2008.08.01

本の紹介「赤めだか」

「赤めだか」

著者:立川 談春、出版社:扶桑社 (2008-04-11)、ASIN:4594056156【amazon.co.jp】【bk1】【目次】

ずっと、気になっていた本でしたが、「サラリーマンより楽だと思った。とんどもない、誤算だった。落語家前座生活を綴った破天荒な名随筆」という帯が付き、丸善で平積みになっているのを見て買ってしまいました。

落語家の立川談春が、高校を中退して立川談志の元に入門してから、二つ目になるまでの四年間を語った随筆です。立川談春の私小説でありながら、前座というもっとも近くで見た立川談志の破天荒な魅力が満載の一冊。

立川談志という人物自体がおもしろいのですから、おもしろくて当たり前と思われるかもしれませんが、立川談春の文章がとてもうまい。噺家ゆえに当たり前なのかもしれませんが、文章のリズムがとてもよい。たぶん落語のリズムなんでしょう。

第1話 「これはやめとくか」と談志は云った。
第2話 新聞配達少年と修業のカタチ
第3話 談志の初稽古、師弟の想い
第4話 青天の霹靂、築地魚河岸修業
第5話 己の嫉妬と一門の元旦
第6話 弟子の食欲とハワイの夜
第7話 高田文夫と雪夜の牛丼
第8話 生涯一度の寿限無と五万円の大勝負
特別篇その1 揺らぐ談志と弟子の罪―立川流後輩達に告ぐ
特別篇その2 誰も知らない小さんと談志―小さん、米朝、ふたりの人間国宝

第1話から第8話までが、立川談春が入門から二つ目昇進するまでの課程で、一気に読ませます。でも、特別編その1は説教くさくていけねえや。まあ、でも、特別編その2で、また、ほろっとさせられるのですが。

今のところ、今年のベストかな。


2008.05.30

医学・バイオ研究者必携の英語本5冊

英語の問題は、留学しようがしまいが、医学・バイオ研究者にとって重大な関心事です。「研究者の書棚」では、たくさんの英語本を紹介しているわけですが、それじゃ、最終的にどの本がオススメなんですか?と、先日聞かれました。

というわけで、私なりに、必携の5冊を独断と偏見で選んでみました。本のタイトルをクリックすれば、私が書いた紹介文が読めるようにしてあります。

まず、英語論文を書く際に必要なのは次の2冊です。

日本人研究者が間違えやすい英語科学論文の正しい書き方

ライフサイエンス英語類語使い分け辞典

日常的な英語でのe-mailのやりとりに関しては、この1冊です。

相手の心を動かす英文手紙とe-mailの効果的な書き方

国際学会での発表や、研究者同士の会話、研究室内での会話に関しては、次の2冊が役立ちます。

困った状況も切り抜ける医師・科学者の英会話

医学・生物学研究者のための絶対話せる英会話 研究室内の日常会話から国際学会発表まで

2008.05.25

本の紹介「Illustrator CS3の仕事術」

「Illustrator CS3の仕事術」

著者:高橋 正之、出版社:毎日コミュニケーションズ (2008-05-14)、ASIN:4839927960【amazon.co.jp】【bk1

Illustratorはイラストを描くソフトであると同時に、ページ数の少ない印刷物作成のためのレイアウトソフトであります。医学バイオ系の研究者にとってIllustratorは、大判一枚刷りポスターの作成や論文のFigure作りになくてはならないソフトです。しかし、Illustratorの解説本というと、もっぱらイラスト作成に焦点をおいた本がほとんどで、印刷物のレイアウトソフトとしての機能に焦点を置いた本はほとんどありません。

私が2003年に大判一枚刷りポスターを作成した際に出会った本が、「Illustrator 10の仕事術」で、この本なくしては、ポスター作成が出来なかったと言うくらいお世話になりました。「1枚刷りポスターに挑戦」で紹介したところ、多くの方からも支持を得ました。その後、Illustratorのバージョンアップとともに、本書も続編が作られました。Illustrator CSの仕事術では2分冊(ビジネスグラフィック編クリエイティブテクニック編)になりましたが、Illustrator CS2の仕事術では1冊にまとめられました。本書Illustrator CS3の仕事術では基本的には、同シリーズの流れをくむ内容になっています。レイアウトがシンプルになった分、内容的にはやや薄くなったかもしれません(CS2のバージョンがもっともバランスがいいような気がします)が、初めて読む方にはこのくらいの方が読みやすいのかもしれません。

いずれにしても、Illustratorを使って、大判一枚刷りポスターや論文のFigureを作る方必携の一冊と言っていいと思います。


2008.04.24

本の紹介「Life Hacks PRESS vol.2」

「Life Hacks PRESS vol.2」

著者:大橋 悦夫、出版社:技術評論社 (2008-04-18)、ASIN:4774134635【amazon.co.jp】【bk1

あの「Life Hacks」の続編がいよいよ登場しました。私はGTDに「Life Hacks PRESS vol.1」で出会い、一時はHipstar PDAなどを自前で作ったりして、かなり入れ込んでいました。現在は、自分の生活の中でGTD的な考え方をうまく取り入れています。

vol.2では、巻頭特集で勝間和代、本田直之(レバレッジシンキングの作者)などの今をときめくLife hackerへのインタビュー、第1特集でシゴタノ!管理人大橋悦夫さん記事、第2特集でLifehacking.jpの管理人さんの記事が読めます。vol.2ではvol.1より本質的な部分でのLife hackingを考えるような構成になっています。

