2019.09.14

オーディエンスレスポンスシステムsli.doの使い方

オーディオレスポンスシステムとは、講義者と学習者の双方向コミュニケーションを可能にするコミュニケーションツールです。参加者はユーザー端末を利用し、講義中に参加者から意見を集めたり、アンケートを実施したりし、その結果をリアルタイムに表示することによって、双方向性の講義を実現します。手を上げて答えることに躊躇するような学生も参加しやすく、他の人の意見を知ることができるなど、比較的簡単に、授業を双方向性にすることができます。以前は、クリッカーと呼ばれる物理的な端末が多かったですが、最近では、手持ちのスマホなどを使っておこなうタイプのものも増えてきています。

僕は、最近、sli.doを愛用していますので、ここでは、sli.doの使い方を紹介します。

■sli.doの概要

参加者は、自分のスマホ、タブレット、PCなどから回答します。ブラウザでslido.comにアクセスして、ハッシュタグにイベント名をいれるだけで参加できます。参加者は匿名で参加できるので、参加しやすいという利点もあります。
プレゼンターは、sli.doの管理画面で、事前に問題を作成します。


講義中には、手元のスマホで管理画面を操作し、問題を出したり、回答を表示させたりします。

問題は、選択肢から選ばせるクイズだけでなく、フリーコメントを入力するものなど、多様なものがつくれます。また、講義中に随時、質問を受けることができます。

講義中に講義のアンケートなども取れます。


sli.doの画面(問題と回答)は、PowerPointやkeynoteではなく、ブラウザに表示されます。Slido Switcher(https://www.sli.do/switcher)というアプリを使うと、sli.doの画面とPowerPointやkeynoteが統合されます。手元のiPhoneで、問題をコントロールすると、PCを操作しないでも、問題の画面をオンオフできます。

参加者からの回答はあとでまとめてダウンロードすることができます。

1イベントあたり、3つの設問までは無料で使えますので、まずは、無料でためしてみることをお勧めします。気に入ったら有料版を購入すれば良いと思いますが、教育機関に属していれば、Teacher plan $75/年で、ほとんど無制限に使えるようになります。ただし、複数人が使えるプランになると結構割高になります。

 

■実際にsli.doを使う手順(無料で使う場合を書きます)

事前準備

  • slido.comにアクセスし、SIGN UPでアカウントを作ります。メールが届いたらアカウント作成完了。
    ログインします。
  • 「create your first event」を押して、イベントを作ります。
  • Event名をつけて、Show me aroundを押す。
  • ここからは、問題を作っていきます。Live Pollsタブに移動して、Create Pollを押します。Multiple Choice、Open text、Ratingから選んで問題を作ります。

当日

  • 事前に、Slido Switcher(https://www.sli.do/switcher)を導入しておくことをお薦めします。
  • 参加者はスマホ、タブレット、PCなどのブラウザーからslido.comにアクセスして、ハッシュタグを入力して下さいと伝える。わかりにくければ、QRコードを作って誘導してもいいと思います。
  • アンケートを取るときには、該当する問題をactiveにします。
  • 参加者に自分のスマホ、タブレット、PCなどで回答してもらいます。
  • この際に、結果を参加者が入力するのをライブで見せる方法と、ある程度、回答が集まってからオープンすることを選ぶことができます。
  • 問題をinactivateすれば、自動的にPowerPointないしKeynoteに戻ります。
  • これを繰り返します。
  • 事後には、回答内容をダウンロードすることができます。

2017.07.12

Logicool SPOTLIGHT プレゼンテーションリモートの円が黒に変更された

以前ご紹介したLogicool SPOTLIGHT プレゼンテーションリモートのアップデートです。

以前にも書いたように、とてもよいプレテーションリモコンなのですが、唯一の欠点が、円の色が白のため、白背景のスライドで使いにくいというのがありました。

ソフトウェアのアップグレードで、円は、黒(蛍光色の影がついている)に変更になりましたので、欠点が解消されました。

みなさん、「買い」ですよ。

2017.05.04

レーザーポインターが使えないときどうするか

プレゼンテーションの時にレーザーポインターが使えないケースって、意外とあります。

一番多いのが、レーザーポインターを持っていくのを忘れたとか、電池が切れたとかという場合。それ以外にも、会場に行ってみたら、スクリーンではなくて、巨大なモニターの映すような仕組みになっているというのもよくありますね。あと、遠隔中継、二画面表示、e-learning教材の時にも使えませんね。

