2010.03.30

2度目のブルームーン

今年1月に見たブルームーン

今年は、珍しく、年に2回もブルームーンが見られるとのこと。ここのところの雨で心配していましたが、きれいなブルームーンが見られました。

2010.03.26

ScanSnapと裁断機

居室の引っ越しを一度すると、いかに無駄な紙を抱え込んでいるかというのが実感できます。ということで、現在の取り組みは、いかに紙を身の回りに持たないかと言うこと。

となれば、ScanSnapですね。

ScanSnapはドキュメントスキャナで、両面、白黒・カラーなどを自動判別して、ものすごいスピードで書類をスキャンして、PDF化してくれます。これ、一度見るとかなり感動します。

実は、以前にもScanSnapを購入して、身の回りの紙をなくす計画を立てたのですが、ダメでした。その理由の一つは、いつでも、ScanSnapを使えるようなスペースがなかったと言うこと。ScanSnapを使うために、いちいち電源を入れ、USBケーブルをつなぐというのでは、ScanSnapの機動性がいかせなかったのです。

もう一つの理由が、以前購入したScanSnap 510Mは、紙詰まりやら、曲がってスキャンしたりで、読み取り精度があまり高くなかったというのがあります。今回、ScanSnap1500Mを購入したのですが、かなりScan精度が向上しています。私としては、実用レベルに入ったと思っています。名刺管理ソフトも付いてきた(アドレスブックなどとの連携も可能)ので、これもなかなか便利。

とりあえず、出席する委員会が増えてきて、そのたびに、資料を紙でもらうので、それを、全部ScanSnapで読み取って、紙は捨てるということから、始めています。

かなりいい感じです。

雑誌や本を丸ごとScanするにはプラス 断裁機 裁断幅A4 PK-513L 26-106が絶対必要ですね。

2010.03.20

撮影してもらいました

撮影といっても、いつも私がやっている、自分で撮影するのではありません。

自分を撮影してもらったのです。

最近、原稿を書いたりすると、著者近影を載せてくれと言われることが多くて、なるべく、断っていました。それでも、皆さん載せていますから、といわれると、仕方なく、証明写真を出していたのですが、やっぱり、証明写真で、よけいひどいことになります。

所属も変わり、立場も変わったので、今後、必要になることも多くなるかと思いましたし、「感染症診療の原則」で、青木先生が勧められていることもあって、一念発起して、スタジオ☆ディーバさんに、撮影をお願いしました。

スタジオ☆ディーバさんは、「写真の撮り方で、医師のイメージもこれだけ変わる」というような記事も書いているくらいで、なかなか良さそうです。値段も他社に比べてかなりお安いです。

できれば、自然な写真が撮りたかったので、スタジオではなく、ロケにしてもらいました。

驚いたことに、カメラマン大先生に、マネージャー、メーク、アシスタントの4人も来ていただきました。初めてのメークもかなりこそばゆかったです。3時間くらいで300カットくらい撮っていただきました。なるほどと言える出来映えでした。

まぁ、ここで紹介はしませんので、実物とどれくらい違うか見たい人は、直接声をかけて下さい。

2010.03.18

医学電子辞書SR-A10002

基本的に、英語の辞書とか、電子辞書というのは持ったことがなくて、英語の文献とかも、よほどでない限りわからない言葉も素通りしていたのですが、最近、医学教育の論文というのは、抽象的な用語が多く、さすがに辞書が必要だなと思って、電子辞書を探してみました。

あんまり余計な辞書は入っていなくてよいのですが、ステッドマン英和と英和と和英だけってないんですね。生協の人のお薦めのまま選んでしまいました。

選択肢は、カシオかセイコーインスツルか。カシオは今日の治療薬が入っていて、一瞬心がなびきそうになりましたが、今日の治療薬はiPhoneに入っているので、本来の目的に戻ってステッドマンの英和の入っているセイコーインスツルのSL792Aという機種にしました。これは、大学生協オリジナルモデルなんですね。基本的には、SR-A10002という機種と同じです。

で、これはどうかというと大変いいです。便利です。

私は、辞書のコンテンツよりも、なるべく少ないタイプ数で目的の単語にたどり着けること、電池の持ちがよいこと、薄くて軽量、この辺を評価しています。比べてませんから、どうかはわかりませんが、私の許容内(のかなりよい方)であると思います。友人に紹介したら早速買っていました。

2010.03.14

Harvard Macy Institute Program Rewind

終わった~~。

それが、今回のWorkshopが終わったときの素直な感想。

以前、参加した人が、途中で倒れたと言うことから、相当の覚悟を持って、臨んだのですが、そのハードさは、私の想像を超えていました。会場とホテルの往復だけで、ホテルに戻っても、大量の予習が待っていて、1日3時間くらいしか眠れませんでした。時差ぼけもあって、体力的には相当きついWorkshopでした。英語の論文を読むのは苦ではなかったのですが、terminologyにfamiliarではない論文を読むというのは、かなりつらいものです。それを、毎日50ページですから。

