H指数

大隅先生のブログH指数のことを知りました。

H指数は物理学のJ. E. Hirschが提唱した指数(PNAS 10.1073/pnas.0507655102)で研究者の業績を算出するひとつの指数です。

H指数の算出は以下のようにおこないます。

自分の論文を被引用回数の順番に並べ、論文の順位が被引用回数を上回った順位をH指数とします。たとえば、ある研究者の論文の被引用回数が以下のようだったとします。

1. 被引用回数150
2. 被引用回数140
3. 被引用回数125
4. 被引用回数110

30. 被引用回数32
31. 被引用回数30

この場合、この研究者のH指数は31ということになります。被引用回数はWeb of Scienceで調べるのが正しいのでしょうが、概算値でよければ、Google Scholarを使ってもいいと思います。私の場合は、Google Scholarだと18、Web of Scienceを使うと20くらいになりました。 私の大学院時代の恩師は58という結果になりました。

H指数は、若い研究者の場合、低めに出ますし、研究分野によって大きく異なるので(生命科学は高い値が出やすい)、絶対的な指標とは言えませんが、 研究者を評価する一つの指標として使われることもあるようです。

Wikipediaによれば、生命科学分野の高H-index研究者は、

S. H. Snyder: h = 191
David Baltimore: h = 160
Robert Gallo: h = 154
Pierre Chambon: h = 153
Bert Vogelstein: h = 151
Salvador Moncada: h = 143
Charles A. Dinarello: h = 138
T. Kishimoto: h = 134
R. Evans: h = 127
A. Ullrich: h = 120

とのことです。

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