今回紹介されているツールはデジタルものだけで、文房具関係が少ないのは残念かな。


2008.04.20

奥田英朗漬け

1週間前から奥田英朗漬けになっています。

数年前から私の書棚に積ん読状態になっていた「イン・ザ・プール」に手を伸ばしました。「イン・ザ・プール」は精神科医・伊良部シリーズ第1作です。その後、精神科医・伊良部シリーズの第2作で直木賞受賞作となった「空中ブランコ」、第3作の「町長選挙」と一気に読み終えました。

医師以外の作者が書く医学ものは基本的にあまり好きでないということもあって、なんとなく避けていたのですが、読み始めたらおもしろくて止まらなくなりました。はちゃめちゃな伊良部先生が患者さんの憑きを落とすというスタイルは、まったく形は違うものの、京極夏彦の京極堂シリーズの憑物落しと、どこか通じるところがあります。

伊良部シリーズの中では、直木賞受賞作となった「空中ブランコ」が評価が高いようですが、はちゃめちゃさで上回る「イン・ザ・プール」の方が私は好きです。

伊良部シリーズではありませんが、この先は、評判の高い「邪魔(上)」「邪魔(下)」「最悪」あたりへ進もうと思っています。

「イン・ザ・プール (文春文庫)」

著者:奥田 英朗、出版社:文藝春秋 (2006-03-10)、ASIN:416771101X【amazon.co.jp】【bk1

 


「空中ブランコ (文春文庫 お 38-2)」

著者:奥田 英朗、出版社:文藝春秋 (2008-01-10)、ASIN:4167711028【amazon.co.jp】【bk1

 


「町長選挙」

著者:奥田 英朗、出版社:文藝春秋 (2006-04)、ASIN:4163247807【amazon.co.jp】【bk1

 


2008.04.15

2008年第1四半期に売れた本

2008年1月から3月までに研究留学ネットを通して、amazon.co.jpで購入された書籍でどんなものが売れたか集計してみました。もっとも売れた本ベスト20は以下の通りです。定番本(黒字のもの)は安定した人気があります。What's new!で新しく紹介した本(赤字のもの)が入っているという感じです。

他にも多くの本を紹介していますので、「研究者の書棚」をご覧下さい。

  書名  
1 切磋琢磨するアメリカの科学者たち amazon.co.jp
2 相手の心を動かす英文手紙とe-mailの効果的な書き方 amazon.co.jp
3 研究留学術 amazon.co.jp
4 GraphPad Prismによる生物統計学入門 amazon.co.jp
4 困った状況も切り抜ける医師・科学者の英会話 amazon.co.jp
4 国際学会のための科学英語絶対リスニング amazon.co.jp
7 医学・バイオ系のためのFig.作成ガイド amazon.co.jp
7 デジタル文献整理術-最新 EndNote 活用ガイド amazon.co.jp
9 日本人研究者が間違えやすい英語科学論文の正しい書き方 amazon.co.jp
10 怖いくらい通じるカタカナ英語の法則 amazon.co.jp
11 アクセプトされる英語医学論文を書こう amazon.co.jp
11 医薬研究者のための統計ソフトの選び方 amazon.co.jp
11 怪物と赤い靴下 amazon.co.jp
11 文献管理PCソリューション 第2版 amazon.co.jp
15 これから論文を書く若者のために 大改訂増補版 amazon.co.jp
15 理科系のための入門英語プレゼンテーション amazon.co.jp
15 ポスター発表はチャンスの宝庫 amazon.co.jp
18 JMPによる統計解析入門 amazon.co.jp
18 Keynote 2プレゼンテーション入門 amazon.co.jp
18 医学・生物学研究者のための 絶対話せる英会話 amazon.co.jp

書籍以外では圧倒的にレーザーポインタが人気です。リモコン付きレーザーポインタの紹介記事を読んで下さっている方が多いのだと思います。しかし、今回人気機種に変動があり、ここ1年間ダントツの人気であった、グリーンレーザーポインタのサシ-81が初めて首位の座から落ちましたが、これは、4月13日の記事でも書いたように、後継機種であるサシ-81Nとの切り替え時期に当たったせいだと思います。あと、赤色レーザーの新製品、サシ-41がいきなり首位の座にたちました。

  商品名  
1 KOKUYO レーザーポインター for PC サシ-41 amazon.co.jp
2 KOKUYO レーザーポインタ IC-GREEN for PC サシ-81 amazon.co.jp
3 KOKUYO プレゼンテーションマウス EAM-ULW2 amazon.co.jp
3 KOKUYO プレゼンテーションマウス EAM-ULW1 amazon.co.jp
4 KOKUYO レーザーポインタ for PC サシ-51N amazon.co.jp

