2005.01.27

英語でのプレゼンテーションのための本

さて、ここ数日、英語でのプレゼンテーションの話が続きましたが。締めとして、英語でのプレゼンテーションをこれから控えている方に「英語でのプレゼンテーションのための本」としてまとめておきました。

この中でも、あえておすすめをと言われれば、私は以下の2冊を選びます。

「医学・生物学研究者のための絶対話せる英会話 研究室内の日常会話から国際学会発表まで」

著者: 東原 和成著、出版:羊土社、発行年月:1999.4、本体価格: ¥3,950【bk1】【amazon.co.jp

研究者が遭遇する場面に分けて基本的な会話例を掲載しています。研究者の英会話入門書としておすすめ。特に、英語でのプレゼンテーションをする方には参考になります。


「理科系のための入門英語プレゼンテーション」

著者:広岡慶彦著、税込価格:¥ 2,625(本体:¥ 2,500)、出版:朝倉書店、ISBN:4254101848、発行年月:2003.04【bk1】【amazon.co.jp】【目次】

研究者向けプレゼン英語本。国際学会で必要な英会話についても言及。「理科系のための実践英語プレゼンテーション」がやや難しいという意見もあり、その入門編として作られました。入門者向けの例文と中級者向けの例文を並べて掲載するというスタイルになっています。英語でのプレゼンテーションに関する本としては、「医学・生物学研究者のための絶対話せる英会話」と並ぶおすすめ本です。


2005.01.26

原稿を読まないプレゼンテーションの裏技

私自身は、これまでのプレゼンテーションはなんとか原稿を読まないでおこなってきたのですが、壇上に立つと緊張のあまりに頭が真っ白になって、まったく言葉が出てこないという事があります。幸いなことに、私は完全にその状態になったことはないのですが、なりそうになりかけたことはあります。

そのため、私の若い衆には、1枚目のスライドは図だけ載せて、説明を考えてしゃべるというパターンのスライドは避けるべきだとアドバイスしています。スマートではありませんが、1枚目のスライドは、そのままスライドを読むだけのようなスライドにすることを勧めています(つまり、箇条書きの文章)。これだと、1枚目はそのまま読むだけでいいという安心感が出ますし、1枚目のスライドを乗り切れば、自分のしゃべりのペースが出てきて、プレゼンテーションを乗り切れることが多いように思います。

もちろん、原稿は事前に作成して、十分な練習を繰り返すことが重要です。たとえ、日本語のプレゼンテーションであろうと、事前の練習なしでうまくいくことはないと私は考えています。

さて、問題は英語のプレゼンテーションです。英語のプレゼンテーションの場合、たとえ1枚目のスライドを乗り越えられても、その後、どのスライドでも頭が真っ白になる可能性があります。英語のプレゼンテーションを原稿を読むことなしにするための裏技を紹介しましょう。

頭が白くなってしまったときのために、手元に原稿を持っておくというのは確かに一つの方法なのですが、いったん原稿から目を離してしゃべり始めてしまうと、途中でちらっと原稿を見るとことは実際にはほとんど不可能です。原稿をあれこれめくっているうちに、聴衆には原稿を読んでいることがバレバレになります。

おすすめのテクニックは、しゃべるべき単語やフレーズをなるべく、スライド中に書いてしまうと言うことです。たとえば、mRNA expression for XX in kidneyでそのスライドの説明を始めるなら、それをそのままタイトルにしてしまうとか、しゃべるべき実験結果を文章のままスライドに書いてしまうというのも一つの方法です。あんまりやりすぎるとスライドがくどくなりますが、背に腹は代えられません。

そして、とっておきの方法は、Microsoft 2004 for Macに入っているPowerPoint 2004から採用された発表者ツールを利用する方法です。このモードを選択するとスライドスクリーンにはスライドのみが映写されますが、手元のモニターにはノートが表示されます。つまり、紙の原稿を持ち込まないでも、手元のモニターには原稿が表示されているので、頭が白く飛んでしまったときには手元のモニターに表示された原稿を読んで急場をしのげます。それでも、すべて原稿を読んだのでは、「原稿を読まない」プレゼンテーションの利点はスポイルされますので、あくまでも、緊急事態と考えて頂ければよいと思います。ただし、学会によっては、自分のコンピューターをPodium(演台)に持っていくことは許可しない学会もあります。今回の学会でも2人の方がこの発表者ツールを使っていました。

いろいろ姑息なテクニックを紹介しましたが、正当的に英語でのプレゼンテーションのトレーニングを積むこともお忘れなく。→自分。

2005.01.25

プレゼンテーションにおいて原稿は読むべきか読まざるべきか?

