アメリカのサイエンスのしくみ 第二弾「NIHグラントのしくみ」
「アメリカのサイエンスのしくみ」の第二弾は「NIHグラントのしくみ」です。長文なので、「研究留学ガイド」のなかに「NIHグラントのしくみ」としてまとめました。
「アメリカのサイエンスのしくみ」の第二弾は「NIHグラントのしくみ」です。長文なので、「研究留学ガイド」のなかに「NIHグラントのしくみ」としてまとめました。
イリノイ大学日本人会のサイトを紹介します。
(https://netfiles.uiuc.edu/ro/www/IlliniJapaneseAssociation/)
Illini Japanese Assosiation (IJA) はイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校(UIUC)の公認団体で、Champaign-Urbana地区在住の日本人および日本に興味を持つ方々によって運営されています。地域生活情報やイベント情報が掲載されているほか、掲示板やメーリングリストで随時情報交換が行われています。
立つんだジョーさんから、バハマへの旅にて(大事なI-94を取られました)の体験談を頂きましたので掲載致します。
私、家族4人は2004年4月末から5月始めまで、3泊4日でカリブ海のバハマ(首都ナッソー)へ旅行に行ってきました。われわれ、JIビザホルダーがアメリカ近隣諸国へ出かける場合の注意として、我が施設の移民担当の方より、「絶対に、I-94 formを取られてはいけない、そうでないと出国した事になり、アメリカへ再度入れない」と言われて、パスポートを持ちながら、これだけは取られないぞと心に決めて出かけたのですが、バハマからアメリカへ帰国する時に、バハマ、ナッソーの空港で移民担当より、I-94を指して「これは取り去るから、新しいI-94を書け」と言われ、慌てて、「バハマ、カリブ海諸国(キューバをのぞく)、カナダ、メキシコは、アメリカの近隣諸国だから、このI-94 formは絶対取られるなと言われている。どうして取るんだ。」と押し問答となり、30分程して、「お前は、バハマはカリブ海諸国と思っているのか。違うぞ。バハマはカリブ海諸国ではない。」と言われ、「この新しいI-94を書けば入国できるのか」「そうだ」との声で、自分もこのままやっていてもアメリカへ入れなくなるし、諦めて言われるように、新しいI-94 formを書いて古い物は取られました。
幸いアメリカへ無事入国できたのですが、勤め先の移民担当に聞いた所、初めは、まさかバハマは、カリブ海諸国に決まっているでしょうとアメリカ人自身が疑っていたのですが、バハマ、ナッソーへ電話で聞いてくれて後、私に連絡があり、「お前は正しい。バハマはカリブ海諸国扱いではなく、完全に米国を出国したという扱いになる。」と言われほっとしました。
バハマ、ナッソーの国際空港に車で到着したのが、出発3時間以上前でしたが、いざ搭乗口行けたのが、出発の15分前でしたので、ヒヤヒヤものでした。
同じ経験をされた方はありますか。バハマ、ナッソーはアメリカ人が、避寒地として冬に良く行く観光地だと思います。とてもきれいな海で、楽園でしたが、帰りには、ヒヤヒヤしました。
ここのところ、仕事がたまりにたまって、かなりストレスのたまる毎日。土曜日くらい、息を抜かないと、ということで夕方に仕事を放り出して、銀座へ。
まずは、Apple Store Ginza。以前から気になっていた、キーボードの不具合をなおしてもらうために、Powerbook G4をGenious Barに預ける。このPowerbook G4は買ったときから相性が悪いのか、なんかちょこちょこ不具合が出てくる。3Fのセミナールームでセミナーを聞いたりして、小一時間、時間をつぶす。
そら豆の天ぷら
和光前で昔からの友人たちと待ち合わせて、天ぷら近藤へ。日本一といわれる天ぷら屋と言うことで、なんと3ヶ月前から予約を入れておいた。そら豆、稚鮎、ぎんぽをはじめとした旬の味をおいしく頂きました。
そのあと、2カ所で飲み直して、午前様。
そんな1日。
当サイトのClassified情報。今では、200近くのClassifiedが集まり、このClassified情報がきっかけとなって留学が決まった方も少なくないと聞きます。このClassified情報には、アメリカで独立した日本人PIからの求人情報が多いのですが、実際には、日本人以外のPIでも日本人ポスドクを評価していて、採用したいと思っているPIは少なくないと予想されます。Classified情報を受け付けるページを英語で作れば、もっとたくさんのPIが利用してくれるのではないかと思っていて、いつかは英語のページを作りたいと思っていました。
今回、重い腰を上げて、Classifid情報を受け付ける英語のページを作りました。知り合いのPIで日本人ポスドクが欲しいと思っている方をご存じでしたら、是非、
http://www.kenkyuu.net/classifiedad-e.html
を紹介してあげて下さい。
(http://www.geocities.jp/researcherinus/)