2008.04.10

本の紹介「流星の絆」

「流星の絆」

著者:東野 圭吾、出版社:講談社 (2008-03-05)、ASIN:4062145901、【amazon.co.jp】【bk1

普段、めったにハードカバーの小説を買うことはありません。文庫本をポケットに入れて、旅に出たり、散歩しながら、読むのが好きです。ハードカバーだと気楽に楽しめません。

ここでも何回か紹介している(2007年8月18日2007年8月25日)ように、最近、旅行や休日に気楽に読む本として、東野圭吾氏の作品が気に入っています。まだ、20冊くらいしか読んでいないので、文庫で読破していないものも多いのですが、本屋に行って、新作が平積みで置いてあると、どうしても気になってしまいます。

ずっと、こらえていましたが、ついつい買ってしまいました「流星の絆」。

おもしろかったです。1日で読んでしまいました。


2008.03.31

本の紹介「理系のための口頭発表術」

「理系のための口頭発表術 (ブルーバックス 1584)」

著者:R.H.R. アンホルト、鈴木 炎、I.S. リー、出版社:講談社(2008/01/22)、ASIN:4062575841、価格:¥ 924(税込) 【amazon.co.jp】【bk1】【楽天ブックス

10年あまりにわたって、アメリカで学生や研究者向けのプレゼンテーションのバイブルである"Dazzle'Em With Style. THe Art of Oral Scientific Presentation"の日本語訳。

「口頭科学発表は、単なるノウハウやコツではなく、努力して習得する専門技能なのである」と書いてあるように、この本はプレゼンテーションのノウハウも紹介よりも、プレゼンテーションの論理展開や、科学的論理思考について力点が置かれている。

翻訳者のつとめる富山大学では、原著を教科書として採用しており、半年のトレーニングで、学生のプレゼンテーション能力は飛躍的に向上するということだから、ブルーバックスで値段も安いし、読んでおいて損はない一冊。


2008.03.09

本の紹介「松田聖子と中森明菜」

「松田聖子と中森明菜 (幻冬舎新書 な 1-2)」

中川 右介、幻冬舎(2007/11)、価格:¥ 861(税込)、ASIN:4344980638 【amazon.co.jp】【bk1】【楽天ブックス

普段、この手の本に手を出すことはないのだが、高校生時代、中森明菜に入れ込んでいた私は、なぜ、今になって、中森明菜?しかも、松田聖子と比べられること自体あまりないのに、なぜ松田聖子と中森明菜?と思って、本屋で購入した。

本書のタイトルは「松田聖子と中森明菜」となっているが、基本的に松田聖子について語られた本である。松田聖子の時代性を引き出す上で、前半では山口百恵が、後半では中森明菜が語られている。その意味では、このタイトルは?である。著者の「カラヤンとフルトヴェングラー」と引っかけているだけなのかもしれない。

本書の最大の特徴は、歌詞の解釈を除けば、できる限り資料を元に構成しており、膨大な参考文献が巻末につけられていることである。しかも、著者は関係者でもなく、関係者へのインタビューもおこなっていないのに、ここまで書けるというのは、まことに恐れ入ったという感じである。資料が残っているはずもない、松田聖子と郷ひろみの破局、中森明菜の自殺未遂事件などにはほとんど触れられていない。

松田聖子論というよりは、事務所のプロモーション、レコード会社のプロモーション、松田聖子の影のプロデューサーとも言える、作詞家の松本隆の意向、本人のおかれた状況、そしてちょっとだけ本人の意向、こういうものによって松田聖子がどのように作られていったかをたどることができる。アイドルに夢中になっているときには気づかないことも多く、20年の時間をおいて見つめ直すという読み方をすれば、まちがいなくおもしろい一冊である。

個人的には、結婚、引退を目の前にした山口百恵に、なぜ、宇崎龍道、阿木耀子は「ロックンロールウィドウ」などという未亡人の歌を歌わせたのか?この議論が一番興味深かった。


2008.03.05

本の紹介「文系のための生命科学」

「文系のための生命科学」

著者:東京大学生命科学教科書編集委員会、出版社:羊土社(2008/02)、ASIN:4758107211、価格:¥ 2,940(税込) 【amazon.co.jp】【bk1】【目次

米国滞在中に、一般のアメリカ人のサイエンスに対するリテラシーが日本人に比べて高いと強く感じました。たとえば、サイエンスを扱ったテレビ番組やラジオ番組が日本に比べて圧倒的に多い。日常会話の中でサイエンスの話が登場することが多いです。一つ象徴的な例をあげると、『日経サイエンス』の発行部数が3万部に届かないのに対し、その姉妹書である『サイエンティフィック・アメリカン』の発行部数は70万部に達しているということです。国民性や、研究者側の努力が少ないなども原因なのでしょうが、よい入門書が少ないというのも原因の一つでしょう。

