本の紹介「シンプルでよく効く資料作成の原則」

先月、紹介した「ノンデザイナーズ・デザインブック」の著者がプレゼンテーションのデザインの本を出していることを知りました。さっそく、買ってみました。

「ノンデザイナーズ・デザインブック」と同様極めて明快です。

プレゼンテーションのコンテンツを考えるときの4つの原則は、明快さ、関連性、アニメーション、プロットです。明快さにおいては、何を省くかを徹底的に考えます。その中で、いかに、文章を短くするか(たとえば、受動態は使わず、能動態で書く、ingは使わない、)など)、自分用のメモは見せない。テキストを分散させる(5つの箇条書きを1枚のスライドに書くより、5枚のスライドに分けた方がよいこともある)。関連性においては、よけいなものを載せない(大学のロゴ、意味のない背景、さえないクリップアート)、関連性のあるグラフィックを使う、です。アニメーションに関しては、控えめに、関連性のあるものを使います。プロットについては、導入部、どこに向かっているのか、終わりをきちんと知らせる。

スライドをデザインするときの4つの原則は、「ノンデザイナーズ・デザインブック」でも、登場した、コントラスト、反復、整列、近接です。

最後に「従うべきでないルール」という章があり、なかなか面白いです。

「スライドを読み上げてはいけない」→そもそも読み上げるような内容をスライドに書いてはいけない。
「セリフフォントを使ってはいけない」→十分な大きさがあれば、セリフフォントも魅力的。
「アニメーションは使ってはいけない」→そんなことはない。
「背景は1種類しか使ってはいけない」→そんなことはない。
「グラフィクスのないスライドを作ってはいけない」→そんなことはない。
などなど

「ノンデザイナーズ・デザインブック」を気に入った方には、是非とも、おすすめしたい

ちなみに、この本の原題は「The non-designer's presentation book」なのですが、そのままのタイトルにしたら、もっと売れるのにって、つくづく思いました。

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