そんな場合の解決先をいくつか紹介します。一応、Mac使いの人を対象に書いていますが、Windowsの方にも応用が利きます。

解決策1:

指で指す。原始的ですが、分かりやすいです。指で指すの応用で、指示棒を使うという方法もあります。これ、意外と好評です。アマゾンを見ると、いろんな指示棒が売っています。ただし、中継の時とか、e-learning教材の時には使えませんね。

解決策2:

コクヨのエアビームとか、LogicoolのSPOTLIGHTとかを使う。これは、ソフトウェア的にポインターを画面上に表示するタイプのポインターを使います。すべての問題を解決してくれますが、実際使ってみるとわかりますが、ポインターの指す方角をジャイロや加速度センサーで認識する仕組みなので、大まかにポイントするには問題ないのですが、細かい部分をポイントするとなると、意外と難しいです。

コクヨ PCプレゼンポインター エアビーム パワーポイント操作付 ELA-P1
コクヨ(KOKUYO) (2011-09-09)
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解決策3:

マウスの矢印を表示させて、ポインター代わりにする。これが、なんにもいらなくて、便利な気がします。ただし、マウスをいじることになるので、演者がコンピュータの前に張り付くことになりますが。PowerPointの場合は、マウスを触ると矢印が出てきますが、右クリックメニュー(Macだとcontrol + クリック)で、矢印を常に出すようにすることもできます。ペンで書き込んだりもできます。Keynoteの場合は、プレゼンテーション中にcをおすと、矢印が出てきます。

なお、通常のマウスの矢印は、小さくて見づらいので、以下の方法で大きくしておくといいです。「システム環境設定」の「アクセシビリティ」で設定します。「ディスプレイ」をクリックし、「カーソルのサイズ」スライダを右にドラッグすると、サイズを大きくできます。

解決策4:

KeynoteのiOSアプリはコンピュータ側のKeynoteのリモコンとして使うことができます。iPhone上でポインターが動かせます。下の写真のような画面で操作します。ペンで書き込むこともできます。プレゼンテーションの時に、これを使うと、たいてい、びっくりされますね。ただし、bluetoothやWifiで接続するので、時々、接続が悪くて、モタモタすることがあります。

解決策5:

レーザーポインターを使わないスライドを作る。以前、うちの大学のプレゼンが上手な先生が、やっていました。アニメーションで聴衆が見るべき場所をうまく誘導されていました。僕も、なるべくレーザーポインターは使わないようにしていますが、ここまで作り込むことはしていません。

2017.03.31

Logicool SPOTLIGHT プレゼンテーションリモート

会場に着いてみたら、プラズマディズプレイでレーザーポインターが使えなかったというケースはないですか。また、e-learning、二画面表示、遠隔中継の時など、レーザーポインターが使えないケースって、結構ありますね。

そんな時に有効なのが、ソフトウェア的にポインターを画面上に表示するタイプのポインターで、例えば、コクヨの エアビーム とかがありました。

そう言った意味では、まったく新しい種類のポインターというわけではないのですが、かなりインパクトのあるポインターがLogicoolから、発売されました。Logicool Spotlight プレゼンテーションリモートです。

僕は20本以上レーザーポインター持っているマニアなので、もちろん、予約して、発売日に手に入れました。

コクヨのエアビームと同じように、ソフトウェアをインストールして、ポインターの指す方角をジャイロや加速度センサーで認識するという仕組みです。

何が、買いなのか?

  • まず、驚くのが、Logicoolとは思えない、デザイン。
  • ポイントの仕方が、いわゆる、ポイントを当てているのではなく、まさに、そこにスポットライトを当てているように、円形のハイライト表示で強調できます。通常のポイントもできます。あと、拡大鏡機能によってズーム表示も行え、これなんかは、写真をチェックするのにとても役立ちます。
  • USBレシーバーをコンピュータにさして、赤外線で操作する以外に、低消費電力のBluetooth Smartで接続することも可能です。
  • 動画を再生する場合などに、マウスカーソル代わりに使うための機能も備えています。
  • 乾電池ではなく、充電方式で、1分の充電で3時間使える。