本書は高校以来、生物に接していないような方でも容易に理解できるような構成になっていて、特にニュースで取り上げられるような社会的関心の高いテーマを中心に解説されています。解説陣も一流であり、文系だけといわずに多くの人に読んでもらいたい一冊と思います。


2008.02.02

本の紹介「怖いくらい通じるカタカナ英語の法則」

「怖いくらい通じるカタカナ英語の法則 (ブルーバックス (B-1574))」

著者:池谷 裕二、出版社:講談社(2008/01/22)、ASIN:4062575744、価格:¥ 1,050(税込) 【amazon.co.jp】【bk1】【楽天ブックス

ハヴュベナセヤロウ?この英語の意味が通じますか?関西弁ではありませんよ。

池谷氏は、「海馬は語る」などのベストセラーを著した新進気鋭の脳科学者です。彼が、2002年にニューヨークに留学した際に、英語に苦労したそうで、前書きには、自由の女神を見に行こうとタクシーの運転手にFerry Portヘ行ってくださいと言ったら、ヘリポートに連れて行かれたという逸話が書かれています。英語で苦労した留学生活の中で至った結論は、所詮英語特有の発音を身につけることは出来ない、カタカナ英語をより米国語に近いカタカナ語に置き換えるだけで、はるかに通じるようになる、というものでした。

彼が編み出した、怖いくらい通じるカタカナ英語の法則は、リエゾンの法則と、実際の発音に近いカタカナで英語を発音するという法則に集約されます。

前者は、消えやすい子音の順番「「h>th>g>d,t>l>f,v>r>b,k,m,n,s」を理解し、子音が重なったときには、消えやすい子音を消して発音する、などです。たとえば、「kind of 」であれば、nとdのうち、dが消えて、「カイナヴ」と発音したほうが、「カインドオブ」と発音するよりはるかに通じるというものです。

後者であれば、「L」はウと発音する。「W」はウオと発音する。「Are you」はオユ。米国語には促音、長音がなく、さらに「イ」の母音がない。minutesは「ミニッツ」ではなく「ミニツ」。morningの「i」はイよりはエに近いので、モーネンと発音する。などです.

紹介している英文も簡単なものがほとんどですが、いわゆる口語のことばで、あまり日本の教科書には登場しないものの、アメリカで生活すると毎日何回も聴くような英文が中心になっています。

でも、これを英語初心者にやっても発音が難しくなってしまうだけのような気がします。おそらく、この本を読んで、うん、うん、頷いて読むのは、留学して1,2ヶ月くらいたった人なんじゃないでしょうか。ある程度、アメリカでの生活をした人はかなりおもしろく読めると思います。CDもついていてこの値段。お買い得だと思います。

ちなみに、冒頭の「ハヴュベナセヤロウ?」は「Have you been to Seattle?」ということになります。

2008.01.13

本の紹介「スティーブ・ジョブズ 偉大なるクリエイティブ・ディレクターの軌跡」

「スティーブ・ジョブズ 偉大なるクリエイティブ・ディレクターの軌跡」

著者:林 信行、出版社:アスキー(2007/12/17)、ASIN:4756150721、価格:¥ 2,625(税込) 【amazon.co.jp】【bk1

Mac関連の有名ライター林信行さんの書かれたSteve Jobs本。テキスト量がそれほど多いわけではないので、この一冊で波瀾万丈のSteve Jobsの軌跡を理解することは出来ないかもしれないが、貴重なSteve Jobsの写真が満載であり、それだけでも、Macファン、Steve Jobsファンは持っていても損はない。


2008.01.02

週刊文春「大リーグファン養成コラム」終了

私は、ときどき週刊文春を買います。柳田先生がおっしゃるように、メインの政治・社会記事は、レベルが低いと感じることが多いのですが、エッセイやインタビュー記事を目当てに買っています。その中でも、阿川佐和子さんのインタビュー記事と並んで、お気に入りなのが、李 啓充氏の「大リーグファン養成コラム」。

李 啓充氏は、京都大学医学部卒業し、ハーバード大学に研究留学。そのまま、ハーバード大学の助教授として活躍されていましたが、コラムニストに転身されました。アメリカの医療制度に関する「市場原理が医療を亡ぼす―アメリカの失敗」「アメリカ医療の光と影―医療過誤防止からマネジドケアまで」「市場原理に揺れるアメリカの医療」などの素晴らしい本を書かれています。私の書いた紹介文はこちらにあります。

一方で、6年前より、週刊文春で「大リーグファン養成コラム」を連載されていました。「アメリカの知識人もすなる野球ライティングというふものを、自分もしてみむ」と思い立って始められた本連載は、日本にはない上質の野球コラムでした。やや、というよりかなりレッドソックスに入れ込んだ記事ではありましたが、日本ではあまり知られていないOPSという指標や、メジャーリーガーたちの心温まるエピソード、薬物汚染のことなど、充実したものでありました。