アメリカで独立を目指す研究留学者とすでに独立をして奮闘中の研究者のネットワーク。アメリカで自分のラボをもった複数(現在3人)の研究者で運営しているサイトです。 アメリカで自分でラボを持つ(または、持ちたい)研究者のための情報を徐々に蓄積していくそうです。
長い間、自分の中では懸案であった「アメリカのサイエンスのしくみ」についての連載を始めたいと思います。時間を見つけて書くことになるので、週1くらいのペースになると思います。
第一弾は「NIHのしくみ」です。長文なので、「研究留学ガイド」のなかに「NIHのしくみ」としてまとめました。
著者:掛札 堅、税込価格: ¥987 (本体: ¥940)、出版:講談社、ISBN:4-06-257441-1、発行年月:2004.4【bk1】【amazon.co.jp】【目次】
著者の掛札堅氏は1960年にCiity of Hope医学センターに留学し、1967年にNIHの主任研究員となられ、その後、長年にわたってNIH
で研究を続けられています。その間、日米ガン協力プログラムのアメリカ側事務局長も務められています。本書は、NIHから生まれたノーベル賞級の研究と、その舞台裏を紹介するとともに、NIHグラント制度をはじめとしたNIHの成り立ち、構成などにも言及されています。NIHグラントに焦点をおいた名著として、白楽ロックビル先生の「アメリカの研究費とNIH」【bk1】【amazon.co.jp】は何回か、紹介してきていますが、本書は、むしろNIHの歴史的な成り立ちや舞台裏に重点が置かれています。設立当時には思いもしないような方向でNIHが発展し、世界最大の医学生物学研究機関になった経緯がよくわかります。特に、著者はNIHと日本の研究交流に関するNIH側の責任者でもあることから、日本学術振興会の海外学振のNIH専用枠、日米癌化学療法のフェロー制度の設立の経緯が明らかになっていて興味深く読めます。なお、現在NIHに研究留学している研究者は350人とのことです。
著者:原島 広至、本文・イラスト、河合 良訓監修、税込価格: ¥2,730 (本体: ¥2,600)、出版:エヌ・ティー・エス、ISBN:4-86043-050-6、発行年月:2004.3【bk1】【amazon.co.jp】【目次】
医学部の学生時代、骨学といえば暗記中心の解剖学の中でも、もっとも味気ない学問で、骨の名前を暗記するのに四苦八苦したのを覚えています。
「骨単」なるインパクトのあるタイトルの本を本屋で見かけたときは、医学部学生向けの暗記のための語呂合わせか何かのたぐいの本だろうと思っていました。でも、結構あちこちで評判になっていて、実際に購入みたら、これがおもしろいこと。
「骨単」の著者の原島氏は解剖学者でなく、なんとデザイナーの方で、たまたま古本屋で手にした解剖学書に興味を持ち、高校時代に独学で学んだギリシャ語と結びつければ、一つの本になると考えたのがこの本の企画のきっかけになったようです。したがって、この本は解剖学用語としての英語、ギリシャ語、ラテン語の枠を超えた本になっています。
たとえば橈骨の記述はこんな具合になっています。
raius:橈骨はラテン語radiusより。原義は「一転から発する光線、放射線」で転じて「車輪のスポーク」つまり車輪から放射状に出る棒の意。橈骨は「車輪のスポーク」に形が似ていることから。数学の「半径」raiusやradianも同じ語源。「光線」を意味する英語rayはラテン語から古フランス語を経由して英語に入る途中、radiusの後半の子音が落ちてしまった。radioactive「放射性の」、radio「ラジオ」、radiator「(熱を放散させる)ラジエター」等は皆radiusに由来する。日本名の橈骨の橈は「かい、オール」のこと。橈の本来の音は「どう」だが、解剖学では濁らずに「とう」と読む。「どう」という同一発音の「胴、同、動、導、洞、瞳」との重複を避けるため。
こんな調子で、英語の解剖用語、日本語の解剖用語を語源から解説しています。著者のギリシャ語、ラテン語に対する造詣の深さ、ただ脱帽するのみです。恥ずかしながら、私はこの本で、内耳を構成する骨(きぬた骨、あぶみ骨、つち骨)の由来を知りました。
このように、この本は骨学に関する百科事典のようなもので、今風にいうなら、「骨学トリビアの泉」ということになるでしょうか。今後、「肉単」、「脳単」、「臓単」が続編として刊行予定だそうです。
へぇ〜、へぇ〜、へぇ〜、へぇ〜、へぇ〜、、、、。20へぇ〜入れておきます。
ナカヤチさんから、ワシントン州最北の街、Bellinghamでの自動車運転免許取得の体験談を頂きましたので掲載致します。
人口の少ない街でどの程度ご参考になるかわかりませんが;
免許証は運転そのものだけでなく、小切手を切るときなどに強く求められます。私はBest Buyでパソコン周辺機器を買い、小切手を使おうとしましたが、係員に「パスポートや国際免許証ではダメ、州発行の免許証がないとオレが仕事を失う」とまでいわれました。
「運転免許の方がPhDよりずっと頼りになる」と受け入れ教授に言ったら笑われました。
シリコンバレー、スタンフォード大学関連のwebsiteをいくつか紹介します。
シリコンバレーの日本人バイオ企業関係者の集まり。隔月で勉強会を開催していて、これまでに、知的財産権への関わり方、ベンチャー立ち上げの実態、PhDのキャリアプランなど、様々なテーマでディスカッションがおこなわれているそうです。