出席者の多くは、Madical Schoolの副学長やカリキュラムディレクターが多かったようです。しかも、アメリカ、カナダの参加者の半分くらいは、教育学修士または教育学博士を持っている、その道のエクスパートなのです。しかも、Nativeではない私にとっては、おそらくレベルが高すぎたのでしょう。でも、途中からは、だいぶfitすることができました。このように短期間にものすごい量の新しいエリアの情報にexposureすることは、とても重要な意味があったと思います。

日本人が私1人というのも退路が断たれていてよかったように思います。他に、日本人がいるとついつい、楽をしたがってしまいますから。

仲良くなった、オランダのある大学の学長さんに「このWorkshopはhardですね。特に、私は、医学教育に関しては、初心者ですから、なおさらでした。」と話しかけました。彼に言われたのは、「それは、昔の私にとってもそうだったんだよ。今回のChallengeは君の医学教育のキャリアのスタートに、まさにベストだったんじゃないかい」。

私もそう思います。

1週間でtuitionが4000ドル、それだけの価値はあったと思っています。

2010.03.13

Harvard Macy Institute Assessment Workshopに参加してきました

今回参加したWorkshopは、Harvard Macy instituteの主催する「A Systems Approach to Assessment in Health Science Education - 2010」。

まずは、Harvard Macy Instituteについて説明しておきます。Harvard Macy Instituteは、Harvard大学の関連施設ではありますが、Josiah Macy Jr. Foundationによって設立された医学教育に特化したInstituteです。Harvard Medical Schoolの医学教育室が、Harvard Medical Schoolの教育そのものの運営に専念するのとは、対照的に、Harvard Macy Instituteはもう少し外向きのミッションを持っていて、毎年3つのプログラムを開催して、1994年から、3000名あまりの学外の教育者を養成しています。

参加者は全部で36名。アメリカとカナダからの参加者が約2/3で、残りは、それ以外。日本(は私1人)、台湾、ドイツ、アイルランド、オランダ、スペイン、フィジー、オーストラリア、レバノン、スウェーデン。アメリカ、カナダの参加者は教育学修士、または、教育学博士を持っている人が多かった(MDとnon-MDは半々)。医学教育関連が9割だが、そのほか、歯学教育、獣医教育、看護教育の方もいました。

メイン会場は、New Reaserch Buildingの会議室。

今回のプログラムは、日曜日のお昼から、金曜日のお昼まで、実質5日間のプログラム。そのWorkshopの進め方は大変、興味深いものだったので、少し詳しく紹介させていただきます。

5日間は、毎日、だいたい同じフォーマットでスケジュールが進んでいきます。

(1) 8-9時:Journal Club

6人ずつくらいのSmall Groupに分かれて、Facultyが一人、Facilitatorとして担当します。毎日、2つのArticleが指定されます。多くの文献は、医学教育、特にassessmentに関する論文が多いのですが、Harvard Bussiness Reviewなども混じっていて、ボリュームも結構なもの。畑違いの私には、読み通すだけでもなかなかハード。前の日にこの文献を読み通すため、睡眠時間が削られます。

(2) 9:30-10:30:Case Study

これはなかなかおもしろいスタイルの講義で、様々なケースを提示され、参加者全員でどのように解決するかを議論するというものです。ケースとして取り上げられたのは、実在する工科大学のカリキュラムプランニング、ある医学部の3年生のOSCEディレクターとして雇い入れられたディレクターのおかれた問題の解決、UKのレジデンシープログラムの問題点と解決法、ハーバード大学の関連病院における医療安全管理システムの構築。などで、きわめて具体的なケースディスカッションです。

(3)10:45-12:0:Lecture

唯一この時間がLectureらしいスタイルものでしたが、それでも、半分近くの時間はディスカッションです。

(4)13:00-14:30:Institutional Planning Group

私にとっては、この授業がもっともハードであり、もっともためになりました。参加者は6名ずつのsmall groupに分かれます。担任が一人付きます。私たちの担任は、Dr. Louis Pangaroという大変厳しい先生でした。私だけでなく、アメリカ人のクラスメートも途中で音を上げていました。

月曜日から水曜日までは、2名ずつがプレゼンテーションをします。目的は、自分の大学・施設が抱える問題を提示して、みんなで考えるというものです。10分間で、まず問題点をプレゼンテーションします。そのあと、クラスメートから、問題点をクラリファイするような質問を受けます。そのあと、プレゼンテーションをした担当者は、後ろに下がって、一切口をきいてはいけません。残りの5人と担任で、何が問題でどのように解決したらよいかディスカッションします。その際に、いろいろな意見をクラスメートが出すのですが、それを、担任の先生が、見事なロジックで、抽象的な言葉に落とし込んでいきます。ディスカッションは30分くらい続くでしょうか。これを1日に2人おこないます。そして、最後の木曜日は、みんなからのサジェスチョンを受けて、Action Planを組み立てて、それぞれが発表しました。

(5)14:45-17:00:選択授業

small groupの選択授業が12個ほど用意されています。自分の興味に従って、毎日2つの授業を受けます。なかなか、具体的な話が多く、役立ちました。用意されていた授業は、シミュレータを用いた授業、OSCE、ハーバード大学で新しく始まったClerkship、UKでのQuestion Bankプロジェクト、Schorshipなどです。

