本の紹介『もしも心電図が小学校の必修科目だったら』

発売して、すぐに購入して、パラパラと読んで、しばらくほっておきした。でも、ここのところ、ずっと、ベストセラーにランキングされていて相当売れているようで、先週末の福岡出張の時に通読しました。

香坂先生は、我が慶應の若きエース循環器内科医で、教育の場面では、一緒に仕事をさせていただくことも多いです。本書は、彼が、医学界新聞で連載していた「循環器で必要なことはすべて心電図で学んだ」をまとめたものです。まとめるときに、「もしも心電図が小学校の必修科目だったら」というタイトルをつけて、各科目に配置し直したというのは、なかなか、よいアイデアでしたね。心電図をマスターするというより、心電図を通して、循環器内科を俯瞰するような内容です。体系的と言うより、一つ一つが独立したエッセイのようでもあり、彼の循環器内科の知識の深さとウィットが、大変知的興味をくすぐる一冊になっています。

この本読んでいたら、私も「電解質の深イイ話」という本でも書いてみたくなりました。

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