「市場原理が医療を滅ぼす」

李啓充先生の新しい本が出ました。

「市場原理が医療を亡ぼす」

著者:李啓充著、税込価格:¥ 2,100(本体:¥ 2,000)、出版:医学書院、ISBN:4260127284、発行年月:2004.10【bk1】【amazon.co.jp】【目次

現在の日本の医療は、医療機関経営への株式会社の参入容認、混合診療解禁の方向に流れています。しかし、日本に先んじて市場原理を取り入れた米国の医療はどうなったか。国民の7人に1人が満足に医療を受けられない無保険者となり、利益を追求するあまり「犯罪」をおかした株式会社病院など、アメリカの失敗を紹介することで、日本の経済界主導の医療改革に警鐘を鳴らしています。李啓充先生の著作は、ボストングローブ誌などローカルな新聞に取り上げられた事例を多く紹介しているため、具体的で説得力があります。本著の中で紹介されている「Cost, access, quality. Pick any two」という言葉は医療保険政策の本質をついた言葉です。コストを抑制してアクセスも保証して質もよくする、三つとも同時に達成することなど夢物語だと言っているわけですが、日本の医療はどの2つを選んでいるのでしょうか?

李啓充先生の他の著作

『市場原理に揺れるアメリカの医療』【bk1】【amazon.co.jp
『アメリカ医療の光と影』【bk1】【amazon.co.jp

もお薦めですが、個人的には、週刊文春に毎週連載されている『大リーグファン養成コラム』が一番おすすめだったりして、、、。

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