(6)17:00-:Socialize

3日間は、Dinnerもしくは、チーズワインパーティが用意されていました。多くのクラスメートと仲良くなるチャンス。このWorkshopのもう一つの大きな目的は、FacultiesとStudents同士が仲良くなり、Networkとなることなのです。

Journal Club以外にもすべての授業で、1-2の論文が指定してあって、事前にそれを読んでくることが要求されます。読んでいることをベースにいきなりディスカッションが始まってしまうため、読んでいかなければ、まったくついていけません。そんなわけで、毎日5-10の文献がhomeworkとして指定されるわけで、これがホントにきつかった。

2010.03.12

ボストン半日観光-Harvard大学とMIT

プログラムは、お昼で終了。午後がフリーになりましたので、半日のボストン観光をしました。

ボストンは、観光の目玉があるわけではないので、ケンブリッジに足を伸ばして、ハーバード大学メインキャンパスとMITのあたりを、写真を撮りながら散歩することにしました。

Harvard大学のメインキャンパスは、メディカルエリアとは違って、ヨーロッパ的な雰囲気です。

今回は友人のすすめもあって、The Harvard Museum of Natural Historyを訪れました。これが、穴場というか、とてもよかったです。時間が十分になかったので、駆け足で回ることになりましたが、もっともっといたくなる場所でした。動物の剥製の数が尋常ではなく、しかも、それが、所狭しと押し込まれている感じ。私の中の「大学のコレクション」というイメージにぴったり。ニューヨークの自然史博物館より、こっちの方がいいかもしれないと思いました。

そのあとは、MIT Museumを訪れました。こちらも初めて訪れた場所です。

小規模ですが、かなり、私の好みです。Technologyだけにフォーカスするのではなく、ArtとTechnologyの融合した展示になっています。期待していたMIT Hall of Hack(MITの学生たちがおこなったいたずらの数々の展示)は10年前にやめてしまったとのこと。残念。

チャールズリバーにかかるHarvardブリッジの渡る風の冷たいこと。そういえば、今回のボストンは、例外的に非常に暖かかったのです。自分の影を入れてチャールズリバーを撮影。

Back Bayは、雰囲気のあるエリア。おもしろそうなお店も多く、今度来たときには、この辺で食事をしたいですね。

教会の上に立つ天使を見つけたときには、なぜか、胸がキュンとしました。

ニューベリー通りは、ボストンで一番の高級なお店の集まるショッピングストリート。まぁ、あまり興味はないので、雰囲気だけ楽しんで通り過ぎました。

最後に、Apple Store - Boylston Streetを訪れました。どの街でも、Apple Storeを訪れると、気持ちがほっとします。

本当は、ホテルまで歩いて帰ろうと思ったのですが、かなりの距離を歩いていて、すでに足ががくがくになっていたので、Tを使わせていただきました。

夜は、私に、去年一番力を与えてくれた本「研究者の仕事術」(紹介記事)の作者である、島岡要先生と、食事をご一緒させていただきました。お礼を述べると共に、たくさんの話をさせていただきました。

サインをいただいて、大満足。

2010.03.06

3rd visit at Boston

ボストンは、私が初めて訪れたメインランドの都市。

初めて訪れたのは1993年。大学院生の1年生の時に、初めて、アメリカの学会で発表したのが、最初のボストン訪問でした。英語もつたなく、右も左もわかりませんでした。フリーダムトレイルを先輩と2人で歩いたのを今でも、よく覚えています。

2回目の訪問は、10年前。

シアトル留学中に、ラボの移動を考えたことがありました。その時、ハーバードのラボにインタビューに訪れました。残念ながら、実現しなかったのですが、アパート探しもしていたので、このときに、ボストンの地理に明るくなりました。

少なくとも年に1回はアメリカを訪問しているものの、最近は、西海岸とハワイばかりで、東海岸は、4年ぶりになります。西海岸やハワイに比べれば、やはり、せかせかしているというか、あまり、リラックスはできないというのが、正直な感想。

明日から、しばらく引きこもります。

2010.03.01

KOMPAS公開

これまた、1年半がかりでやっていたプロジェクトが完成しました。

KOMPASは、慶應義塾大学病院の医師、スタッフが作成したオリジナルの医療・健康情報サイトです。

当初は、病院内に患者さん向けの図書館を作りたかったのですが、蔵書を置く十分なスペースが取れないために、webベースのコンテンツを作って、小さなスペースで、患者さんが、コンピュータを使って、医療・健康情報を調べられるようにしました。そこから、1年がかりで慎重に準備して、ようやく、今日、外部公開にこぎ着けました。

KOMPASという名前は、「慶應のKO」と「コンパス」をかけていて、あふれる情報の中で、患者さんを導く、羅針盤になって欲しいという意味を込めて名付けました。最近よくあるクリニカルスタディと同じような名前の付け方で、Keio Hospital Information & Patient Assistance Serviceの略ということにしてあります。

メルクマニュアル家庭版を、ミニマムの目標として、最終的には世界をリードする、医療情報サイトを目指しています。

執筆していただいた先生方、スタッフの方々に感謝します。

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