といったところでしょうか。

さて、さっそく何回か講演で使ってみました。

まず、最大の売りのSPTOLIGHT効果ですが、確かにインパクトがあるのですが、講演中にこれだけ使うのは、あまりにうっとうしいです。

というわけで、多くの場合は、通常の、ポインターとしての機能を使うのですが、残念ながら、このポインターとして機能がイマイチ。ポインターの形状は、円なのですが、色が白なんです。白背景のスライドを使うことの多い、私のスライドでは非常に見づらい。下のような感じです。ポインターの円の大きさは変えられるのですが、色は変えられない。

せめて、色が赤とかに変えられるといいんですが。やろうとすれば、ソフトウェア的に、色くらい変えられるので、そのうち、ソフトウェアがアップデートされることを期待します。

ということで、「素晴らしいリモコン付きポインターだけど、惜しい」というのが、僕の評価。ポインターの色が変えられるようになったら、「買い」、だと思います。

2014.03.04

iPhoneをレーザーポインタにするiPin

プレゼンがらみのガジェットを見つけると、ついつい買ってしまいます。今回はiPhoneをレーザーポインタにするiPinを買ってみました。

iPinは、わずか1cm程度の部品のようなもので、iPhoneのイヤフォンジャックに差し込んで、使います。専用アプリをiPhoneにインストールして、ボタンを押すとレーザーポインタが点灯します。出力は1mW以下のClassIIで、波長は一般的な赤色レーザーよりも明るく見える635nmです。

Mac側にもiPin hostなるプログラムを入れると、無線LAN環境で、プレゼンテーションのコントロールができますが、Firewireをoffにしたり、いろいろ設定が必要なので、動けば御の字くらいに思っていた方がよいでしょう。

というわけで、iPhoneがレーザーポインタになる、ただそれだけのガジェットです。

欠点は、高いこと。本家では、$56。Amazonだと、一万円弱。あと、あまりに小さいので、すぐになくしてしまいそうです。

安全面については、突起部を横にすると電源OFF、縦にすると電源ONになる上、実際に照射するためには、アプリ上で押さないといけないので、2段構えの対策が取られています。

値段も高いので、普通の人は買わないでしょうが、聴衆の方が気付いてくれて、ほくそえむ。そんなマニア向けのガジェットです。

2013.09.03

日本の学会でのポスター発表5つの心得

日本の学会のポスター発表は、会場も狭く、発表時間は意味もなく短く設定され、騒々しい割にマイクも用意されていないという三重苦の中で発表することになるので、発表者泣かせの環境です。それを理解せず、発表者も不十分な準備で臨むので、聞く人も心苦しいという負のスパイラルに陥っています。でも、発表者もきちんと準備すれば、もっと効果的になると、私は信じていますので、ポスター発表者に私なりのアドバイスをまとめてみました。

1. 発表時間を守ること

発表時間を1秒でも超えたら、あなたの発表は零点です。出来ない研究者、馬鹿な研究者と言われても仕方ありません。自分の研究成果は重要だから、時間を超えても許されるというのは思い上がりでしかありません。

ポスターの発表時間は、発表時間を座長が担当するポスター数で頭割りして、主催者が適当に決めているだけで、通常は意味もなく短く設定されています。ですから、場当たり的に、練習もせずに発表しても、発表時間内に終わらないことは覚えておいて下さい。

2.大きな声で発表すること

ポスター発表の場合、マイクは用意されていないことが多く、よっぽど大きな声を出さないと周りの聴衆に聞こえません。また、同時並行で、他のセッションの発表と重なったりすることもよくあります。ありったけの声で発表しましょう。聴衆に聞こえない発表は発表していないのと同じです。

3. ポスター発表こそ発表の練習が必要

講演発表と違って、ポスター発表は、事前に発表の準備をしている人が圧倒的に少ないです。発表時間は理不尽に短いわけですから、ポスターの内容を全部話していたら、絶対に発表時間内に終わりません。でも、8割くらいの人は、当然のような顔をして、ポスターの内容を全部話そうとするのです。何を話して、何を話さないか、口演発表にもまして、準備が必要です。

4.聴衆を見てしゃべって下さい

ひたすら、ポスターの方を向いて、ポスターの内容を読み上げる人、多いです。朗読の会ではないので、時々は、聴衆の方を見て下さい。せめて、発表時間のうち、3回くらい、聴衆を見回しましょう。そうすると、圧倒的に落ち着いた感じの発表になります。