しかし、残念ながら、2007年いっぱいで連載終了ということになってしまいました。「このコラムがなくなって淋しい」と思ってくださる方がいらっしゃるなら、是非、拙著「怪物と赤い靴下」をお読みいただきたい、とのことです。ボストンの方、必読の一冊です。

「怪物と赤い靴下」

著者:李 啓充、出版社:扶桑社(2007/11/15)、ASIN:4594055176、価格:¥ 1,470(税込) 【amazon.co.jp】【bk1

2007.12.23

本の紹介「医学・バイオ系のためのFig.作成ガイド―論文・プレゼンに役立つPhotoshop/Illustrator活用法」

「医学・バイオ系のためのFig.作成ガイド―論文・プレゼンに役立つPhotoshop/Illustrator活用法」

著者:吉田 勝久、出版社:オーム社(2007/11)、ASIN:4274204790、価格:¥ 3,150(税込) 【amazon.co.jp】【bk1】【目次

医学・バイオ系の研究成果を、IllustratorやPhotoshopを用いて図表(Fig.)にまとめるための、知識とテクニックをまとめた一冊。

画像解析に適した画像データの取扱いから、論文・プレゼンテーションに用いるイラストやグラフの作成まで、研究者が知っておきたい、Fig.の作成に関する心構えとテクニックをていねいにまとめている。Photoshopはまだしも、Illustratorの活用に言及した書は少なく、価値が高い。

著者は博士課程を取得したばかりの若い研究者であるが、画像の知識が豊富であり、紹介されているテクニックには私も知らない物も多く、非常に学ぶことが多かった。

あえて言えば、カラー刷りだった方がいいかなと思うが、その分値段が割安になっている。おすすめの一冊。


2007.11.26

本の紹介、ニコンD300関連書籍

Nikon D300の関連書籍の発売ラッシュになっていますね。ついつい買ってしまうんだよなぁ。

「Nikon D300 オーナーズBOOK」

著者:出版社:モータマガジン社(2007/11)、ASIN:4862790453、価格:¥ 1,600(税込) 【amazon.co.jp】【bk1

 


「ニコンD300&D3スーパーブック―フラッグシップ2種類の完全ガイド (Gakken Camera Mook)」

著者:出版社:学習研究社(2007/11)、ASIN:405604998X、価格:¥ 1,995(税込) 【amazon.co.jp】【bk1

コメント


「使いこなす高性能一眼レフ ニコンD300」

著者:出版社:朝日新聞社(2007/12/08)、ASIN:4022723475、価格:¥ 1,890(税込) 【amazon.co.jp】【bk1

 


「Nikon D300 完全ガイド」

著者:Nikon D300 完全ガイド、出版社:インプレスジャパン(2007/12/21)、ASIN:484432506X、価格:¥ 2,100(税込) 【amazon.co.jp】【bk1

 


2007.11.06

本の紹介「白夜行」「百器徒然袋-風」

海外出張のひとつの楽しみは、ふだんあまり読めない文庫本をまとめ読みできること。今回は西海岸への直行便であったため、それぞれ1000ページ弱の文庫本を往路用と復路用に選んだ。

「白夜行 (集英社文庫)」

著者:東野 圭吾、出版社:集英社(2002/05)、ASIN:4087474399、価格:¥ 1,050(税込) 【amazon.co.jp】【bk1

今年になって東野圭吾を読みまくっていることは、ここここで紹介したが、ちょっと厚手だったので、避けていた本書を手に取った。私が10冊ほど読んだ、どの東野作品の印象とも異なり、この本は非常によくできているといわざるを得ない。今のところの東野作品のベスト1に躍り出たと思っている。


「百器徒然袋-風 (講談社文庫 (き39-12))」

著者:京極 夏彦、出版社:講談社(2007/10)、ASIN:4062758628、価格:¥ 1,140(税込) 【amazon.co.jp】【bk1

主役は中禅寺 秋彦ではなく、榎木津 礼二郎である。文庫本のサイズとしては分厚いが、中身は3編の中編小説でできている。しかも、その3つはいずれもプロットがつながっている。エンターテイメントサスペンスとしてみれば、非常によいできの一冊である。

2007.11.05

本の紹介「最新EndNote活用ガイドデジタル文献整理術 第3版」

「最新EndNote活用ガイドデジタル文献整理術 第3版」

著者:讃岐 美智義、出版社:克誠堂出版(2007/09)、ASIN:4771903298、価格:¥ 2,625(税込) 【amazon.co.jp】【bk1】【目次

EndNoteは論文執筆にEndnoteは欠かせないソフトウェアですが、奥が深く、なかなかすべての機能を把握しきれません。分厚い英語のマニュアルを読むよりこの本をおすすめします。作者は讃岐さんという方で知る人ぞ知るという方で、とてもわかりやすく、かつ、役立つ情報が満載の1冊になっています。

