金の口座入金04/20/2004
    州税は受理が04/14/2004、還付金の口座入金04/23/2004
  18. なお、次年度のため、ひとつひとつ、もしくは印象的な質問をスクリーンショット(PCではプリントスクリーン、画面の保存)しておくのは良いことかもしれません。

私の場合、連邦税900ドル、州税が200ドルがかえってくるようです。私の場合、特に還ってくるお金はほとんどないと思っていたので、金額が大きいのに驚きました。私はH-1Bですが、J-1に対応できるかどうかは不明です。J-1のかたは各サイトに「買う前に」直接質問してみるのも考えられます。(Non-resident alienしての取り扱いが可能か?Form 8843が提出可能か?など。需要供給の面からは、対応は???ですが。) 

使ってみて、とっても申告が楽、合理的、低コスト、最終還付までの時間が短い、知らないうちに多額の還付金がついている(すべて正直に申告)、インタラクティブである(2つの最終提出先が申告書を受理した、もしくは拒否したという返事がすぐもらえるなど。ちなみに拒否の場合の作り直しは無料。拒否の理由はSSNの誤記など単純ミスが多いとのこと。)のに驚きました。上記サイトを含め、それぞれの営利サイトは自己責任でご使用ください。

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