プレゼンテーションにおいて原稿は読むべきか読まざるべきか?

私は、大学院時代に、プレゼンテーションにおいては原稿を読んではいけないときつく言われました。たしかに、原稿を読み上げるようなプレゼンテーションで自分が感銘を受けたプレゼンテーションにはありません。

つまり、聴衆に感銘をあたえるようなプレゼンテーションをおこたいのであれば、原稿なしのプレゼンテーションを目指す必要があります。しかし、実際には、原稿なしのプレゼンテーションが能力的に難しいというケースもあります。大学院生ではじめて学会発表をするようなケース。はじめておこなう英語でのプレゼンテーション。こういったシチュエーションでは原稿なしのプレゼンテーションを無理におこなって、さんざんな発表になる可能性もあります。このようなレベルであれば、原稿を読むことによるデメリットと、原稿を読まずに言いたいことをうまくいえなかったりするデメリット、どちらを取るべきか悩むことになります。日頃から、原稿を読まずに発表するようなトレーニングを十分に積むというのが正しい道なのですが、学会が迫っているのに、その能力がなければ原稿を読むプレゼンテーションも選択肢として考えなければならないでしょう。

プレゼンテーションにおいて原稿は読むべきか読まざるべきか?について、最近、読んだ「英語口頭発表のすべて」bk1】【amazon.co.jpという本には以下のようにまとめてありました。

1)パーフェクトな口頭発表は、「読まない」口頭発表でなければ達成できない。
2)それでも、時間の割り振りを考慮して原稿は必ず作らなければならない。
3)実際の講演は、要点を記したメモに時々目をやりながら行うか、かなり原稿を参照するか、ほとんど原稿に忠実に話すかしてよい。つまり、「読まない」口頭発表から「読む」口頭発表まで広い分布を示してよいが、「読む」口頭発表に近い場合は、その欠点を補うよう極力努力しなければならない。

将来的には原稿を読まない口頭発表を目指すべきだが、能力に応じて、原稿を読む口頭発表も許容すべきということになります。この本の作者は、オーバーヘッドプロジェクタによるプレゼンテーションを前提にしていて、OHP用紙の両脇の不透明な部分にメモを書いておくというアイデアを紹介していますが、スライドによるプレゼンテーションの場合は、要点を記したメモに時々目をやりながらおこなうというのは、無理でしょう。メモなしで、原稿を読まない口頭発表をするためにはどうしたらよいか。そのための工夫を明日紹介します。

「英語口頭発表のすべて」

著者:中村輝太郎編著、税込価格:¥ 3,150(本体:¥ 3,000)、出版:丸善、発行年月:1982.01【bk1】【amazon.co.jp】【目次】

この本はやや古く、オーバーヘッドプロジェクタを使ったプレゼンテーションの話が多いので、技術的には役立つ部分が少ないのですが、読んでいてとてもおもしろい本です。

2005.01.21

Big snow

2005.01.13

「切磋琢磨するアメリカの科学者たち」

「切磋琢磨するアメリカの科学者たち」

著者:菅裕明、税込価格:¥ 1,890(本体:¥ 1,800)、出版:共立出版、ISBN:4320056205、発行年月:2004.10【bk1】【amazon.co.jp】【目次

はじめに言ってしまおう。研究留学を志す人、研究留学中の方すべてが読むべき本です。地味で目立たない本で、私も見逃していたのですが、すばらしい本です。

この本は簡単に言ってしまえば、「アメリカのサイエンスの仕組み」をその構成成分である大学教育の仕組み、PhDコースの仕組み、アメリカの教員の仕組み、科学研究費の仕組みのすべてにわたり非常に丁寧に解説した本です。どの構成要素が欠けても「アメリカのサイエンスの仕組み」を理解できません。こういった本はややもすると、抽象的、概念的、または全体の統計的なデータを示すだけになりがちですが、著者は、アメリカで、PhDコース、ポスドク、テニュアトラックの教員を実際に経験し、各種科学研究費を取得し、審査する立場も経験されている方なので、記述は詳細で具体的です。テニュアトラックで実際にテニュアをとれなかった研究者はどうするか?なぜ、大学は新しいPIを雇い入れるために、スタートアップ費用として一人の若い研究者に50万ドルもの費用を払うのか?こういったことにきちんと言及している本はありませんでした。

