Photoshopの小技:電気泳動の写真をまっすぐにする

核酸の電気泳動の写真やWesternの写真をスキャナーで取り込んだとき、ななめになったバンドを簡単にまっすぐにする方法の紹介です。

まずは電気泳動の写真をスキャナで取り込みます。条件はゲルの大きさにもよりますが、私の場合、グレースケールの8bitで、解像度300dpi程度にしています。ファイルの大きさを小さくするため、スキャンの際にある程度トリミングします。

このままでバンドの部分を切り出すと、下のようにかなりバンドが曲がってしまいます。

[イメージ]→[カンバスの回転]→[角度入力...]で試行錯誤で角度を入力して、まっすぐになるようにカンバスを回転してもいいのですが、以下のようにすると一発でまっすぐにすることができます。

スポイトツールの後ろに隠れているものさしツールを使います。ものさしツールは、オブジェクトの長さや角度を測るためのツールです。

電気泳動のバンドに沿って直線を引きます。

そうすると、情報ウィンドウには、いま引いた直線の長さと角度が表示されます。

これで、1.5度反時計回りにカンバスを回転させてやれば、まっすぐになることがわかりました。ただし、ここがPhotoshopの賢いところなのですが、この状態で、[イメージ]→[カンバスの回転]→[角度入力...]を開くと、まっすぐにすべき角度がすでに入力されている状態になっています。

そのまま、OKボタンを押すと、自動的にカンバスが反時計回りに1.53度回転され、まっすぐになります。

あとは、バンドの部分をきりとって完成。

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