今回は、Endnote X1へのバージョンアップに伴って、全面的に改訂されています。 こういったソフトウェアに関する書籍というのは、ソフトウェアがバージョンアップするたびに、改訂に迫られるという、書き手にとっては地獄のような作業が必要になります。しかし、讃岐さんは、その要求にしっかり応えて、いち早く第3版を出されました。まことに誠実な方だと思います。さらに、今回はEndnote Webに関しても加筆をされています。

Endnoteをお持ちの方は必読の1冊です。


Endnote関連の書籍は「研究者の書棚:英語論文の書き方本」をご覧下さい。

2007.10.08

本の紹介「ライフサイエンス英語表現使い分け辞典

「ライフサイエンス英語表現使い分け辞典」

著者:河本 健、大武 博、出版社:羊土社(2007/10)、ASIN:4758108358、価格:¥ 6,825(税込) 【amazon.co.jp】【bk1】【目次

本書は、昨年出版された「ライフサイエンス英語類語使い分け辞典」に続くシリーズ第2弾である。前著は、生命科学分野の論文でよく用いられる重要単語を意味によって分類し、そこから文脈に最適なものを見つけることが出来るように工夫したものでああり、私も愛用している。本書は前著と独立したものだが、生命科学分野の論文執筆に重要な1300語の使い方に着目して詳しくまとめた活用辞典である。つまり、「ライフサイエンス英語類語使い分け辞典」は、日本語表現から英語へ、本書は、重要英単語から使い方やフレーズといった使い分けへ、という形であり、両方そろえると強力である。

「ライフサイエンス英語類語使い分け辞典」と本書に共通した特徴は、PubMed論文抄録3000万語における出現回数を提示することで、ライフサイエンスで、最も適切な使い方を示しているという点である。他動詞であれば、能動態で用いられることが多いのか受動態が多いのか、現在分詞が多いのかも知ることができる。例文が豊富に載っていて、かつ、それらはすべて、PubMed論文抄録から、すべてとられているというのもライフサイエンス研究者にはありがたい。

英語論文を書く際には必携の辞典と思うが、非常に詳しいゆえ、1100ページを越し、いわゆる辞書のような重さの本になっているので持ち歩くのは難しい。できれば、電子メディア版も作って頂ければと思う。


2007.10.03

本の紹介「失われゆく鮨をもとめて」

「失われゆく鮨をもとめて」

著者:一志 治夫、出版社:新潮社(2006/11/29)、ASIN:4103031514、価格:¥ 1,470(税込) 【amazon.co.jp】【bk1

何年か前までは、肉、肉、肉、と肉のうまい店を探していたが、年を取ったのか、最近では、あまり、肉を食べたいと思わなくなってきた。少し、贅沢をしようと思うと、最近では鮨を食べることが多い。回転寿司を食べないわけではないが、握り手と客のあいだに緊張感のあるカウンターで食べるのが好きだ。結構、値が張る店に行っても、握り手がだれていたり、周りの客がだれていると、鮨の味はそれなりの味になってしまう。本当に、満足できるのは年に数回である。

今回書店で気になって手にした『失われゆく鮨をもとめて』を購入に至ったのは、前書きに、著者が高得点を与えた寿司屋の名前が列挙してあったというひどく下世話な理由である。ちなみに、著者が自分の鮨ノートに高得点をつけたのは、四谷「すし匠」、銀座「さわ田」、学芸大「富源」、銀座「鮨 水谷」、新橋「しみず」、神泉「小笹」、神泉「秋月」、人形町「き寿司」であった。もちろん、この本で取り上げる目黒の住宅街にある鮨屋も高得点を得ているのだが、名前は本書では伏せられている(Googleを使えば簡単に店の名前を知ることはできる)。

本書は、その目黒の鮨屋の親方、佐藤衛司とともに、食材を訪ねて利尻、鹿嶋、勝浦、能登、築地、伊豆、奥志摩を旅する本である。鮨をもう一段知るためには、とてもよい本である。この本を読んでから、鮨屋に行けばきっと楽しくなるであろう。


2007.09.28

本の紹介「RICOH GX100 Perfect Guide」

「RICOH GX100 Perfect Guide」

著者:出版社:ソフトバンククリエイティブ(2007/09/28)、ASIN:4797343761、価格:¥ 1,680(税込) 【amazon.co.jp】【bk1】【目次

GX100はリコーの出している高級コンパクトデジタルカメラ。コアなファンがついている人気のデジタルカメラ。本書は、GX100を購入した手の人にはもちろん、ある程度、使いこなしている人にも役立つ情報が満載の1冊。私としては、GX100の愛用者が、マイセッティングをどのように設定しているのかがとても参考になった。

GX100に書いてあるロゴ「caplio」は不人気のようで、caplioのログをあえて消す人も多い。本書には、caplioのロゴを消すための、リコー銘機ロゴステッカー(GR1、XR、SINGLEXなど)が付録としてついている。しかも、このステッカーはリコーの許可を得ているというのだから、リコーという会社は懐が深い。こんなところも、GR digitalやGX100が、たくさんのファンがついている理由なのでしょう。