5.縦長ポスタースペースにをめいっぱい使ってはいけない

日本の学会は、会場が狭いので、縦長のポスタースペースが多いです。ポスタースペース一杯のポスターを作ると、たいてい、一番大事な結論が、床すれすれになってしまって、かがみ込んで、指ささないと見えないような状況になります。日本の学会で、縦長スペースの場合は要注意です。

 

1~5、どれも当たり前だと思っているでしょう。でも、全て守っている人は、2割くらいしかいません。だまされたと思って、次回から、やってみて下さい。

2013.04.10

リモコン付きレーザーポインターおすすめ機種を紹介します

リモコン付きレーザーポインターの記事、だいぶ古くなったので、全面的に改定しました。

最近は、「はい、次のスライド」などという決まり文句は学会場でほとんど聞かなくなり、プレゼンテーションは自分で進めていくことが主流になっています。スライドを進めたり戻したりするリモコン機能のついたレーザーポインタ(リモコン付きレーザーポインタ)があれば、演台から離れられますので、魅力的なプレゼンテーションには、なくてはならないガジェットになっています。いまでは、だいぶ値段も安くなっていますので、個人持ちをする人が多くなっています。私自身いくつかのリモコン付きレーザーポインタを使いましたので、レビューしたいと思います。

なお、研究留学ネットを介したamazonでの人気ランキングは以下の通りです。「ロジクールR800」「コクヨS&T ELA-R41D」が圧倒的な人気を誇っています。今後、エアビーム機種「コクヨS&T ELA-P1」の人気が出てくる可能性があります。

  商品名  
1 ロジクールR800 amazon.co.jp
2 コクヨS&T ELA-R41D amazon.co.jp
3 コクヨS&T ELP-G30 amazon.co.jp
4 コクヨS&T ELP-R30 amazon.co.jp
5 コクヨS&T ELA-P1 amazon.co.jp
6 コクヨS&T ELA-GU94N amazon.co.jp

リモコン付きレーザーポインターはたくさんありますが、以下のように分けられるでしょう。

  1. レーザーがグリーンか赤色か(グリーンの方が見やすいが、値段が高くなる)
  2. マウス機能の有無(マウス機能は、必ずしも必要ないが、目的によってはあると便利)
  3. レーザー光ではなく、PC上でポインターを動かすタイプもある(コクヨはエアビームと呼んでいる)

メーカーとしては、コクヨS&Tが、この分野圧倒的なシェアを持っていて、高品質ですが、一部、PCサプライメーカーなどからも安価なものが出ています。

グリーンレーザーポインター

グリーンレーザーで、PowerPointのページ送りとページ戻し機能がついた、リモコン付きグリーンレーザーポインタ。グリーンレーザーはユニバーサルデザインの観点から、最近はやっていますが、その分、価格はぐっと高くなります。コクヨS&Tのものは定価50000円前後ですが、アマゾンではほぼ半額で手に入ります。グリーンレーザーはさすがに出力も十分で非常に見やすくGood。レシーバーをUSB端子につけて、本体とラジオ波で通信します。

コクヨS&T 握りやすい グリーンレーザーポインター 明るい カラーUD取得 パワーポイント対応 UD形状 照射形状変更可(○-・) ケース付き ELA-GU94N
コクヨS&T ELA-GU94N
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コクヨ (2008-07-22)

アダプターが内蔵できるので、アダプターをなくさないのが、気に入っています。照射形状が変更できます。私は、ここ数年はこの機種を愛用しています。

コクヨS&T グリーン レーザーポインター パワーポイント対応 カラーUD取得 握りやすいUD形状 ケース付き ELA-GU91N
コクヨS&T ELA-GU91N
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コクヨ (2008-07-22)

上記のGU94Nの機能のうち、照射形状が変更できないことが異なる点で、あとは同じです。1000円くらいしか値段が変わらないので、GU94Nを選ぶ人が多いでしょう。

コクヨ レーザーポインター<GREEN>(ペンタイプ for PC)
コクヨS&T ELP-G30
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コクヨ (2013-01-04)

ペンタイプのスタンダード。それなりの重量感があって、使いやすいです。ボタンがシンプルなので、外部からの演者の先生に渡しても操作を迷わない。そういう意味で、医局や研究室で、みんなで共有するなら、これがベストだと思います。

