本の紹介『嫌われる勇気』

アドラー心理学については、名前しか知らなかったけど、本書を読んだら、様々な自己啓発本の源流になっているということがわかりました。もちろん、たった一冊で理解できるわけではありませんが、本書は、日本でのアドラー心理学の第一人者の岸見先生とライターの方が、非常によくできた対話形式でまとめています。

アドラー心理学を一言で言うことは難しいのですが、私が「こうなりたいと思っている姿」と、非常によく重なっています。もちろん、それを実践するまでには至っていないのですが、とても力づけてくれる一冊で、おすすめです。いくつか気になったフレーズを引用します。

人は誰しも、客観的な世界に住んでいるのではなく、自らが意味づけをほどこした主観的な世界に住んでいます。あなたが変われないでいるのは、自らに対して「変わらない」という決心を下しているからなのです。

誰とも競争することなく、ただ前を向いて歩いて行けばよいのです。いまの自分よりも前に進もうとすることにこそ、価値があるのです。

われわれは他者の期待を満たすために生きているのではない。

人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである。われわれは「これは誰の課題なのか?」という視点から、自分の課題と他者の課題とを分離していく必要がある。他者の課題には踏み込まない。あらゆる対人関係のトラブルは、他者の課題に土足で踏み込むこと、あるいは自分の課題に土足で踏み込まれることによって引き起こされる。「馬を水辺に連れて行くことはできるが、水を呑ませることはできない」

というわけで、おすすめの一冊。

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