MacBook Airの6つのよい点、7つの不便な点

Apple Store(Japan)

MacBook Airを購入後、2つの出張にお伴してもらい、一通り使ってみたのでレビューしたいと思います。

よい点

  1. やはりデザインですね。自分としては、ふたを閉じてしまえばMacBook Proと変わらないと思うのですが、これが、意外なほど目立つようで、しょっちゅう、声をかけられます。
  2. 電池の持ちがいい。MacBook Airはバッテリーの交換ができないのが、デメリットですが、電池の持ちはいいです。MacBook Proは通常使用で、2時間強くらいですが、MacBook Airでは3時間後半くらい持ちます。この1時間ちょっとが結構大きくて、3時間後半だと国内の出張はだいたいカバーできるようになります。
  3. 軽量、薄さは格別。出張や外出先で使うときだけ持ち歩くつもりでしたが、ほとんど毎日鞄に入れています。
  4. ボディの堅牢さ。薄さばかりがアピールされていますが、ボディは非常に堅牢で、キータッチも歴代のノートの中でもピカイチだと思います。
  5. 熱くならない。MacBook Proは底面が熱くなるので、とてもラップトップでは使えないのですが、MacBook Airはわずかに温かくなる程度です。
  6. マルチタッチはなかなか便利。特に、二本指でのスクロールは多用しています。

不便な点

  1. ハードディスクの容量が少ないこと。最低限のアプリケーションを入れて、データファイル(写真があるので40G程度になる)を入れただけで、残り数ギガになってしまいました。とりあえず、MacBook Airには音楽ファイルや映像ファイルは入れないことにしましたが、残り数ギガというのは心許ないです。
  2. 外部接続端子がUSB1つしかないこと。せめて、USB端子が2つあるか、Firewire端子がついているとずいぶん使いやすくなるのですが、それはこのスタイルのためにあきらめろということですね。
  3. 処理速度は合格点ですが、ときにもたつくこともあり、処理速度が速いとはいえません。それは、CPUの問題とハードディスクのスピードと両方が影響しているのだと思います。
  4. 無線LANは日本ではあまり頼りにならない。MacBook Airは、基本的に無線LANでインターネットにつなぐことを想定して作られているわけですが、日本では、無線LANのアクセスポイントが少なく、しかも、いろいろなプロバイダが入り乱れているので、なかなかアクセスできません。ホテルの部屋では、私は、イーサーネットケーブルをAirMac Expressにつなぐことで、部屋の中を無線LAN状態にして使って快適でした。USB Ethernetアダプタがあるので、それを介してイーサーネットケーブルにつないでもいいのですが、たった一つのUSB端子が埋まってしまうので、あまりおすすめできません。
  5. 光学ドライブがないのはセットアップの時は不便。光学ドライブをなくして、軽量化を図ったので仕方ないのですが、セットアップ時にソフトウェアを複数インストールするときには、やはりMacBook Air Superdriveがあった方が便利です。光学ドライブのかわりに用意されたのが、無線LANを介して近くにあるMacやWindowsとCDやDVDを共有するRemote Discという機能。しかし、あらかじめ、共有するコンピュータにソフトウェアをインストールすることが必要であったり、Remote Discでは「DVD ムービーやリッピングされた CD メディアを再生できない」そうなので、MacBook Air Superdriveは持っていた方がいいかなと思います。
  6. 電源アダプタはMacBookやMacBook Proのもの(Apple MagSafe電源アダプタ(85W) MA938J/A )とは異なる専用のもの(Apple 45W MagSafe 電源アダプタ for MacBook Air MB283J/A )が必要。MacBook ProのACアダプターもつなぐことはできるのですが、下に突き出てしまう形になるので、MacBook Airの下に厚めの本などを入れて本体を浮かせないといけません。逆に、MacBook AirのACアダプターをMacBook Proに使うのはOKでした。ちょっと外れやすいけど。
  7. USB端子の周囲は、かなりコンパクトな作りなので、ヘッドホン、USB、micro-DVIを全部つけると、かなりきちきちな状態です。あまり厚みのあるUSBメモリなどは、つけると本体が浮いたりまします。

これら、不便な点に関しては、いろいろ工夫して欠点をカバーしているので、その方法については、追って紹介します。

さて、MacBook Airをひとことでいうと言うと「やせがまんのノートブック」。そのスタイルのために、潔くさまざまなものをそぎ落としているので、そこを勘違いして、レッツノートと比較したりしては駄目です。私は出張用、外出用のモバイルマシンとして、MacBook Airに大変満足してます。すでに、Macを1台持っていて、私のように持ち歩けるMacBookをお求めの方にはオススメできますが、これをメインマシンにしようと思っていたり、この機会にWindowsからMacBook Airに乗り換えようという人には勧めません。

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