GX100を持っている人は、must buyの1冊。


2007.09.19

本の紹介「パソコンで簡単! すぐできる生物統計」

「パソコンで簡単!すぐできる生物統計―統計学の考え方から統計ソフトSPSSの使い方まで」

Roland Ennos、打波 守、野地 澄晴、羊土社(2007/08)、価格:¥ 3,360(税込)、ASIN:4758107165 【amazon.co.jp】【bk1】【目次

統計学の「Statistical and Dta Handling Skills in Biology」第2版の翻訳であるが、翻訳とは思えないほど、読みやすく、紙面も工夫されている。「統計学と生物学との関連性を強調し、数式は最低限にして、簡潔に書くように努めた」という著者の意図通り、初心者(学部学生、修士学生)でも、すらすら読み進めることが出来ると思う。基礎から話を進めつつも、一定以上の複雑な計算はSPSSにまかせるという姿勢は現実的である。簡潔な例題(解答付き)が多く掲載されているのも理解を助けてくれる。SPSSで統計処理をおこないたいと思っている人が初めて手に取る本としておすすめの一冊。


関連の書籍は「研究者の書棚」>「統計関連書籍」をご覧下さい

2007.09.18

本の紹介「生物と無生物のあいだ」

「生物と無生物のあいだ (講談社現代新書 1891)」

福岡 伸一、講談社(2007/05/18)、価格:¥ 777(税込)、ASIN:4061498916 【amazon.co.jp】【bk1

本書を実際に購入するまでには長い時間がかかった。レビューでかなりの評判、それも、生物学を題材にとった書物としては例外的なくらいに売れているのを知っていたので、本屋によっては、何度も手に取り、パラパラとめくってみたが、なかなか購入には至らなかった。そもそも、わたくし、生物学を一般向けに書かれた本があまり好きではない。話を一般の人にも理解してもらうとなると、どうしても教科書のようになってしまう本が多いからである。

でも、平積みされているのを何回も見て、とうとう買ってしまった。

本書の構成は、ロックフェラー大学で活躍した野口英世、オズワルド・エイブリー、ワトソン、クリックのDNA二重らせんの発見に至る研究史、著者自身のGR2狩人としての研究史、それらが「生物と無生物を分けているものは何か」という命題に絡み合いながらストーリーが進んでいく。生物学者とは思えぬ、文章の上手さ、本当にひとつの推理小説のように物語が進んでいく。くどくど説明すると教科書のようになる生物学の知識は、適切な比喩を用いることで、飽きない程度に、適切に説明していることにも感心した。

科学者が読んでも、いやにならないという意味で珍しい一般向け科学書。


2007.08.25

今週も東野圭吾漬け

文庫本を持って出かけるというクセが付いてしまうと、なかなか手放せなくなる。といことで、今週も引き続き、東野圭吾漬けになる。

最新作「夜明けの街で」からスタートし、「変身」に進み、本格推理ものはどうなのだろうと、「ある閉ざされた雪の山荘で」「仮面山荘殺人事件 」を読んでみた。

東野圭吾の特徴として、適度なボリュームと話の展開で読みやすい、どんでん返しが多い、叙述トリックが多い、という傾向がある。なんか、この勢いだと、東野圭吾全作を制覇したくなるのだが、60冊以上あるようなので、また、読みたくなったら読むようにしよう。東野圭吾ファンサイトで最も人気の高い「白夜行」などは後の楽しみに取っておこう。

とりあえず、今のところのベスト3は「秘密」「悪意」「容疑者Xの献身」。

2007.08.18

東野圭吾漬け

私はすでに夏休みを取ってしまったので、お盆の今週は、倍の仕事が待っているのだが、電車に乗ってもがらがらで、気持ち的に夏休み気分は否定できず。週末には名古屋、福岡の出張もあり、まとめて読書をしてみた。

初めに選んだのは、東野圭吾の「秘密」。思いの外、おもしろかったので、立て続けに「手紙」「悪意」と3日間で3冊読み、東野圭吾漬けになった。いずれも、プロットづくりが上手だと感心する。次は、最新作「夜明けの街で」に進む予定。

2007.07.27

立花隆の「私の読書日記」

週刊文春は2回に1回は買って読む、比較的好きな週刊誌。週刊文春には、私の読書日記というコーナーがあって、立花隆、鹿島茂、池澤夏樹、山崎努、酒井順子が交代で書評を紹介しています。立花隆氏の推薦本は、私のツボに入ることも多く、参考にさせていただいています。ちなみに、最新の回で紹介しているのは以下の3冊。どれも、読んでみたくなる本が並んでいます。

「ファーストマン(上)」

著者:James R. Hansen、日暮 雅通、水谷 淳、出版社:ソフトバンククリエイティブ(2007/05/29)、ASIN:4797336668、価格:¥ 2,499(税込) 【amazon.co.jp】【bk1

