ポスドク先選びのための10のルール

PLoS Computational Biologyに「Ten Simple Rules for Selecting a Postdoctoral Position 」が出ていました。大学院卒業し、ポスドク先を探している若い研究者へのアドバイスです。もちろん、研究留学でポスドク先を探している人にも参考になるアドバイスです。本文は無料で読めますので、読んでいただくとして、私なりに(かなり意訳した)ものを掲載いたします。

Rule 1: Select a Position that Excites You - エキサイトする職を選ぼう。いい仕事するためのモチベーションになるのはサラリーではなく、サイエンスである。

Rule 2: Select a Laboratory That Suits Your Work and Lifestyle - あなたの仕事のスタイル、ライフスタイルに合った研究室を選ぼう。ポスドク先を決める前に研究室を訪問し、大学院生、ポスドクたちに話を聞こう。仕事以外のプライベートな時間をどのように過ごせるか、研究室のロケーションも大事な要素である。

Rule 3: Select a Laboratory and a Project That Develop New Skills - 新しいスキルを身につけられるような研究室、研究プロジェクトを選ぼう。大学院と同じ研究室でポスドクを行うことには慎重になった方がよい。キャリアとしてはネガティブに評価されることが多い。

Rule 4: Have a Backup Plan - バックアッププランを持とう。チャレンジングなテーマに挑戦すべきであるが、確実にデータの出るプロジェクトも並行して行うべきである。

Rule 5: Choose a Project with Tangible Outcomes That Match Your Career Goals - あなたのキャリアゴールに合うような具体的な成果が得られるプロジェクトを選ぼう。アカデミアに残っていくのであれば、具体的な成果とはPublicationである。少なくとも1年に1報の論文を書くよう努力すべきである。

Rule 6: Negotiate First Authorship before You Start - 研究を始める前にFirst Authorになれるのか交渉しよう。

Rule 7: The Time in a Postdoctoral Fellowship Should Be Finite - ポスドク期間は3年で十分であり、できれば3年の契約を得るのが望ましい。1年の契約しかしてくれないという場合には慎重にならなければいけない。ポスドクの給料の出所となるグラントについても調べておこう。

Rule 8: Evaluate the Growth Path - ポスドク後の研究テーマについても考えよう。ポスドク後にAssisstant Professorとして独立する場合、ポスドクの間にうまくいった研究テーマを継続することが多い。しかし、 テーマを持ち出すにはボスの許可が必要になる。なぜなら、ボスが競争相手になるからである。

Rule 9: Strive to Get Your Own Money - 自分で研究資金を取るように努力しよう。自分で研究資金を得れば、独立性が高くなるし、経歴にもプラスである。

Rule 10: Learn to Recognize Oppotunities - 新しい研究領域を開拓している、または、開拓する可能性のある研究室、ボスを選ぼう。新しい研究領域に参加できれば、非常に有利である。

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