NIHの科学研究費審査の仕組みはアメリカのサイエンスを支える仕組みとして非常に重要です。NIHの科学研究費審査の仕組みについては、「アメリカの研究費とNIH 」【bk1】【amazon.co.jp】、「アメリカNIHの生命科学戦略」【bk1】【amazon.co.jp】でも解説されていますが、本書の著者はNIHの研究費を申請取得する立場、審査する立場の両方を経験されており両方の立場から、NIHの科学研究費審査の講評(採用、不採用だけを知らせるのではなく、建設的な批評)こそが、NIHの科学研究費審査の公正性を保証していると同時に、若いnew PIの教育的効果を持っていると指摘しています。また、著者ご本人がNIHから受け取った審査の講評の実物もNIHの許可を得て掲載されています。

アメリカの科学者達が切磋琢磨するドライビングフォースが何なのかを実に明快に解説した本といえます。逆に言えば、このドライビングフォースがない日本にうわべだけアメリカのシステムを取り入れても効果がないということを指摘しているわけです。

値段もリーズナブルですし、是非みなさん読んでみてください。


関連書籍は「研究者の書棚:米国のサイエンスしくみを理解する本」をご覧下さい。

2005.01.06

iPod Photoでプレゼンテーション

アップルは最近、医療関係者向けの独自のsolutionの紹介に力を入れていて、アップル-Medicalとして専用ページを用意しています。

PowerBook G4をプロジェクタに接続する方法というような実践的なチュートリアルもありますが、興味深いのが、事例紹介コーナーにある、Apple製品を活用したソリューションの紹介。中でも目を引いたのが、讃岐氏が紹介している「iPhodo Photoを使った学会プレゼンテーション」。KeynoteやPowerPointで作成したスライドを画像に書き出し、iPod photoに転送。iPod photoをプロジェクタのビデオ入力に接続して、左手にiPod photo、右手にレーザポインタ—でプレゼンするというものです。

自分じゃ絶対やらないだろうけど、やっている人を見たら、思わず「cool」と叫んじゃいますね。

2005.01.04

Mr.インクレディブル

Apple Store GINZAをぶらぶらしていたらMr. インクレディブルのゲームを発見。ほとんどの映画は息子と行くような私にとっては、昨年のベスト映画である「Mr.インクレディブル」。PIXAR社の技術の高さ云々というより、キャラクターの良さと、勧善懲悪なシンプルなストーリーが楽しめ、息子も2回見に行く気に入りよう。私はゲームにはまる性格ゆえ、我が家にはゲーム機はないし(使えなくなったPlayStationはありますがあるが)、今後も買わない予定にしている。でも、Macでも使えるゲームなら、息子のMac教育(っていうか、Macヲタ養成)にはうってつけと思い、早速購入。

「Mr.インクレディブル 緊急事態発生!」

インターチャネル(2004/12/02)、価格:¥ 4,340(税込)、ASIN:B0006JEEH0 【amazon.co.jp

5歳以上対象とはなっていますが、結構アクションものが多く、上手にマウスが使えないと厳しいです。ゲームとしてはよくできていて、バリエーションも多いので、なかなか飽きないと思います。Mac専用かと思いきや、WindowsとMacのハイブリッド版でした。


昨年はニモのゲームも買いましたが、こちらは5歳くらいの子供が楽しむにはちょうどいい感じでマウスが上手に使えなくても楽しめます。

「ファインディング・ニモ ようこそ海中アドベンチャーの世界へ」

インターチャネル(2003/11/07)、価格:¥ 4,148(税込)、ASIN:B0000DIZ4X 【amazon.co.jp

アクション少なめで、パズル的なゲームが中心で4、5歳の子供でも十分楽しめます。WindowsとMacのハイブリッド版です。


2005.01.03

「DNAチップ実験まるわかり」

「DNAチップ実験まるわかり」

著者:佐々木博己編・青柳一彦編、税込価格:¥ 3,465(本体:¥ 3,300)、出版:羊土社、ISBN:4897068886、発行年月:2004.12【bk1】【amazon.co.jp】【目次