LOGICOOL プロフェッショナルプレゼンター タイマー機能・LCD搭載 R800
LOGICOOL R800
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ロジクール (2009-10-30)

ロジクールの廉価版、リモコン付きグリーンレーザーポインター。グリーンレーザーにもかかわらず、コクヨの製品に比べると値段が半分弱。ややレーザー出力が弱い印象もありますが、タイマー機能なども付いており、個人持ちするにはおすすめの機種。うちのアフィリエイトでは、ベストセラー機種です。ただ、残念ながら、日本では製造中止になっているので、在庫分のみしか手に入らないので、欲しい方はお早めに。

赤色レーザーポインター

赤色レーザーは、グリーンレーザーに比べると、視認性は落ちますが、コクヨS&Tの最近の機種は、明るさが2倍になる635nmの波長を使っています。

ELA-RU44 レーザーポインター[RED](UDシリーズ)
コクヨS&T ELA-RU44
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コクヨ (2010-11-01)

アダプターが内蔵できるので、アダプターをなくしません。照射形状が変更できます。

ELP-R30 レーザーポインター<RED>(ペンタイプ for PC)
コクヨS&T ELP-R30
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コクヨ (2013-01-04)

ペンタイプのスタンダード。ボタンがシンプルなので、医局や研究室で購入して、共用とするのに向いています。

レーザーポインター for PC(ハンディタイプ) ELA-R41D
コクヨS&T ELA-R41D
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コクヨ (2011-08-01)

手になじむ形状のリモコン付き赤色レーザーポインター。赤色レーザーのポインターでは、一番の人気です。

LOGICOOL プロフェッショナル プレゼンター R700
LOGICOOL R700
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ロジクール (2012-12-21)

ロジクールのリモコン付き赤色レーザーポインター。「タイマー付きLCDスクリーン」、「バイブレーション」がついた高機能版。

LOGICOOL ワイヤレス プレゼンター R400
LOGICOOL R400
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ロジクール (2012-12-21)

ロジクールのリモコン付き赤色レーザーポインター。「タイマー付きLCDスクリーン」、「バイブレーション」がはぶかれたスタンダード版。4000円程度とかなりお手頃です。

マウス機能付きレーザーポインター

マウス機能付きは、プレゼンテーションの中で、何回も動画の再生を行うような場合や、頻繁にアプリケーションやファイルを切り替えるような場合には、とても便利です。

ただし、マウスほど、上手に、ポインターを動かせるわけではないので、マウス操作は、手元のコンピューターでやってしまった方がイライラしないかも知れません(私は、そうです)。ですから、マウス機能をめったに使わないような人は、マウス機能がないものの方が使いやすいのではないかと思います。

コクヨS&T マウス機能付きレーザーポインター グリーン光 プレゼン用マウス操作可能(Alt+tab・Holdなど) パワーポイント対応 ELA-MGU91
コクヨS&T ELA-MGU91
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コクヨ (2009-04-01)

マウス機能付きグリーンレーザーポインター

コクヨS&T マウス機能付きレーザーポインター レッド光 プレゼン用マウス操作可能(Alt+tab・Holdなど) パワーポイント対応 ELA-MRU41
コクヨS&T ELA-MRU41
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コクヨ (2009-04-01)

マウス機能付き赤色レーザーポインター

エアビーム

エアビームとは、レーザー光を使わずに、PCソフトでポインターを画面上で動かすものです。

ポインターの形状や色、大きさが自由に変えられるので、視認性にすぐれています。特に、プロジェクターではなく、液晶画面が設置されているような会場や、モニターが複数あるような会場や、TV会議では、便利です。

最近、プロジェクターではなくて、液晶モニターが設置されているような会場もありますが、実は、レーザーポインターは、液晶モニター上を、ポイントするのは非常に苦手です。画面が明るいので、グリーンレーザーでさえ、ほとんど見えなくなってしまいます。こういうときは、エアビームしかないです(もしくは、指で指す)。

エアビームは、以前は、Windowsでしか使えなかったのですが、ここで紹介する機種は、どちらもMacで使えます(keynoteでも使えます)。

ちょっと、レーザーポインターほどの追従性はないのですが、視認性はばっちりです。今後、エアビームを使っていく人が増えていくのではないかと思っています。

コクヨS&T 10色11形状の照射が可能なプレゼンポインター エアビーム 液晶ディスプレイにも対応 Win対応 ELA-P1
コクヨS&T ELA-P1
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コクヨ (2011-09-09)

