2009.06.15

本の紹介「越前敏弥の日本人なら必ず誤訳する英文」

「越前敏弥の日本人なら必ず誤訳する英文 (ディスカヴァー携書)」

著者:越前 敏弥、出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン (2009-02-18)、ASIN:4887596898【amazon.co.jp】【bk1

この文訳せますか?

I waited for fifteen minutes - they seemed as many hours to me.

という帯の宣伝文句に惹かれて、買ってしまいました。

本書は「ダヴィンチコード」などの翻訳で有名な翻訳家で、長年の翻訳学校で教えた経験から、「日本人にとって誤訳しやすいパターンの英語」を集め、それを解説している本です。

Some women often complain about what they feel is unjust.

とか、難しい単語はないけれど、誤訳しやすい文章のオンパレード。

しかし、私は、数ページめくったときに、激しいデジャブのような感覚に襲われました。これは、私が、大学受験の時に使っていた、伊藤和夫先生の「英文解釈教室」の世界だと。そうしていたら、案の定、後ろのページにある著者のインタビューで、この本は、伊藤和夫先生の「左から右へ訳す」という教えそのものであると告白されていました。

なんか、25年前の風景が思い出されました。伊藤和夫先生は、駿台予備校の名物英語教師。正直言って、授業はそんなにすごくはなかったような気がしましたけど、伊藤先生の英語構文読解の理論とそれを表した著作は、本当に、繰り返し勉強しました。

この本の趣旨とは違うのでしょうけど、とても懐かしく感じてしまいました。


2008.05.30

医学・バイオ研究者必携の英語本5冊

英語の問題は、留学しようがしまいが、医学・バイオ研究者にとって重大な関心事です。「研究者の書棚」では、たくさんの英語本を紹介しているわけですが、それじゃ、最終的にどの本がオススメなんですか?と、先日聞かれました。

というわけで、私なりに、必携の5冊を独断と偏見で選んでみました。本のタイトルをクリックすれば、私が書いた紹介文が読めるようにしてあります。

まず、英語論文を書く際に必要なのは次の2冊です。

日本人研究者が間違えやすい英語科学論文の正しい書き方

ライフサイエンス英語類語使い分け辞典

日常的な英語でのe-mailのやりとりに関しては、この1冊です。

相手の心を動かす英文手紙とe-mailの効果的な書き方

国際学会での発表や、研究者同士の会話、研究室内での会話に関しては、次の2冊が役立ちます。

困った状況も切り抜ける医師・科学者の英会話

医学・生物学研究者のための絶対話せる英会話 研究室内の日常会話から国際学会発表まで

2008.03.29

英語プレゼンテーション - 発音よりも大事なこと -

マイコミジャーナルのエンジニアのための英語術 (42) (43)が、かなり興味深いので紹介させていただきます。

題材として取り上げられているのは、Youtubeで公開されている、Ruby開発者のまつもとゆきひろ氏のプレゼンテーション、全部見ると1時間くらいになるので、はじめの数分間だけでも見ていただければ、と思います。

それだけで、原田洋子さんの指摘する、

プレゼンテーションをするにあたって「英語を勉強したほうがいい」といわれると、日本人は一生懸命、発音のトレーニングをしたり、英語の言い回しを覚えたりしますが、実は、発音よりもプレゼンテーションの構成を英語流にするほうが重要なのです。

という意味がよくわかると思います。

プレゼンテーションの構成を英語流にする方法についても解説されていますので、是非、お読み下さい。

【コラム】エンジニアのための英語術 (42) 発音よりも語彙よりも大事なこと - 英語でプレゼンテーション その1 | マイコミジャーナル

【コラム】エンジニアのための英語術 (43) 論理のルールに従って主張を整理する - 英語でプレゼンテーション その2 | マイコミジャーナル

ちなみに、

【コラム】エンジニアのための英語術 (37) 米国に住めば英語はペラペラの幻想 - 住んでるだけじゃダメなんです | マイコミジャーナル

も、私にはかなり痛い指摘です。

2008.03.13

トークマスタースリム

春と言えば、英語学習の欲望がムラムラとわいてくる季節。

ラジオの英会話番組を録音して勉強するための、現時点での最強ツールはサン電子のトークマスターシリーズ。いつのまにやらトークマスターIIに加えて、トークマスタースリムが登場。内蔵メモリが128Mから2Gに大幅アップし、ソフト上も進化が進んでいて、買うなら、もちろんトークマスタースリムの方でしょう。相変わらず、書店でのみの取り扱いのようなので、サン電子ダイレクト で買うのがよいと思います。

参考記事:NHKラジオ英会話講座をiPodで聞くための方法

 

