本の紹介「モモ」ミヒャエル・エンデ

「モモ (岩波少年文庫(127))」

著者:ミヒャエル・エンデ、出版社:岩波書店 (2005-06-16)、ASIN:4001141272【amazon.co.jp

子供向けに書かれた小説ですが、大人が読んでも楽しめる小説です。

イタリア・ローマを思わせるとある街に現れた「時間貯蓄銀行」と称する灰色の男たちによって人々から時間が盗まれてしまい、皆の心から余裕が消えてしまう。しかし貧しくとも友人の話に耳を傾け、その人自身をとりもどさせてくれる不思議な力を持つ少女モモが、冒険のなかで奪われた時間を取り戻すというストーリー。

時間に追われ、ものの本質、余裕を持つことを忘れてしまった、現代人への警鐘を鳴らした一冊。

スリリングなストーリー展開で、あっという間に読み終えることができました。岩波少年文庫は、本当に、よい作品が多い。


「エンデの遺言 ―根源からお金を問うこと (講談社プラスアルファ文庫)」

著者:河邑 厚徳、出版社:講談社 (2011-03-22)、ASIN:4062814196【amazon.co.jp

「モモ」「はてしない物語」などで知られるファンタジー作家ミヒャエル・エンデが日本人への遺言として残した一本のテープ。これを元に制作されたドキュメンタリー番組(1999年、NHK放送「アインシュタイン・ロマン」)から生まれたベストセラー書籍。


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