スタンダード版

コクヨS&T 10色11形状の照射が可能なプレゼンポインター エアビームマウス 液晶ディスプレイにも対応 プレゼンに必要なマウス機能つき Win・Mac対応 ELA-P2
コクヨS&T ELA-P2
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コクヨ (2012-09-11)

マウス機能付き

2011.06.13

本の紹介「ガー・レイノルズ シンプルプレゼン」

「ガー・レイノルズ シンプルプレゼン」

著者:ガー・レイノルズ、出版社:日経BP社 (2011-03-31)、ASIN:4822230546【amazon.co.jp

この本は、「プレゼンテーションZEN」のダイジェスト版のような本です。実は、本を読んだまま、付属のDVDを見ないで放置していたのですが、ちょっと時間があったので、見てみました。

このDVDは日経ビジネスアソシエが主催したガーレイノルズのプレゼンテーションに関するプレゼンテーションでした。90分近くでかなりボリュームがあります。DVDを見て気づきました。この本自身、このプレゼンテーションを編集部の人がテープ起こしして、少し書き足したんだなと言うことです。

というわけで、本の作り方は安易ではありますが、このDVD自体は、プレゼンテーションZENのコンセプトを気軽に知るにはとてもよいものであります。ガーレイノルズは英語で話していますが、非常にわかりやすい英語ですし、日本語字幕も付いています。ガーレイノルズのプレゼンテーションは、もっとストイックなものなのかと思っていたのですが、非常にナチュラルでハートウォーミングな印象でした。

そう言えば、DVDを見ていて気づいたのですが、ガーレイノルズのプレゼンテーションの最前列に、黒川清先生が座ってらっしゃいますね。そういえば、最近は、PowerPointを使わないプレゼンテーションにされるなど、確かに、プレゼンテーションZENに影響されているのかもしれません。

ガーレイノルズの著作は、原典と呼ぶべきものが、「プレゼンテーションZEN」(紹介記事)、その後、デザインに特化した「プレゼンテーションZenデザイン」が出ました。そして、三作目の「Naked Presenter」は「裸のプレゼンター」として、7月8日に出版されます。これも、楽しみですね。私は予約しました。


2011.06.02

iPhoneでプレゼンテーションが可能になった

iPad版として発売されていたKeynote - Apple®が、バージョン1.4からiPhoneにも対応するようになりました。iPadでのプレゼンテーションについては、以前、「iPadを使ったプレゼンテーション」という記事を書きましたので、ご覧下さい。

また、1200円払わなきゃいけないのかなと思って、iTunesストアで、購入したら、「すでに前のバージョンを持っているので、無料です」というコメントが出ました。

iPhone上での使い方は同じなのですが、やはり、iPadに比べて画面が小さいですから、iPhone上でプレゼンテーションを作るのは事実上無理。PC側でKeynoteまたはPowerpointでプレゼンテーションファイルを作っておいて、iPhone上で少し修正するのが限界ですかね。

さっそく、プロジェクターにつなげて確認してみたら、無事投影できることがわかりました。VGA接続ケーブルもiPadのものがそのまま使えました。

昨日、iPhoneで使えることを知って、いきなり、今日の薬学部の授業で使ってみました。まぁ、1コマ全部をiPhoneでやろうというわけではなく、「つかみ」のために、少しだけ使ってみようと思ったわけです。

しかし、VGAケーブルが固くて、すぐにケーブルが外れてしまい、グダグダになったので、すぐにMacbook Airに変更。プレゼンを進めるのも両手になりますし、見た目もあんまりクールではありません。

ということで、バックアップくらいに考えておくのがいいのでしょうか。

2010.12.16

メディカルプレゼンテーションのリソース

噂通り、とても充実した富士研WS終了。

私の新しいキャリアの1年目の最後を飾る充実したWSでした。医学教育に関わる方、みなさんにおすすめです。いつも希望者が定員を上回っているようなので、希望者全員が受けられるわけではないようですが。

さて、富士研WSでは、3分間プレゼンテーションの実演をおこないましたが、私のおこなった3分間プレゼンテーションを多くの方に褒めて下さいました。参考にしているサイトや書籍を教えてほしい、と言うことだったので、メモがてら。