2008.03.08

Historical Sounds in MP3 Format

IDEA*IDEAに紹介されている「Historical Sounds in MP3 Format」は、これまでの歴史上重要なスピーチや放送の音声をmp3で紹介しているサイト。以前から感じていたのですがが、アメリカ大統領の演説というのは、英語教材としてもとても良質なものです。「外国語広場:アメリカ大統領 演説・講演 テキスト・音声・映像」は、スクリプトを含めさらにたくさんのスピーチがあるので、無料の教材として使ってみてはいかがでしょうか。

ちなみに、私のイチオシは、以前も紹介したSteve JobsがStanford大学の卒業式典でおこなった感動的なスピーチ、「Stay Hungry, Stay foolish」です。残念ながら、このスピーチはさきほどの「Historical Sounds in MP3 Format」のリストには入っていません。

2008.02.02

本の紹介「怖いくらい通じるカタカナ英語の法則」

「怖いくらい通じるカタカナ英語の法則 (ブルーバックス (B-1574))」

著者:池谷 裕二、出版社:講談社(2008/01/22)、ASIN:4062575744、価格:¥ 1,050(税込) 【amazon.co.jp】【bk1】【楽天ブックス

ハヴュベナセヤロウ?この英語の意味が通じますか?関西弁ではありませんよ。

池谷氏は、「海馬は語る」などのベストセラーを著した新進気鋭の脳科学者です。彼が、2002年にニューヨークに留学した際に、英語に苦労したそうで、前書きには、自由の女神を見に行こうとタクシーの運転手にFerry Portヘ行ってくださいと言ったら、ヘリポートに連れて行かれたという逸話が書かれています。英語で苦労した留学生活の中で至った結論は、所詮英語特有の発音を身につけることは出来ない、カタカナ英語をより米国語に近いカタカナ語に置き換えるだけで、はるかに通じるようになる、というものでした。

彼が編み出した、怖いくらい通じるカタカナ英語の法則は、リエゾンの法則と、実際の発音に近いカタカナで英語を発音するという法則に集約されます。

前者は、消えやすい子音の順番「「h>th>g>d,t>l>f,v>r>b,k,m,n,s」を理解し、子音が重なったときには、消えやすい子音を消して発音する、などです。たとえば、「kind of 」であれば、nとdのうち、dが消えて、「カイナヴ」と発音したほうが、「カインドオブ」と発音するよりはるかに通じるというものです。

後者であれば、「L」はウと発音する。「W」はウオと発音する。「Are you」はオユ。米国語には促音、長音がなく、さらに「イ」の母音がない。minutesは「ミニッツ」ではなく「ミニツ」。morningの「i」はイよりはエに近いので、モーネンと発音する。などです.

紹介している英文も簡単なものがほとんどですが、いわゆる口語のことばで、あまり日本の教科書には登場しないものの、アメリカで生活すると毎日何回も聴くような英文が中心になっています。

でも、これを英語初心者にやっても発音が難しくなってしまうだけのような気がします。おそらく、この本を読んで、うん、うん、頷いて読むのは、留学して1,2ヶ月くらいたった人なんじゃないでしょうか。ある程度、アメリカでの生活をした人はかなりおもしろく読めると思います。CDもついていてこの値段。お買い得だと思います。

ちなみに、冒頭の「ハヴュベナセヤロウ?」は「Have you been to Seattle?」ということになります。

2007.04.27

本の紹介「困った状況も切り抜ける医師・科学者の英会話」

「困った状況も切り抜ける医師・科学者の英会話」

著者:Ann M. Körner著 / 瀬野 悍二訳・編、税込価格:¥3,780、出版:羊土社、ISBN:475810834X、発行年月:2007.5【bk1】【amazon.co.jp】【目次

Körner & 瀬野コンビによる「相手の心を動かす英文手紙とe-mailの効果的な書き方bk1】【amazon.co.jp】【目次】【当サイトの書評日本人研究者が間違えやすい英語科学論文の正しい書き方」【bk1】【amazon.co.jp】【目次】【当サイトの書評】に続く第三弾。今度は、英会話の本です。

このシリーズの特徴は、ネイティブスピーカーが書いて、日本人が翻訳しているという点です。他書では、日本人が書いて、ネイティブスピーカーが英文をチェックしているというパターンが多いです。ネイティブスピーカーが執筆する場合、なかなか日本人の陥りやすい間違いに言及できず、的外れなものとなりがちですが、長年日本人の英語を見てきたKörner博士はポイントをしっかりとらえており、ネイティブスピーカーならではの説明に深みがあります。

本書のタイトルが「困った状況も乗り切る」とあるように、日本人がもっとも苦手とする、相手に反対の意志や見解を効果的に表現するというNegative Interractionsについて多数の例文を掲載しているのが特徴です。たとえば、留学前の約束と違う場合、どのようにボスに意見すべきかを、「軽く不満を述べる場合」「強く抗議する場合」「それでも駄目な場合」というように状況に応じて非常に実践的な例文が掲載されています。また、学会中の夜のパーティでどのようにふるまうべきなのか、講演後の質問であからさまな敵対的質問にはどのように答えるべきなのか、などについても具体的に記載されています。本書は研究者・医師向けの英会話の本であると同時に、英語圏における研究者・医師の慣習・行動規範を知るための類を見ない書籍となっています。

