Windows Live Academic Search

米Microsoftは4月11日 、学術文献検索サービス「Windows Live Academic Search」のベータ提供を開始しました(参考:MY COM PC WEB「MSが学術文献検索サービス、リサーチツールとしての独自機能で勝負」)。Google Scholar(研究留学ネットの解説記事)のライバル出現ということになりますが、さっそく使ってみようと思ったら、Safariでは使えず、いきなり気持ちが萎えてしまいました。しかたなく、Firefoxで使ってみました。

Windows Live Searchにタブの形で埋め込まれています。 検索結果画面は2ペインになっていて、左側のペインに並ぶ検索結果の上にカーソルを合わせると、右側のペインにタイトル/概要/著者/出版元/出版年など詳細情報が表示されます。検索結果を、関連度のほか、日付でソートしたり、著者、雑誌、カンファレンスなどでグループ化することが可能です(これは、Google Searchにはない機能)。また、右側のペインには、文献管理用にBibTeXとEndNote形式のデータが表示されます。ただし、必ずしもすべての文献にEndnote形式のデータがついているわけではないようです。

Google Scholarの使い方としては、「Google検索を検索対象を学術論文に絞る」という使い方が多いと思いますが、Windows Live Academic Searchでは検索対象が狭いのか、検索結果の数がGoogle Scholarに比べて、かなり少ないです。たとえば、"anti-cre antibody"で検索すると、Google Scholarでは8件、Windows Live Academic Searchでは66件です。 "monkawa"で検索すると、 Google Scholarでは33件、Windows Live Academic Searchでは898件です。これは、Google Scholarが全文を検索しているのに対して、Windows Live Academic Searchでは、抄録しか検索していないのかもしれません。

また、Google Scholarには目玉機能として、「Cited by」という被引用文献のリンクがついていますが、Windows Live Academic Searchにはありません。

いかにもAjaxな使い勝手がもっさりしていますし、現時点ではGoogle Scholarに対するアドバンテージはほとんどないというのが私の感想です。

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