プレゼンテーションに関して、私にもっとも影響を与えた一冊と言えば、やはり、「プレゼンテーションZEN」でしょう。ZENの考え方を、そのままメディカルプレゼンテーションに使うのは難しいと考える人もいるでしょうが、その考え方を応用することは不可能ではありません。是非、多くの方に読んでいただきたい一冊です。

最近見つけた、「〈JJNスペシャル〉医療者のための伝わるプレゼンテーション」は、看護雑誌のMOOKですが、かなりいい本だと思います。メディカルプレゼンテーションの本としては、 初心者から、中上級者までをカバーする一冊。

そして、上級者を目指すなら、TED。これは、かなり高度なプレゼンテーションの集まりですが、とてもInspireされます。日本語字幕付きもあります。

メディカルプレゼンテーションについては、一度、自分の頭を整理する上でも、まとまったアウトプットをしてみたい気持ちがあります。

2010.08.29

SANWA SUPPLY MA-WPR2 プレゼンテーションマウス

以前から「マウス機能の付いたレーザーポインターは、あんまり好きではない」とお話ししてきました。でも、コンピュータの使い方を画面で説明するときとか、動画を使ったプレゼンテーションには便利です。というわけで、レーザーポインタマニアとしては、試してみなければと思い、最近話題になっているSANWA SUPPLY MA-WPR2 プレゼンテーションマウスを買ってみました。

SANWA SUPPLY MA-WPR2 プレゼンテーションマウスは、空中で使えるワイヤレスマウスです。多くのマウス機能付きのレーザーポインターは、ボタンでマウスの位置を動かすため、かなり、扱いづらかったのですが、SANWA SUPPLY MA-WPR2 プレゼンテーションマウスはジャイロセンサー(動きを感知するセンサー)でポインターを動かせるため、自然な動きで、ポインターが動かせます。

デザインはもなりかっこいいです。電池式ではなく、充電式です。これは、いい部分もあれば、悪い部分もあって、プレゼン中に、万一バッテリーが切れたらアウトという意味では、私としては、電池式の方が安心感があります。

私はてっきりレーザーポインター付きだと思っていたのですが、レーザーポインターはついていません。画面に映る、ポインターをソフトによって、レーザーがあたっているかのように強調する機能があるのです。さらに、ポインター機能以外に、赤線を引いたり、スポットライト効果など、様々な効果が使えます。実例としては、サンワサプライのページにある動画を見ていただくのがいいと思います。

ジャイロセンサーの精度が、本商品の使い勝手のかなりの部分を占めると思うのですが、ジャイロセンサーは違和感ありませんでした。

ただし、残念ながら、Macでは使えません。PowerPointの「進む」「戻る」はもちろん可能ですが、ポインターの形とかをコントロールするのは、付属ソフトzmotionが必要なので。でも、このソフトが、Windowsしか対応していません。

というわけで、Windowsをお使いで、プレゼンテーションでマウス機能が必須という人にはお勧めします。

リモコン付きレーザーポインターのまとめのページもご覧下さい。

2010.08.27

本の紹介「プレゼンテーション Zen」

「プレゼンテーション Zen」

著者:Garr Reynolds、出版社:ピアソンエデュケーション (2009-09-07)、ASIN:4894713284【amazon.co.jp

実は、この本、2年前に購入して、イマイチと思って、捨ててしまった。「プレゼンテーションZenデザイン」が出たので、もう一度買い直して読んでいる。今回読んだら、むちゃくちゃおもしろい。ちょっと、力をこめてレビューを書く。

なぜ、1回目と2回目の印象がこんなに違ったかというと、答えは明白である。第1回目の時、私は、プレゼンテーションの技法を求めて、本書を買い求めたわけだが、本書はプレゼンテーションのメソッドについては、ほとんど触れていない。そして、その当時は、まだ、私が、この本の提唱するプレゼンテーションを受け入れられるだけの準備が出来ていなかったということであろう。

本書は、禅についての本ではない。本書はコミュニケーションの本であり、プレゼンテーションをいつもと少し違った、現代に即した視点から眺めようとする本である。この本のメインテーマは「今日のPowerPointプレゼンテーションの常識に意義を唱え、プレゼンテーションのデザインや実施について、発想の転換をうながすこと」である。

さて、「今日のPowerPointプレゼンテーションの常識」とはなんなのか?