欄外などを使って英語本来のニュアンスを伝えようとするKörner博士、そして訳者の瀬野先生の、誠実な本作りにひたすら敬服します。また、添付のCDの出来も白眉であり、リスニングの教材としても一級です。本書を含むKörner & 瀬野コンビによる3冊は、留学を目指す人を含め、多くの研究者・医師のバイブルと言えるものだと思いますが、その中でも、本書はmust haveアイテムであると思います。


研究者のための英語に関する書籍は「研究者の書棚:科学者のための英語本」をご覧下さい。

2007.03.02

NHKラジオ英会話講座をiPodで聞くための方法

英語の力をつけるには、地道な努力しかありません。しかも、勉強のペースメーカーとなってくれる、ということを考えるとNHKラジオ英会話講座というのはとてもいい教材だと思います。ただし、毎日の放送をラジオの前に座って聞くというのはなかなか難しいので、留守録をすることになると思います。通勤・通学の電車の中で録音したものを聞くなら、やはりiPodでしょう。

NHKラジオ英会話講座を留守録する→iPodにうつす

という一連の作業を一発でやってくれる一番いい方法は、NHKラジオ英会話講座がPodcastで配信されるということだと思います。2005年11月22日に「ビジネス英会話のPodcast配信 」という記事を書き、そこで、試験的にNHKDラジオ英会話講座がインターネットで配信されることをお伝えしました。しかし、期間限定であり、しかも配信はPodcastではなくストリーミング配信で、その後Podcast配信が始まるという気配がいっこうに見えません。

そうなれば、自分でNHKラジオ英会話講座を録音し、iPodに移すという作業をやらなければなりません。最近になって、このような目的に適したデジタルラジオチューナーがいくつか登場し、だいぶ便利になりました。このWhat's new!でも紹介しました。

Radio SHARK 2(Griffin Technology)

輸入販売しているキットカットVisavi で8400円くらい。

参考記事「Radio SHARK 2を手に入れた

Talk Master II (サン電子)

内蔵メモリによって値段が異なり27800~39800円。

参考記事「TalkMasterIIを買ってみた

ラジオサーバー(オリンパス)

39800円より。

参考記事「オリンパスから「ラジオサーバーVJ-10」が新発売

これら3つのデジタルラジオチューナーを使用目的に合わせて比較してみましょう。

使用スタイル

Radio Shark 2はMacまたはWindowsコンピュータに接続し、コンピュータ側からコントロールするというスタイルです。留守録するためには、コンピュータを常に電源オンにしておかなければなりません。私がMacで試したところ、スリープからは自動的に立ち上がってくれました。Talk Master II は単独で使用可能であり、そのまま持ち歩いて聞くというスタイルを想定しています。ラジオサーバーも単独で使用可能ですが、こちらは据え置きで使うというスタイルを想定しています。

AMの受信感度はどうか

受信状態は使う場所によってかなり左右されるので一概にはいえません。Radio Shark 2は外部AMアンテナが付けられないですが、Talk Master IIとラジオサーバーは外部AMアンテナが別売りされています。また、Radio Shark 2はコンピュータと接続して使いますので、置き場所には制限が出てくる可能性があります。

iPodへの移行は楽か?

iPodへの移行が一番楽なのはRadio Shark 2です。留守録が完了すると自動的にiTunesにインストールされるので、次回、iPodとコンピュータを接続したときにiPodに同期されます。Talk Master IIはmp3形式で録音されるので、Windowsであれば、USBで接続し、iTunesに放り込めばよいのです。Macとの接続は保証されていませんが、 ファイルをSDカード上に録音するように設定すれば、MacでSDカードを読み取ってiTunesに放り込むことが可能です。ラジオサーバーは、実際にに手に入れていないので詳細はわかりませんが、WindowsとはUSB接続ができるのでおそらく問題はないでしょう。Macの場合、USB接続ができるか不明です。SDカードは使えないようなので、USB接続ができないとなるとちょっと難しいかもしれません。また、録音方式がWMA(Windows Media Audio)フォーマットなので、mp3またはAACへの変換という一手間がかかってしまいます。

どこで手にはいるか?

