Rの情報源

2月頃に燃えさかった統計勉強熱も、いまではすっかり冷めてしまいました。統計ダメ人間にとっては、結局、統計ソフトに頼るしかありません。ただ、問題なのは、Mac OS X nativeの環境で使える統計ソフトがほとんどないという現状。Statviewが開発を終えてしまった現状で困っている方も多いのではないでしょうか。後継ソフトとして案内されているJMPはちょっと毛色の違うソフトのようです。Windows環境だとおそらくSPSSがスタンダードなんでしょうが、SPSSのMac版というのは日本ではかなりバージョンが古いものしか手に入りません。昨年UCSDのBookstoreでSPSS Mac版のOS X native版を見かけましたが、残念ながらStudent版ということで売ってくれませんでした。じゃあ、何がいいの?ということになりますが、最近私の中で、いつか使ってやろうと思っているのが、Rです。Rはコマンドベースで動くので、Statviewなどと比べるとかなり使い勝手が異なりますが、無料でオープンソフトウェアとして開発されています。最近では、Rで統計計算をしている方も多くなり、だいぶ関連情報も増えてきています。

自分のメモ書きもかねて、Rの情報源をまとめておきます。

■Rの情報源
■書籍
「Rによる統計解析の基礎」

著者: 中沢 港、本体価格: ¥1,800、出版:ピアソン・エデュケーション、ISBN:4-89471-757-3、発行年月:2003.10【bk1】【amazon.co.jp

Rについて書かれた唯一の日本語の本。Rの使い方の説明書というより、Rを用いながら統計解析の基礎について説明するという本です。なかなかわかりやすくてよいです。http://phi.ypu.jp/stat.htmlで草稿がPDFで公開されています。

「R-tips〜統計解析ソフトRの備忘録」

http://cse.naro.affrc.go.jp/takezawa/r-tips.pdf

これは正式に本として出版されているものではないのですが、無料で公開されているPDFで、なんと282ページにわたるRの日本語によるマニュアルです。

といいつつ、StatviewをClassic環境で立ち上げる日々。いつになったらR使いになれるのだろうか。

最近のR関連の書籍は研究者の書棚:統計関連書籍をご覧下さい。

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