最近ではいろいろな会社からゲノムワイドのDNAチップが発売され、値段もなんとか手が届くところまで安くなってきています。とはいっても、やはりかなり値段がするもので、いろいろなメーカーのものを試すというのはできません。どこのメーカーのものが評判がいいのか実際に使っている人の意見を聞きたいという方も多いと思います。本書は、各メーカーから発売されているゲノムワイドのDNAチップを実際の使用者の視点から比較しているという貴重な本です。カスタムメイドDNAチップをオーダーする際のノウハウなども満載です。ちょっとマイクロアレイを使ってみたいという方には必見の書です。


関連書籍は「研究者の書棚:バイオ実験関連書籍

2005.01.02

J-1 waiverの取得の体験談

J-1 waiverの取得の体験談をTKさんからいただきましたので紹介致します。

いつも拝読させていただいています。先日もH-1Bビザへの変更の際に参考にさせていただきましたが、幸いにもUSCISのWEB siteにある予定期間よりも早くにJ-1waiverの手続きが終わってH-1Bを取ることができましたので、申請が間に合うか思案中の方の参考になればと思い投稿させていただきました。また、自分のJ-1visaスタンプ上に「 **** IS SUBJECT TO 212E」と書かれていることに納得できない場合はAdvisory Opinionを申請するという方法もあるということも併せて書かせていただきます。

私の場合、2004年5月31日でJ-1visaの3年が経ってしまうところでしたので、3月上旬にJ-1visa extensionの手続きをはじめ、5月の第3週にようやくextension期間のための新たなDS-2019を手にしました。今後H-1visaの申請を始めるとアメリカ国外に出れなくなるということもあり、幾つか片付けたいことがあったので、そのまま1週間ほど一時帰国しました。
用事や気分転換を済ませて日本を発ったのが5月29日だったのですが、J-1visaスタンプのexpiration dateが5月31日であったためか、成田空港での搭乗手続きの際に「このvisaでアメリカに入国できるのか分からないので・・・」と係員が電話で確認を取るのに少しだけ足止めされました。もちろん問題なく手続きを終えて飛行機に搭乗することができましたが、「visa スタンプの有効期限が数ヶ月残っていないとダメらしい」という噂も耳にしたこともあり、スタンプが何を示しているのかについての解釈が少し混乱しているようです。基本的にはvisaスタンプ上のexpiration dateは入国審査を受けることができる期間を示しているもので、DS-2019(IAP-66)に示されている滞在可能期間が充分残っていれば入国できるということのようです。
アメリカでの入国審査の際にも「たった2日しか残っていないのに」と苦笑しながら通してくれました。ただ、この時に気をつけるべきことは、審査官に「J-1 extension termが終わったらどうするのか?」と聞かれた場合には「home countryである日本に帰る」と答えるということです。仮にH-1visaを申請する予定であっても、こう答えないと入国を拒否される可能性があると大学のscholar officeで念押しされました。
また、年々入国審査が厳しくなっているということは聞いていましたので、念のためボスにお願いして「この人物は11月まではJ-1visaをもって自分のラボで研究する予定なので、入国を許して欲しい」という内容のレターを書いて貰い、懐に入れておきました。