著者は、PowerPointの間違った使い方として、もっとも多いもの、もっとも深刻なものとして、PowerPointを文書作成ソフトウェアのようにして使っているということを指摘している。本来、Wordにまかせるべき、文章作成をPowerPointでやってしまっている。そこで、おこる一番の弊害は、プレゼンテーションを考え始める一番初めの段階から、いきなり、PowerPointで、箇条書きで作り始めるというものである。

本来、プレゼンテーションの作製というのは、創造的なものであり、プレゼンテーションの作製のファーストステップは、むしろ、コンピュータの前から離れて、紙と鉛筆で、一人静かな時間の中で始めることをすすめている。

PowerPointはメソッドではない。それはツールであり、適切なメソッドで使用すれば功を奏し、不適切なメソッドで使用すれば役に立たなくなるものである。

ついにPowerPointを捨てる日が来たのか?そうとは言い難い。しかし、PowerPointとKeynoteの両方で使われているありふれた箇条書きテンプレートについては、とっくに捨て去ってもいい頃である。さらには、プレゼンターが話しているのと同じ情報を文字という形でスライドに映し出すことは、通常は役には立たず、むしろメッセージの妨げになるということにも、そろそろ気づくべきだ。

口頭による優れたプレゼンテーションと、うまくまとめられた文書は全くの別物である。PowerPointを文書作成ソフトウェアとして使って出来上がったプレゼンテーションは、伝えたいメッセージがはっきりとしない、あれもこれもといった焦点のぼけたプレゼンテーションになってしまう。

著者は、決して、PowerPointなしのプレゼンテーションをすすめているわけではない。PowerPointのスライド枚数も、少ないに超したことはないが、ケースバイケースで多くても構わないといっている。大切なことは、いかに、伝えたいメッセージを伝えるかということに集中するかである。

最近、黒川清先生が、PowerPointを一切使わないプレゼンテーションをされたのを観た。では、私がPowerPointを使わないプレゼンテーションは可能だろうか。あっ、ちなみに、私はスライドウェアとして、Keynoteを使っているので、PowerPointは使っていないのだった。そういう、ことではなく、私はスライドなしで、プレゼンテーションができるだろうか。

それに対しての著者の薦めは、詳細な配付資料を作成し、スライドを出来るだけシンプルにするということである。ただし、配付資料として、スライドを印刷したものを配ってはいけない。スライドは、そもそもハンドアウトに適さないし、ハンドアウトに適したPowerPointはそもそもプレゼンテーションとして体をなしていないのである。詳細な配付資料を作成し、スライドを出来るだけシンプルにする、自分の伝えたいメッセージを伝えることに集中することを勧めている。

スピーチは出来るだけ短く、しかも効果的に物語を伝えられるものにする。そして、プレゼンテーションの準備をした後、内容を見直し、徹底的な編集作業を行うこと。自分の論点やスピーチの目的に書かせない要素でなければコンテンツから外してしまう。情け容赦は無用である。映画のシーンでも、監督は、そのシーンが技術的な見せ場だったり、あるいは撮影が非常に大変だったりしたために、どうしてもカットする気になれないことがある。それと同じで、そのような発表者の思い入れで、聴衆にとっては、不要なスライドを削ることができない。

まずは、プレゼンテーションに際して、詳細な配付資料を配ろうと思う。そして、スライドの枚数を半分にしてみよう。きっと何かが変わるはずである。

スライドのデザインについては、第6章、第7章で述べられているが、相当にレベルが高いもので、すぐに取り入れるのは難しい。一方、プレゼンテーションの現場でのアドバイスは、もう少し具体的だ。プレゼンテーションの現場では、演台に立たないこと、リモコンを使う事(マウス付きより最低限の、進む、戻る、切るだけの方がよい)、照明は消さないこと。

第8章の「完全にその場に集中すること」は、おそらく、プレゼンテーションZENのきわめて重要な章であろうが、残念ながら、現在の私には、それを受け止める準備が出来ていないようである。今度は捨てないで、本書を本棚に置いて、8章が私の心に響く日が来るのをまとう。

この本の考え方はすべての人に読むことを勧めたいが、読む人の心の状態によっては、この本が主張していることは響かないかもしれない。でも、この本を理解できる日が来るまで、待つことをおすすめする。特に、ある程度経験がある方たちのプレゼンテーションを見つめ直す格好の材料になると思う。


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