論文作成のテクニック〜論文作成のためのソフトの使い方

非常に興味深いwebサイトを見つけたのでご紹介します。「論文作成のテクニック」です。いわゆる「論文の書き方」を解説したのではなく、「論文作成のためのソフトの使い方」について解説されたものです。久留米大学の児島先生が書かれたもので、どこかの出版社に本にしてもらおうと思ったけれども没になったのでwebサイトに載せたとのことです。

ここで紹介されているテクニックはかなり興味深いものです。特に、Illustlatorの使いこなし方にかなりのページを割いており、とても参考になります。グラフ作成の際に、グラフ用紙に手書きしたものをスキャンしてIllustlator CSで描く、という方法には驚きました。ちなみに、題材として使っている論文がNature誌に採択されたものなので、さらに説得力があります。

児島先生が論文作成の際に使うソフトをまとめると、

  • 本文はMicrosoft Word X for Macで書く。
  • グラフはグラフ用紙に手書きしたものをスキャンしてIllustrator CSで描く。
  • 画像の取り込み調整はPhotoshop CSを使い、Illustlator CSに取り込んでレイアウト、微調整をおこなう。
  • FigureのレイアウトはIllustlator CSでおこなう。
  • 参考文献はEndnote 7を使って書き出す。
  • 本文のPDF化はMac OSXの機能である「PDFとして保存...」を利用。FigureのPDF化はIllustrator CSのPDF書き出し機能を使用。そして、Acrobatで一つのPDFファイルにまとめる。

となっています。

児島先生に習って、論文を作成する場合、私がどのようなソフトを使っているかをご紹介します。

  • 本文はMicrosoft Word 2004 for Macで書く。
  • 参考文献の書き出しはEndnote 9を使う。
  • グラフの作成はMicrosoft Excel 2004 for Macでおこない、Illustlator CSに取り込んでレイアウト、微調整をおこなう。
  • 画像の取り込み・調整はPhotoshop CSを使い、Illustlator CSに取り込んでレイアウト、微調整をおこなう。
  • Figureのレイアウトは以前はMicrosoft PowerPoint 2004 for Macを使っていましたが、最近はIllustlator CSを使っています。
  • 本文のPDF化はAcrobatを使っておこない、FigureのPDF化はIllustrator CSのPDF書き出し機能を使います。そして、Acrobatで一つのPDFファイルにまとめます。

私の方法は、児島先生の方法にかなり近いと思いますが、細かい部分では異なっている部分もあり、その辺に関しては、またの機会にご紹介したいと思います。

なお、細かいテクニックに関しては拙著「バイオ研究がぐんぐん進むコンピュータ活用ガイド」も参考になると思います。

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