デジタルラジオチューナーは隙間商品なのか、いずれも普通の量販店では手に入りません。Talk Master IIは書籍の販路で流通しており、三省堂などの大手書店で取り扱っていますが、もしくは、オンラインショップのサン電子ダイレクト で買い求めるのがいいでしょう。Radio Shark 2は日本では正規に販売されておらず、輸入して販売しているのはキットカットVisavi の2店。どちらも8400円くらいです。ラジオサーバーは3月16日に発売ですが、現在オリンパスオンラインショップで先行予約受付中です。

まとめ

とりあえず、NHKラジオ英会話講座を目的にするならTalkMasterII-S 128M (27800円)と1GのSDカード(2000円以下)の組み合わせでしょうか。据え置きを考えるならラジオサーバーも実機を見てみたいところですね。

まとめ記事「NHKラジオ英会話講座をiPodで聞くための方法」も参考にして下さい。

2007.02.26

TalkMasterIIを買ってみた

TalkMasterIIを買ってみました。先日紹介した「Radio SHARK 2」はかなり満足しているのですが、一番やりたいNHK第2放送(英語講座の録音が目的)の受信状態がなかなか解決できない。家の中で、窓際にRadio SHARK 2をおけばいいのですが、Radio SHARK 2はMacとつなげて使わなければならず、窓際にPowerBookを起き続けることはできないので、Radio SHARK 2はNHK第2放送以外の目的に使うことにしました。

では、4月のラジオ講座に備えるためには、少々出費がかかってしまいますが、 TalkMasterII-GW 1G をで買いました。

TalkMasterは留守録でMp3形式でラジオ番組が録音できます。さらに、USBマスストレージ形式でPCに接続し、転送することができます。ただし、残念なことに、対応OSはWindowsのみとなっており、Macへは対応していないません。しかし、録音したファイルを内蔵メモリではなく、挿入したSDカードに保存するようにし、SDカードを取り出して、Macに差し込めば、問題なく、Macに転送することができました。MP3形式ですから、そのままiTunesに入れれば、あとは、iPodでラジオ講座を聴くことができるようになります。

AMの受信感度はそれほどいいわけではありませんが、窓際におくことで問題ありませんでした。もし、どうしても感度が悪ければ、AMループアンテナ もあります。

さて、今回は、内蔵メモリ1Gのが、 TalkMasterII-GW 1G (39800円)を購入しましたが、SDカードを中心に使うわけですし、最近ではSDカードは非常に安くなっているので、TalkMasterII-S 128M (27800円)あたりを買って、amazonあたりで1GのSDカード(2000円以下)を買うのがいいのではないかと思います。

ちなみに、Talk Master IIは通常の家電店では販売されておらず、三省堂などの書店販路で流通しています。もしくは、オンラインショップのサン電子ダイレクト で手に入れることができます。

まとめ記事「NHKラジオ英会話講座をiPodで聞くための方法」も参考にして下さい。

2007.02.01

Radio SHARK 2を手に入れた

コンピュータでラジオが聴けて録音もできるというRadio SHARKというガジェットが以前から気になっていたのですが、日本のFM帯域に対応してなくて、AMしか聴けないということでスルーしていました。昨年末に、Radio SHARK 2が発売され、日本のFM帯域に対応したということでさっそくポチッとしてみました。ちなみに、現在のところ日本の代理店はなくて、輸入品として販売しているのがキットカットVisavi の2店のみ。キットカットの方を利用させていただきました。3日ほどで到着。

Radio SHARK 2はUSBでコンピュータにつなぎ、コンピュータ側で聴くというスタイルです。USBケーブルの延長ケーブルもついているので電波状態がいいところをみつけてRadio SHARK 2を設置します。

Radio SHARK 2の最大の特徴は、Macユーザーフレンドリーであるということ。Mac用のソフトがとてもよくできています。スケジュール録音ができて、しかも、録音されたファイルが自動的にiTunesに登録されるので、そのままiPodに入れて聴くことができます。

最大の問題は、各放送局の電波をどのくらい受信できるかということ。とりあえず窓際にRadio Shark 2をおいて主要な放送局をチェックしてみたところ、

NHK第一、NHK第二:サーッというノイズが乗る

TBS、文化放送、ニッポン放送:許容範囲(TBSが一番よい)

FM東京、J-WAVE、NHK-FM:クリア

ということで、 思ったより受信状況はよかったものの、一番の目的のNHK第二が今ひとつ。置き場所やアンテナを少し工夫してみることにします。なんとか、4月のラジオ講座の開講に間に合わせたいです。

使い心地は後日。

 

参考サイト。

まとめ記事「NHKラジオ英会話講座をiPodで聞くための方法」も参考にして下さい。

2006.12.26

「ライフサイエンス英語類語使い分け辞典」

「ライフサイエンス英語類語使い分け辞典」

著者:河本 健編集 / ライフサイエンス辞書プロジェクト監修、税込価格:¥5,040、出版:羊土社、ISBN:4758108013、発行年月:2006.6【bk1】【amazon.co.jp】【目次

私が英語論文を書くときに使うものをご紹介しましょう。

まず第一に、関連論文。自分の論文の筋道を立てる際に大量の関連論文を読みますが、その中で、良さそうな表現があれば、どんどんいただきます。これを骨組みとします。

次に、実際に自分の英語があっているのか、どの前置詞を使えばいいのか、こういったことはGoogleまたはGoogle Scholarを英語例文辞書として活用しています(活用方法についてはそのうち書きます)。

