抗菌薬の考え方、使い方

たまには臨床関係の本の紹介でも。

メールマガジン「抗菌薬の考え方、使い方」はアメリカで感染症のフェローをしてらした岩田 健太郎さんが発行しているメールマガジンで、アメリカでの抗菌薬に対する考え方、使い方を解説したものです。私も毎週土曜日に届くのを楽しみに読んでいました。このたび、このメールマガジンが単行本化されました。単行本化に際して、小児への抗菌薬の使い方が加筆されています。本書では、日本で使用できない薬も入っているので、必ずしも、日本でのそのまま使えるわけではないのですが、抗菌薬の考え方、使い方の哲学を教えてくれる良書です。アメリカの医者が必ずしも彼の哲学のように抗菌薬を使っていないというのも興味深かったです。

「抗菌薬の考え方,使い方」

著者:岩田 健太郎、宮入 烈著、税込価格: ¥3,990 (本体: ¥3,800)、出版:中外医学社、ISBN:4-498-01758-7、発行年月:2004.8【bk1】【amazon.co.jp


岩田さんは以下の2冊も書かれています。いずれもおすすめです。

「悪魔の味方」

著者:岩田健太郎著、税込価格:¥ 1,890(本体:¥ 1,800)、出版:克誠堂出版、ISBN:4771902658、発行年月:2003.06【bk1】【amazon.co.jp】【目次

著者の岩田健太郎氏は日本の医学部を出た後、最近までニューヨークの病院で感染症専門の内科医としてアメリカの医療の現場にいらっしゃった方です。彼は「アメリカ医療の現場から」というメールマガジンで、アメリカの医療に関するエッセイを発信しており、今回、メールマガジンの内容をグレードアップさせて1冊の本にまとめました。米国医療の実際、知られざる実態から9.11、バイオテロまで、医療関係者はもちろん、そうでない方にも、おすすめの1冊です。


「バイオテロと医師たち」

著者:最上丈二著、税込価格:¥ 693(本体:¥ 660)、出版:集英社、ISBN:4087201619、発行年月:2002.10【bk1】【amazon.co.jp

 


感染症関連では次の2冊も必携です。

「レジデントのための感染症診療マニュアル」

著者:青木 真著、税込価格: ¥6,300 (本体: ¥6,000)、出版:医学書院、ISBN:4-260-10992-8、発行年月:2000.8【bk1】【amazon.co.jp】【目次

日本語で書かれた関する最もプラクティカルで“筋の通った”感染症の臨床マニュアル。著者の方はやはり、アメリカで感染症のフェローをされていた方です。アメリカでの抗菌薬の考え方、使い方をベースにして、日本で使用可能な抗菌薬に合わせてアレンジされています。私はこの本を感染症のバイブルとして愛用しています。


「サンフォード感染症治療ガイド 日本語版 2004」

著者:David N.Gilbert〔ほか〕編集、出雲 正剛、戸塚 恭一、橋本 正良日本語版監修、金沢 健司〔ほか〕日本語版訳、税込価格: ¥3,400 (本体: ¥3,238) 、出版:ライフサイエンス出版、ISBN:4-89775-189-6、発行年月:2004.5【bk1】【amazon.co.jp】【目次】

これも必携の1冊ですね。日本語版もあります。


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