さて、H-1B visaの申請ですが、ラボの引っ越しや論文投稿の準備等に忙殺され、ハッと気がついたら9月になってしまっていました。慌ててボスにH-1visaを申請したい旨を相談すると、「わかった。だが、日本からの場合もJ-1waiverが必要なのか?もし必要だとしたら、先にそれを済ませないといけないから、調べてみろ」と言われました。
それまで、私の場合は日本からは何のサポートも得ていなかったのでJ-1waiverの申請は必要ないという思い込みがあり、premium processを使えばJ-1が切れる11月30日までにH-1visa取得までのプロセスが終わるだろうと考えていました。実際、私の周りにいる知人達にH-1Bvisaを申請した際の話を聞くと、J-1waiverを必要としなかったというケースの方が多かったのです。ところが、自分のvisaスタンプを確認すると「P-*-****, IS SUBJECT TO 212E」と書かれており、これがいわゆる2-years ruleに従うことを意味しているということを知って愕然としました。中国出身の同僚に聞くと、J-1waiverを得るまでに半年かかったと言われ、ここに至ってJ-1waiver取得の手続きが最も時間が掛かるステップだということを悟ったのでした。
グラント申請の時期で忙しいボスに色々な申請書類を整えて貰うのは心苦しかったのですが、とにかくやるしかないと、書類の送付にはFedex-overnightを使う等して縮められるところは縮めるように努力し、human resources officeの方達にも色々と骨を折っていただいて、なんと12月1日にH-1B visaがapproveされたという連絡がLawyer officeから届きました。下に実際の日程を示します。
<2004年>
Sep.08; J-1 waiver application formsをUS Department of State宛に送る
Sep.16; Case numberが与えられる(手紙を受け取ったのはSep.28)
Oct.06; ワシントンDCの日本大使館に「No objection」letterの申請書を送る
Oct.18; 日本大使館より「No objection」letterをWaiver Review Divisionに送っていただく(写しを受け取ったのはOct.26)
Oct.27; Waiver Review DivisionよりUSCIS宛に、私のwaiverを推薦する旨のletterが送られる(写しを受け取ったのはNov.06)
<Nov.02 ; 所属機関のhuman resources officeにH-1Bvisa申請に必要な書類を提出する>
Nov.08; USCISよりwaiverの推薦状を受け取った旨のletter(Receipt Notice, Fee waived)が発行される
Nov.19 ; USCISよりJ-1 waiverがapproveされた旨のletter (Approval Notice)が発行される
Dec.03; Lawyer officeより、H-1BvisaがDec.01付けでapproveされた旨のE-mailを受け取る
Dec.21; 実際にH-1B approval notice/I-797Aの書類がhuman resources officeに届く。必要書類にサインをして私の手元に。

いまもって、なぜ私が2-years ruleに従う必要があったのか分からないのですが、そのような場合にはJ-1waiverの申請手続きを始める前にAdvisory opinionを請求するという手もあり、場合によってはJ-1waiverを申請する必要がなくなる(必要無いことが分かる)ことがあるそうです。ちょうどその頃にセミナーで知り合った方に「Advisory opinion」というものの存在を教えていただき、急いで大学のScholar Officeでletterの例文や詳細について教えてもらって請求してみました(10月上旬)。私の場合はAdvisory Opinionに関する返事がくる前に「J-1waiverにrecommendする」というletterの写しが届いてしまい、そのままwaiverを取得する方向で物事が進んだのですが、同じ大学の中でもAdvisory Opinionによりwaiverを取得しなくて良いことが分かったケースが何件かあったそうです。通常ですと4−5週間で返事を貰えるそうで、そのletterの写しを同封すれば、Visa stamp上に「**** IS SUBJECT TO 212E」と書かれている場合でもH-1Bビザの申請をスタートすることができると 聞きました。Advisory opinionの請求は
Advisory opinionの請求は、
U.S. Department of State
CA/VO/L/W, Visa Services
2401 E Street, NW, (SA-1)
Washington, DC 20522-0106
宛に
「I would like to request an advisory opinion.」から始まり、「American Consulate in Japanが自分をsection 212(e) of the Immigration and Nationality Act PL 94-484に従うとしたが、
(1) government fundingを受けていない、
(2)日本はskills listに載っていない、
(3)medical trainingでアメリカに来たわけではない、
ので自分がsection 212(e)に従う理由が分からない。是非advisory opinionを**(宛先)**に送って貰えないか」という内容のletterをpassport photo page, visa stamp, I-94 card, DS-2019 (IAP-66)のコピー、そして返信用の封筒を同封して送りました。(できれば、現在の給料を出している機関より「この機関はgovernment agenecyではなく、申請者の給与はgovernmentのfundingからは出ていない」というletterも書いて貰うと良いそうです。ただ、これを付さなくてもAdvisory opinionを得られたという人もいました)
Waiverの申請には$230の手数料が掛かりますので、もし疑問に思う場合にはadvisory opinionを試されてみてはと思います。

以上、乱文で恐縮ですが私の体験を書かせていただきました。H-1の申請で慌てている方の参考になりましたら幸いです。

これからも研究留学ネットを楽しみにしております。

アーカイブ

過去ログ一覧