そして、頻度はだいぶ落ちますが、時々英和辞書、和英辞書として英辞郎を使います。

これまでは、だいたいこれだけで困らなかったのですが、もともとのボキャブラリーが少ないのか、書き上げた論文を見ていると同じ動詞や表現の繰り返しになっていることが多いです。上手な人の論文は、同じことを表現するのでもいろいろな動詞や表現を駆使しています。そんなときに便利かなと思って購入したのが、「ライフサイエンス英語類語使い分け辞典」。この本、なかなか使えます。ある単語の類語が調べられるのはもちろんなのですが、単に類語がリストアップされているだけでなく、それぞれの使い分けや、使用頻度まで書かれています。そして、代表的なライフサイエンス系の論文から採択した例文が載っています。羊土社のサイトにある紙面の紹介を見ていただくとわかりやすいと思います。

今までは紙ベースの辞書はいらないやと思っていましたが、この本はお薦めです。


2006.07.12

Steve Jobsの名スピーチのiPodビデオ用映像発見

Steve JobsがStanford大学の卒業式でおこなったスピーチのことは以前「Jobs' Speech @ Stanford University」というエントリーでご紹介し、多くの方から反響をいただきました。私自身、iPodに入れて、それこそ暗唱できるほど繰り返し聞いています。落ち込んだときに、とても勇気を与えてくれるスピーチです。まだ手に入れていない方は是非聞いてみてください。

さらに、pod academy でiPodビデオ用にダウンロードできる映像があることを知りました。

  1. http://itunes.stanford.edu/から「open Stanford on iTune」 を開きます。
  2. 「Heard on Campus」を開きます。
  3. 中央のタブから「Visiting Lecture and Speeches」をセレクトすると、5番目に音声のみのファイル、10番目に映像が現れますので、好きなほうをダウンロードします。

残念ながら、私の現在愛用しているiPodは一世代前のもの(なんとアップルからプレゼントされたもの)で、ビデオiPodではないのですが、iTunesの方でくり返し見ることができるようになりました。

ところで、このスピーチの最後の方にThe Whole Earth Catalogという本の裏表紙の話が出てくるのですが、うれしいことに、その裏表紙を公開しているサイトがありました。 aki's STOCKTAKINGの「'Stay hungry. Stay foolish.'」というエントリーです。

2006.06.27

「学会出席・研究留学のための理科系の英会話【改訂版】」

「学会出席・研究留学のための理科系の英会話【改訂版】」

著者:広岡 慶彦著、税込価格:¥2,310、出版:ジャパンタイムズ、ISBN:478901231X、発行年月:2006.6【bk1】【amazon.co.jp】【目次

研究留学ネットの売れている本リストでも常に上位に入っている「学会出席・研究留学のための理科系の英会話」が全面改訂し、読者の希望に応えCD付きで再登場しました。

本書は国際会議に出席したときや研究留学したときのシチュエーションを想定して、日本ではあまり聞かないが、アメリカでは常套句といった生きた英会話例文を中心に解説。巻末の推薦状の書き方、学会のレセプションの司会やスピーチを頼まれたとき、も参考になります。ネイティブスピーカーが音読した付属CDを繰り返し聞けば、会話と聞き取りの練習に効果的だと思います。


関連の書籍は「研究者の書棚」>「科学者のための英語本」をご覧下さい。

2006.04.27

ESL Pod

iPodを使った英語学習に注目が集まってきていて、Podcastの番組もだいぶ増えてきました。

今一押しのPodcastはESL Podです。ESL Podは1回の放送は約20分。はじめにゆっくりとしたスキット、その次にスキットの解説(英語)、普通のスピードでのスキットという構成になっているので、テキストなどを見る必要がなく、耳に集中できます。さらにうれしいことに、スキットのスクリプトがついているので、スクリプトが見たくなったら、iPodの中央のボタンを2回押せば、スクリプトを見ることができます。内容はそれほど難しいものではなく、やや物足りないという向きもあるかもしれませんが、これだけの内容が無料で月曜日から金曜日まで毎日更新されるのですからありがたい話です。姉妹編としてTOEFL Podcastというのもあります。

もう少し歯ごたえのあるものをとお望みの方には、

NEJM podcast

New England Journal of Medicine誌が配信するPodcastです。毎週、NEJM Audio Summaryという、その週のOriginal ArticleのSummaryのPodcastと、NEJM InterviewというPodcastの2つが配信されます。全体のスピードはゆっくりめ聞きやすいです。

Nature Podcast

Nature誌の配信するPodcast。ケンブリッジ大学のウイルス学の研究者であり、医者であり、ラジオプレゼンターのクリス・スミスの制作、司会による週1回の音声番組。毎回、Natureの最新号からのハイライト、個々の科学研究に貢献した人々のインタビュー、その研究を取材したジャーナリストのコーナーによって構成されています。イギリス英語でかなり難しめ。