(http://www.stanford.edu/ ̄koyanagi/LSJ/)
スタンフォード大学に留学しているの日本人ポスドク向けのセミナーシリーズ。メーリングリストもあるようです。
最近、カナダでのビザ更新が厳しくなっているという情報がメーリングリストやビザ取得情報データベースで報告されています。
第3国で日本とのつながり(Tie)をこれまで以上に厳密に証明することを要求されるケースが増えています。交流ビザであるJビザの更新に際して、「Jビザ終了後にそのままアメリカに残る」と答えたら、まずアウトです。その他、日本に家があるとか、日本に職があるとか、Jビザ終了後に日本に戻ることを証明する資料をできる限りそろえた方がいいでしょう。特に、バンクーバーでのビザ更新をお考えになっている方はご注意下さい。
たまたま、「Rue D'Allonvilleの屋根裏部屋から」というサイトを発見して、J-2の労働許可証(EAD)の申請がインターネット経由できるようになったことを知りました。同サイト管理人のFRanさんにお願いして、E-Filingシステムを使ったEAD(Employment Authorization Document)の更新についてまとめて頂きました。
E-Filingシステムを使ったEAD(Employment Authorization Document)の更新
注意事項:申請する移民局の正式名称はここ数年でたびたび変更されています。2年前はINS (Immigration & Naturalization Service)でしたが、BCIS (The Bureau of Citizenship and Immigration Services)という名前を経て、現在はUSCIS (United States Citizenship and Immigration Services)になっています。受け取る書類にはこの3種類の名称が使われ統一されておらず紛らわしかったです。
手続きの流れ:
1.EADの申請は、2003年5月29日より、2種類の方法で申請が可能となりました。一つは従来の方法で書類をUSCISに郵送するもの、もう一つはEADの申請書類であるForm I-765をインターネット上で作成、送信するという新しい方法です。詳しい説明はBCIS e-Serviceというサイトに記載されています。
2.インターネットでUSCIS Service CenterのホームページのE-FilingからForm I-765を作成すると申請料の$120が請求されます。支払い方法は、クレジットカードか銀行から直接引き落とされる形のどちらかを選択します。申請完了後、「I-765 Form: Application for Employment Authorization Confirmation Receipt」がPDFファイルで表示されるので、それをプリントアウトし保管します。これは面接予約をする説明が書かれているので大切です。
3.申請1週間後くらいにUSCIS Service Centerから受領書(Receipt Notice, Form I-797C)が郵送されてきました。
4.先程のForm I-765を申請したときに発行されたConfirmation receiptの内容に従って、BCIS National Customer Service Centerに電話し予約を取ります。EAD作成に必要な写真撮影、指紋、サインの取り込みのためです。電話番号:1-800-375-5283 (TTY 1-800-767-1833)。このとき、音声に従って進むだけですが、最後に直接人と話をして予約しなくてはなりません。ここで繋がるのに最低20分はかかりました。
5.予約をとった日時に指定されたApplication Support Centerへ行き、指紋、写真、サインを取ってもらいました。
6.その約1ヵ月半後、青色のForm I-797が送られてきました。そして次の書類を約80日以内(正確には日にちが指定されている)に提出するよう要請を受けました。また、そこには書類を受け取ってから14日以内にはEADを作成する旨が書かれていました。
必要書類:
その他、今まで送られてきた書類として、Form I-765とそのConfirmation Receipt、Form I-797Cのコピーも添付し、USCISへ速達で送りました(滞在する州によって管轄するサービスセンターが異なります)。
7.速達で送ってから20日後、有効期限1日前に新しいEAD(Form I-766)が自宅に届きました。新しいEADの有効期限は2004年5月1日から2005年3月30日まで。DS-2019の有効期限と一致していました。
E-Filingシステムを使ったEAD更新のメリット、デメリット
メリット: 6ヶ月前から手続き可能なので焦らずできる。新しいDS-2019が届く前に、写真撮影のところまで手続きが進められる。この場合、DS-2019の準備が有効期限ギリギリになった場合にも、空白期間が最小限に抑えられる。
デメリット: E-Filingシステムは、正直手間がかかるので面倒くさい。
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