アポロ11号で人類最初の月着陸者となった宇宙飛行士、ニール・アームストロングの伝記。徹底的なマスコミ嫌いで、本書は、本人の全面的協力を得た決定版的伝記。


「ファーストマン(下)」

著者:James R. Hansen、日暮 雅通、水谷 淳、出版社:ソフトバンククリエイティブ(2007/05/29)、ASIN:4797336676、価格:¥ 2,499(税込) 【amazon.co.jp】【bk1

上記の下巻。


「マングローブ―テロリストに乗っ取られたJR東日本の真実」

著者:西岡 研介、出版社:講談社(2007/06/19)、ASIN:4062140047、価格:¥ 1,680(税込) 【amazon.co.jp】【bk1

徹底的な取材で田中角栄を追い詰めた立花隆氏も感心する、JR東日本の労組問題のルポタージュ。


「神は妄想である―宗教との決別」

著者:リチャード・ドーキンス、垂水 雄二、出版社:早川書房(2007/05)、ASIN:4152088265、価格:¥ 2,625(税込) 【amazon.co.jp】【bk1

利己的な遺伝子」で有名な有神論者を批判する本。


2007.07.01

2007年第2四半期に売れた本

2007年4月から6月までに研究留学ネットを通して、amazon.co.jpで購入された書籍でどんなものが売れたか集計してみました。もっとも売れた本ベスト20は以下の通りです。定番本(黒字のもの)は安定した人気があります。What's new!で新しく紹介した本(赤字のもの)が入っているという感じです。書籍の中に、唯一「Denim/竹内まりや」が食い込んでいます。

他にも多くの本を紹介していますので、「研究者の書棚」をご覧下さい。

  書名  
1 困った状況も切り抜ける医師・科学者の英会話 amazon.co.jp
2 切磋琢磨するアメリカの科学者たち amazon.co.jp
3 研究留学術 amazon.co.jp
4 理科系のための入門英語プレゼンテーション amazon.co.jp
5 相手の心を動かす英文手紙とe-mailの効果的な書き方 amazon.co.jp
5 国際学会のための科学英語絶対リスニング amazon.co.jp
7 デジタル文献整理術-最新 EndNote 活用ガイド amazon.co.jp
7 文献管理PCソリューション 第2版 amazon.co.jp
7 ライフサイエンス英語 類語使い分け辞典 amazon.co.jp
10 学会出席・研究留学のための理科系の英会話 改訂版(CD付) amazon.co.jp
10 アット・ザ・ヘルム amazon.co.jp
10 GraphPad Prismによる生物統計学入門 amazon.co.jp
10 Denim/竹内まりや amazon.co.jp
10 日本人研究者が間違えやすい英語科学論文の正しい書き方 amazon.co.jp
15 PowerPointのやさしい使い方から学会発表まで amazon.co.jp
15 アクセプトされる英語医学論文を書こう amazon.co.jp
15 ポスター発表はチャンスの宝庫 amazon.co.jp
15 医学・生物学研究者のための 絶対話せる英会話 amazon.co.jp
15 理科系のためのかならず書ける英語論文 amazon.co.jp
15 入門 医療統計学 amazon.co.jp

書籍以外では圧倒的にレーザーポインタが人気です。レーザーポインタ付きリモコンの紹介記事を読んで下さっている方が多いのだと思います。その中でもグリーンレーザーポインタのサシ-81が群を抜いて人気です。私も愛用していますが、唯一の欠点が電池の持ちが悪いこと。60分くらいのプレゼンを5回くらいやると電池がなくなります。でも、最近気づいたのですが、ケースの中に、単5電池を2つ入れるスペースがあるのです。これで、プレゼンの最中の電池切れも心配なくなりました。

  商品名  
1 KOKUYO レーザーポインタ IC-GREEN for PC サシ-81 amazon.co.jp
2 KOKUYO プレゼンテーションマウス EAM-ULW2 amazon.co.jp
3 KOKUYO プレゼンテーションマウス EAM-ULW1 amazon.co.jp
4 KOKUYO レーザーポインタ for PC サシ-51 amazon.co.jp

2007.06.30

本の紹介「解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯」

「解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯」

著者:ウェンディ・ムーア著 / 矢野 真千子訳、税込価格:¥2,310、出版:河出書房新社、ISBN:4309204767、発行年月:2007.4【bk1】【amazon.co.jp

ジョン・ハンターは,外科医にして解剖学者。彼が活躍した18世紀のイギリスにおいては、外科医の社会的地位は低かった。兄の開く解剖学校の助手を務めたが、当時、解剖用の献体がほとんど集まらない状況にあって、墓場泥棒を雇って死体を集めた。

当時、瀉血程度しか治療方法のない前近代的な医学を、ものすごい数の解剖に基づく知識で近代医学へと橋渡ししたジョンハンターは外科医の父と称されるが、その奇人ぶりも半端ではなかったらしい。

さらに、医学から、博物学へと興味を広げ、世界から動物を集め、博物館を開くにまで至った。その博物館はハンテリアン博物館として公開されている。

グロテスクなのが苦手な方はダメかもしれないが、かなりおもしろい一冊。


2007.06.25

腎臓内科学の推薦図書