Science Friday Podcast

毎週金曜日に配信され、科学、技術、健康、環境問題などの最新情報をインタビュー形式で提供。National Public Radio経由で、スクリプトも手に入る(スクリプトは有料)。

 

iPod nano

2006.04.26

iPodでどこでも英会話

「iPodでどこでも英会話 for Mac」

ホロン(2006/04/07)、価格:¥ 2,974(税込)、ASIN:B000EOUIOK 【amazon.co.jp

「iPodでどこでも英会話」

ホロン(2006/03/10)、価格:¥ 2,890(税込)、ASIN:B000EOUIP4 【amazon.co.jp

「英語脳育成ディクテーションソフト」として人気のある「えいご道場」のiPod版。iPodではキーボードを打つわけにはいかないので、英語で聞かれた質問の答えを選択するという形式になっています。iPodでどこでも英会話という名前の割にながらくWindows版しかありませんでしたが、ようやくMac版が登場しました。


2005.11.28

ビジネス英会話はストリーミング配信でした

11月22日に「ビジネス英会話のPodcast配信」が始まると書きました。11月28日に始まったので、さっそくサイトにアクセスしてみたのですが、残念ながら、Podcast配信ではなく、4回分の放送がWMP形式でストリーミング配信されるような形でした(毎週公開される放送は変更になるようです)。アナウンスでは「ビジネス英会話」という文字と「Podcast配信」という文字が躍っていたので、私が早合点してしまいました。すいませんでした。

おそらく、WMP形式のストリーミング配信をmp3化する方法があるのだとは思うのですが、ご存じの方がいらっしゃれば教えて下さい(できればMacで)。

ただ、今回の特別企画は、将来Podcastとして有料配信する、もしくは、NHKに受信料を払っている人への差別化サービス、というNHKの実験の一環と思われますので、将来的にはビジネス英語がPodcast配信される日がくると私は固く信じています。

2005.11.22

ビジネス英会話のPodcast配信

これまでにも、何回か、iPodを使った英語学習についてコラムを書いてきました(近いうちにログを再掲します)。NHKラジオ講座を録音、mp3化して、iPodで聞くということをする場合、以前はラジオサーバーという機種がありましたが、販売終了となってしまい、現在は、トークマスターIIという機種が比較的良さそうです。

ただ、時の流れを見ていると、これからはPodcast配信かなと思います。Podcastであれば、好きなときに好きな番組をダウンロードし、そのままiPodに落とせるわけですから。最近では、徐々に英会話番組もPodcast配信されているものが増えてきました。使えそうなものとしては、

さらに、上級者の方には、CNN News UpdateNews Week Onairなどの配信もよいと思います。

NHKラジオ講座なんかは、有料で配信しても喜んでお金を払う人はいるのになと思っていたら、いよいよPodcast配信を始めるそうです。期間限定な上、一部の番組に限定されていますが、配信される番組の中に、杉田 敏の「ビジネス英会話」が入っています。今後のPodcast化のPodcast受信するためには、NHKオンラインメンバー(無料)になる必要があります。11月28日スタートと言うことで楽しみにしています。

https://members.nhk.or.jp/nhk_entrance.vm

後日談:ビジネス英会話はPodcast配信ではなく、ストリーミング配信でした。

2005.11.20

Jobs' Speech @ Stanford University

What's newをお休みしていた間に書き漏らしてしまったことをいくつか書いておきます。

まず、第一に書き残しておきたいのが、AppleのCEOであるSteve JobsがStanford大学の卒業式典でおこなった感動的なスピーチ、「Stay Hungry, Stay foolish」です。

昨年膵臓癌と診断され、手術から復活してきたJobsが前途有望なStanfordの学生を前にして、

Your time is limited, so don't waste it living someone else's life. Don't be trapped by dogma — which is living with the results of other people's thinking. Don't let the noise of others' opinions drown out your own inner voice. And most important, have the courage to follow your heart and intuition. They somehow already know what you truly want to become. Everything else is secondary.

と語りかけます。すでに読まれた方も多いでしょうが、まだの方は是非読んでみて下さい。音声ファイルをiPodにおとして聞くと感動的です。

原文(Stanford大学)

日本語訳(前編)、(後編)SAFETY JAPAN 2005 [特別寄稿]/日経BP社

日本語訳(市村氏による)

録画ビデオ

音声ファイル

ついでにご紹介

「スティーブ・ジョブズ」

著者:ジェフリー・S.ヤング著 / ウィリアム・L.サイモン著 / 井口 耕二訳、税込価格:¥2,310、出版:東洋経済新報社、ISBN:4492501479、発行年月:2005.11【bk1】【amazon.co.jp】【目次】

 


2005.03.17

英文校正

私は、英語論文を投稿する前には、英文校正の会社にお願いして、英文校正をしてもらっています。すごく「いい英語」になって返ってくるわけではないことはわかってはいるものの、やはり、最後にチェックしてもらうと安心なのでお願いしています。

どんな人が校正をしているのかよく知りませんが、基本的には文法的な部分が直されるのみで、言いたいことを理解して、思い切ってパラグラフごと書き直してくれるようなことはまずありません。以前、英文校正で自分の表現を直されたのが、たまたま、もう1回英文校正を受けることになって、もう一度校正してもらったら、元の自分の表現に戻されたという経験がありました。日本語だってそうなのですが、明らかな間違いというのはありますが、どっちでもいいという表現もあって、校正をしてくれる人によって好みがあります。「科学者Tuさんの英文手紙添削講座」という本を読んで、そのことが実感されました。この本は日本人が書いた英文手紙を2人のNative Speakerが別々に校正し、2つの校正結果を比較するというおもしろい趣旨の本です。これを見ると、2人の校正者が共通して訂正する表現もあるものの、どちらか一方の校正者しか訂正しないものもあり、2人の校正結果にはかなり差があることがわかります。

というわけで、校正サービスというのは「すごくいい英語に書き換えてもらえるわけではなく、明らかに間違った英語が校正される程度」というのが正しい認識なのだと思います。もっと、根本的に直したいのなら、Native Speakerを共著者に入れて、その人に直してもらうというのが一番いいと思います。

「科学者Tuさんの英文手紙添削講座」

著者:Anthony T.Tu著、税込価格:¥ 2,310(本体:¥ 2,200)、出版:化学同人、ISBN:4759809023、発行年月:2002.12【bk1】【amazon.co.jp】【目次

日本人が書いた英文手紙を2人のNative Speakerが別々に校正し、2つの校正結果を比較するというおもしろい趣旨の本です。


2005.01.26

原稿を読まないプレゼンテーションの裏技

私自身は、これまでのプレゼンテーションはなんとか原稿を読まないでおこなってきたのですが、壇上に立つと緊張のあまりに頭が真っ白になって、まったく言葉が出てこないという事があります。幸いなことに、私は完全にその状態になったことはないのですが、なりそうになりかけたことはあります。

そのため、私の若い衆には、1枚目のスライドは図だけ載せて、説明を考えてしゃべるというパターンのスライドは避けるべきだとアドバイスしています。スマートではありませんが、1枚目のスライドは、そのままスライドを読むだけのようなスライドにすることを勧めています(つまり、箇条書きの文章)。これだと、1枚目はそのまま読むだけでいいという安心感が出ますし、1枚目のスライドを乗り切れば、自分のしゃべりのペースが出てきて、プレゼンテーションを乗り切れることが多いように思います。

もちろん、原稿は事前に作成して、十分な練習を繰り返すことが重要です。たとえ、日本語のプレゼンテーションであろうと、事前の練習なしでうまくいくことはないと私は考えています。

さて、問題は英語のプレゼンテーションです。英語のプレゼンテーションの場合、たとえ1枚目のスライドを乗り越えられても、その後、どのスライドでも頭が真っ白になる可能性があります。英語のプレゼンテーションを原稿を読むことなしにするための裏技を紹介しましょう。

頭が白くなってしまったときのために、手元に原稿を持っておくというのは確かに一つの方法なのですが、いったん原稿から目を離してしゃべり始めてしまうと、途中でちらっと原稿を見るとことは実際にはほとんど不可能です。原稿をあれこれめくっているうちに、聴衆には原稿を読んでいることがバレバレになります。

おすすめのテクニックは、しゃべるべき単語やフレーズをなるべく、スライド中に書いてしまうと言うことです。たとえば、mRNA expression for XX in kidneyでそのスライドの説明を始めるなら、それをそのままタイトルにしてしまうとか、しゃべるべき実験結果を文章のままスライドに書いてしまうというのも一つの方法です。あんまりやりすぎるとスライドがくどくなりますが、背に腹は代えられません。

そして、とっておきの方法は、Microsoft 2004 for Macに入っているPowerPoint 2004から採用された発表者ツールを利用する方法です。このモードを選択するとスライドスクリーンにはスライドのみが映写されますが、手元のモニターにはノートが表示されます。つまり、紙の原稿を持ち込まないでも、手元のモニターには原稿が表示されているので、頭が白く飛んでしまったときには手元のモニターに表示された原稿を読んで急場をしのげます。それでも、すべて原稿を読んだのでは、「原稿を読まない」プレゼンテーションの利点はスポイルされますので、あくまでも、緊急事態と考えて頂ければよいと思います。ただし、学会によっては、自分のコンピューターをPodium(演台)に持っていくことは許可しない学会もあります。今回の学会でも2人の方がこの発表者ツールを使っていました。

いろいろ姑息なテクニックを紹介しましたが、正当的に英語でのプレゼンテーションのトレーニングを積むこともお忘れなく。→自分。

2005.01.25

プレゼンテーションにおいて原稿は読むべきか読まざるべきか?

プレゼンテーションにおいて原稿は読むべきか読まざるべきか?

私は、大学院時代に、プレゼンテーションにおいては原稿を読んではいけないときつく言われました。たしかに、原稿を読み上げるようなプレゼンテーションで自分が感銘を受けたプレゼンテーションにはありません。

つまり、聴衆に感銘をあたえるようなプレゼンテーションをおこたいのであれば、原稿なしのプレゼンテーションを目指す必要があります。しかし、実際には、原稿なしのプレゼンテーションが能力的に難しいというケースもあります。大学院生ではじめて学会発表をするようなケース。はじめておこなう英語でのプレゼンテーション。こういったシチュエーションでは原稿なしのプレゼンテーションを無理におこなって、さんざんな発表になる可能性もあります。このようなレベルであれば、原稿を読むことによるデメリットと、原稿を読まずに言いたいことをうまくいえなかったりするデメリット、どちらを取るべきか悩むことになります。日頃から、原稿を読まずに発表するようなトレーニングを十分に積むというのが正しい道なのですが、学会が迫っているのに、その能力がなければ原稿を読むプレゼンテーションも選択肢として考えなければならないでしょう。

プレゼンテーションにおいて原稿は読むべきか読まざるべきか?について、最近、読んだ「英語口頭発表のすべて」bk1】【amazon.co.jpという本には以下のようにまとめてありました。

1)パーフェクトな口頭発表は、「読まない」口頭発表でなければ達成できない。
2)それでも、時間の割り振りを考慮して原稿は必ず作らなければならない。
3)実際の講演は、要点を記したメモに時々目をやりながら行うか、かなり原稿を参照するか、ほとんど原稿に忠実に話すかしてよい。つまり、「読まない」口頭発表から「読む」口頭発表まで広い分布を示してよいが、「読む」口頭発表に近い場合は、その欠点を補うよう極力努力しなければならない。

将来的には原稿を読まない口頭発表を目指すべきだが、能力に応じて、原稿を読む口頭発表も許容すべきということになります。この本の作者は、オーバーヘッドプロジェクタによるプレゼンテーションを前提にしていて、OHP用紙の両脇の不透明な部分にメモを書いておくというアイデアを紹介していますが、スライドによるプレゼンテーションの場合は、要点を記したメモに時々目をやりながらおこなうというのは、無理でしょう。メモなしで、原稿を読まない口頭発表をするためにはどうしたらよいか。そのための工夫を明日紹介します。

「英語口頭発表のすべて」

著者:中村輝太郎編著、税込価格:¥ 3,150(本体:¥ 3,000)、出版:丸善、発行年月:1982.01【bk1】【amazon.co.jp】【目次】

この本はやや古く、オーバーヘッドプロジェクタを使ったプレゼンテーションの話が多いので、技術的には役立つ部分が少ないのですが、読んでいてとてもおもしろい本です。

2004.06.24

「「超」英語法」

「「超」英語法」

著者:野口 悠紀雄、税込価格: ¥1,575 、出版:講談社、ISBN:4-06212-266-9、発行年月:2004.3【bk1】【amazon.co.jp】【目次

今回、作者は20年ぶりの留学(スタンフォードでの客員教授として)を前にして、彼の英語勉強法を一冊の本にまとめました。この本で書かれている「超」英語法を一言で言えば、実用英語は英語を「話す」ことではなく、「聞く」ことである、ということです。そう考えれば、英語学校に行って「話す」練習をすることはあまり意味がなく、現在インターネット上にたくさんあるリソース(たとえば、audible.com)などを使って、ひたすら「聞く」練習に徹することが実用英語を身につけるのに最も重要であるというのが彼の主張です。彼独特の極論が展開されていますが、「うん、うん」とうなずく部分も多いです。留学を前にして英語の勉強をしたいという方は読んでみても損はないと思います。

2004.04.16

iPodの使い方

朝、病院前の横断歩道で信号待ちをしているとO教授と一緒になりました。O教授は私のクラブの先輩であるとともに、大学院の時に留学した研究室でもお世話になった先生です。

二人の手にはiPod

どんな音楽聞いているんですか?と聞く間もなく、「ヒアリングの練習になると思って聞いているんだよ」と、英語教材をiPodに落として、聞いていらっしゃることを説明してくださいました。O先生とは長いつきあいですが、彼の英語でのトークを聞いたのは、私がシアトルにいるときに、たまたまレクチャーを聞いたのが初めてでした。トークはもちろんのこと、質疑応答で次々とアメリカ人の質問をばっさばっさと斬り捨てていたのがとても印象に残りました。やはり、陰で努力されているのですね。

私のほうはこんなのを聴いてます、とは言えなくなってしまいました。

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